【Floorp】安定版からベータ版に移行する手順・方法

2022年5月8日Floorp

Floorpのアイコン

この記事では、FirefoxベースのブラウザFloorpを、安定版(通常版)からベータ版に移行する方法について書きます。

ベータ版は、新機能をいち早く体験したい方におすすめです。

Floorpを安定版からベータ版に移行したイメージ画像
※写真はイメージです

Floorpブラウザは、Firefox Syncを活用することで、設定、パスワード、履歴、現在開いているタブ情報などを、そのままベータ版に引き継げます。

Floorpには、現在、安定版とベータ版の2種類のチャンネルが存在しています。普通に利用する分には、安定版で十分です。普通に公式サイトからダウンロードした場合も、安定版になります。バグも少なく、動作が最も安定しています。

一方、先行版と呼ばれるベータ版は、安定性を保証しない代わりに、他の方よりも新機能をいち早く体験できるようになっています。安定性が保証されないと言っても、ふっつーに利用する分には、安定版と変わりません。建前みたいなもんですね。(多分)

ベータ版は、特に制限もなく、誰でも無料で利用できます。一部の上級階層のみ…ということはありません。僕みたいなペーペーでも使えます。

そこで、本記事では、「Floorp安定版インストールしたけど、ベータ版使ってみたいな…」という方のために、Floorpをベータ版に移行する手順について解説します。移行ではなく、併用することも可能です。(公式によると非推奨らしいですが)

Firefox Sync(Firefoxアカウント)を利用することで、以下の項目をそのまま引き継げます。個別にオンオフ可能です。

  • ブックマーク
  • 履歴
  • 開いているタブ
  • ログイン情報とパスワード
  • クレジットカード
  • アドオン
  • 個人設定

本記事は、Windowsを使っている方向けです。Linuxは知りません。

「Floorpブラウザ?何それ?」という方は、以下の記事を参考にしてみてください。Firefoxベースのすんげーブラウザです。

記事執筆時のFloorp安定版バージョン:8.7.2(2022年4月29日)

通常版からベータ版に移行する手順

必要に応じて、Firefoxアカウントを作成する

まずは、データをそのまま移行できるように、Firefoxアカウントの作成をおすすめします。作成して、安定版・ベータ版でログインすると、データを引き継げます。

引き継がなくてもいい場合は、スルーしてOKです。既にアカウントを作成している方も同様です。スルーする場合、こちらに飛んでください。

Firefox Syncを使いたくない場合

Migrate-Floorp-browser-profiles」と呼ばれるプロファイル移行ツールを使うことでも、データをベータ版に持っていけるようです。

僕は、触っていないので詳しくは分かりません。

右上のケバブメニュー→同期してデータを保存の「ログイン」をクリックします。

ケバブメニュー→同期してデータを保存の「ログイン」をクリック

登録したいメールアドレスを入力して、「続ける」をクリックします。

Firefox Syncの利用① メールアドレスを入力

パスワードと現在の年齢を入力します。「同期するデータを選択してください」で同期する項目を選択します。僕は、「クレジットカード情報」のチェックを外しました。

Firefox Syncの利用② Firefoxアカウントの作成

登録したメールアドレスに確認コードが書かれたメールが届きます。入力できたら、「確認」をクリックします。

Firefox Syncの利用③ 確認コードを入力してください

「このFirefoxは接続されています」と表示されればOKです。

このFirefoxは接続されています

高度な設定から「update.id.floorp」を変更する

続いて、ベータ版を入手します。

Floorpのアドレスバーに「about:config」と入力して実行します。

about:config
Floorpのアドレスバーに「about:config」と入力

「危険性を承知の上で使用する」をクリックします。

about:config 注意して進んでください!

テキストボックスに「update.id.floorp」と入力してEnterを押します。

「update.id.floorp」と入力

「update.id.floorp」の「floorp」テキストをダブルクリックして、「floorp-beta」に変更します。変更できたら、Enterを押して確定します。

update.id.floorp 「floorp」を「floorp-beta」に変更

ベータ版を入手できる環境になりました。「about:config」タブを閉じてOKです。

ブラウザの再起動で、セットアップファイルを入手

ブラウザを再起動します。

右上の閉じるボタンをクリックして、ブラウザを再起動する

再び起動すると、アップデート通知が表示されます。クリックでベータ版のセットアップファイルをダウンロードします。

Floorpのアップデート通知

ベータ版のインストール

ダウンロードしたセットアップファイルを起動します。

「floorp-10.0.0b1.ja.win64.installer」の起動

Windowsの警告が表示されます。問題ないので、詳細情報→実行をクリックします。

WindowsによってPCが保護されました 詳細情報→実行

「次へ」をクリックします。

Ablaze Floorpのセットアップ①

「次へ」をクリックします。

Ablaze Floorpのセットアップ②
 セットアップの種類

「インストール」をクリックします。

Ablaze Floorpのセットアップ③ セットアップ設定の確認

「完了」をクリックします。

Ablaze Floorpのセットアップ④ Ablaze Floorpのセットアップを完了します

Floorpベータ版が起動します。この時点では、安定版が残っているので、併用していることになります。ハンバーガーメニュー→ヘルプ→「Floorpについて」をクリックすると、ベータ版ということが確認できます。

Floorpベータ版のスクリーンショット

Floorpの安定版とベータ版は、アイコンが一緒なので間違わないように注意です。

タスクバーに表示したFloorp安定版とベータ版のアイコン

Firefoxアカウントで同期

ベータ版を起動できたら、必要に応じてFirefoxアカウントでログインします。(データを同期したい方のみ)

右上のハンバーガーメニュー(三本線)→同期してデータを保存の「ログイン」をクリックします。

ハンバーガーメニュー→同期してデータを保存の「ログイン」をクリック

作成したアカウントでログインします。

Firefox Syncのログイン

ログインできたら、ブックマーク、履歴、パスワードなどの項目が引き継がれます。

安定版で開いていたタブをそのままベータ版でも開きたい場合、適当にサイドバーを表示します。ブックマーク(Ctrl+B)とかでOKです。下矢印ボタン→「同期タブ」をクリックします。

サイドバーを表示して、「同期タブ」をクリック

「〇〇上で使用している~~」の右クリック→「すべてをタブで開く」をクリックします。

同期したタブを右クリック→すべてをタブで開く

警告ダイアログが表示されるので、「タブを開く」をクリックします。

確認 〇個のタブを開こうとしています。この操作を行うと、ぺ0時の読み込み中はFloorpが遅くなる可能性があります。

安定版で使っていたタブが、ベータ版で開かれます。

安定版で使っていたタブが全て復元される

以上、安定版からデータをそのままベータ版に移行する方法でした。もう使わない場合は、Firefoxアカウントを削除したり、元の安定版をアンインストールしましょう。

【余談】5つの選べるデザイン

バージョン10から、5つの選べるデザインが実装されていました。(詳しいリリース情報は、こちら

設定→一般→Floorpのデザイン設定から変更できます。選択すると、ブラウザが再起動して、反映されます。

Floorpの設定→一般→Floorpのデザイン設定

「再起動しますか?」みたいなダイアログが表示されるとありがたいなと、ひっそり思いました。

2022年5月9日追記

本記事を見てくださった開発者の方が、早速、翌日に実装してくれました。実装されるだけでも嬉しいのに、まさかの1日って…すごすぎませんか。

Floorpを再起動 この機能を有効にするには、Floorpの再起動が必要です。

それぞれのデザインを適用してみた動画を貼っておきます。5つのテーマに加えて、それぞれライトとダークを適用してみました。

どうでもいいんですが、ナポリタン寿司は、Proton UI派です笑ユーザーによって選べるというのは、良いですね。

感想

以上、Floorpブラウザを安定版からベータ版に移行する方法でした。

いつになっても、新機能を先行体験できるというのはわくわくしますね。

2022年5月8日Floorp