「選択箇所へのリンクをコピー」が押せない時に便利なツール

この記事では、「選択箇所へのリンクをコピー」を押した時と同じリンク(「#:~:text=
」のやつ)を手動で作成できる「テキストフラグメントURL生成ツール」について書きます。
「選択箇所へのリンクをコピー」がグレーアウト(灰色)して押せない場合でも、本ツールだと作成できる可能性があります。
現在の主要ブラウザには「選択箇所へのリンクをコピー」機能が用意されています。
サイト上の文字を範囲選択して右クリック→「選択箇所へのリンクをコピー」を押すと、その部分に飛んでくれる専用リンクを作成してくれます。

URLの途中に「#:~:text=
」と書かれていて、正式名称はテキストフラグメント(Scroll to Text Fragment)と言います。
僕みたいなブロガーが誰かの文章を引用する時に非常に便利な機能で重宝していますが、たまーに「選択箇所へのリンクをコピー」がグレーアウト(灰色文字色)していて押せないことがあります。

間に余計な改行やリンク(aタグ)が設定されている時に多い印象です。
こうなると自分でURLを作成しないといけないので手間です。
本記事で紹介するツールを使うことで右クリックからは作成できなかった文章のテキストフラグメントを作成できるかもしれません。無料で利用できます。
リリース元:akiGAMEBOY(リンク集、X、YouTube、GitHub、Twitch、Instagram)
最終更新日:2025年8月22日
アクセス方法
以下リンクから開けます。
使い方
URLをコピー
テキストフラグメントのURLを作成したいサイトを開いて、URLをコピーします。

試しに、「PAD 5 – Miui 14 Global. Still no option for removing Google Discover page? : r/Xiaomi」上にある一部テキストの「選択箇所へのリンクをコピー」がグレーアウトして押せなかったので、本ツールで作成できるのか試してみます。
本ツールに書き込む
「テキストフラグメントURL生成ツール」にアクセスして、「【必須】対象WebページのURL」にコピーしたURLを貼り付けます。

その後、「【必須】textStart」と「(任意)textEnd」に書き込んでいきます。以下に詳しく書きます。
テキストフラグメントの始まりを書く
「【必須】textStart」の部分に、ハイライト表示にしたい文章の始まりをコピペします。文字数は任意でどこまでコピペするかは好みです。

今回は「I don’t know if you’ve solved this by now」にしました。
最初の「I」だけだと、同じページ上で何回も使われているのでダメです。その文章と分かる部分まで範囲を広げてコピペします。
テキストフラグメントの終わりを書く
「(任意)textEnd」にハイライト表示を終わらせたいテキストの最後をコピペします。
手動入力だと誤字する可能性があるのでコピペ(Ctrl+C→Ctrl+V)がいいと思います。

今回は「MIUI Pad Global 14.0.2」にしました。
「I don’t know if you’ve solved this by now」から始まり、「MIUI Pad Global 14.0.2」で終わる文章までをハイライト表示したいって認識です。
prefixとsuffixについて
「(任意)prefix」と「(任意)suffix」という項目がありますが、ハイライト表示には関係ない部分なので基本的には設定しなくてもいいです。
ハイライト表示したい文章が同一ページ内で何度も使われている場合に、思った場所がハイライト表示されないことがあるので、そういった時に「ここの文章だよ~」と教えるために使います。
例えば、以下の文章があり、二回目に登場する「ナポリタン」をハイライト表示したいとします。
この文章はChatGPTに書かせました。
今日はシンプルに文章を作るテストです。
まず机の上に置かれた皿を見たら――ナポリタン。
昼ごはんにしようと思ったけど、朝からでも全然いけちゃうよね。ナポリタン。
ケチャップの香りがふわっと広がって、なんだか幸せになる。ナポリタン。
さらに、もし夜中に小腹が空いたとしても、結局はあれに戻ってくる。ナポリタン。
何も設定せずに作成した場合、「まず机の上に置かれた皿を見たら――」の後にある「ナポリタン」がハイライト表示されてしまう可能性があります。
本当は「朝からでも全然いけちゃうよね。」の後にある「ナポリタン」をハイライトしたかったのに…。
そういう事故を防ぐためにハイライト表示したい文章の前にある文章ーー今回だと「朝からでも全然いけちゃうよね。」を「(任意)prefix」に書き込みます。
これでちゃんとツールが区別してくれます。
同じ文章が同一ページ上に存在しない場合は設定しなくてもOKです。
URLを作成する
下にスクロールして「3.ボタンエリア(実行ボタン類)」の「URL作成」ボタンをクリックします。エンコードのオプションはデフォルトのチェックしたままでいいと思います。

作成したリンクを確認する
下部にテキストフラグメントのURLが出力されます。
コピーボタンを押して新しいタブで試すか、「動作確認リンク」をクリックします。

うまく設定できていた場合、ちゃんと指定した文章がハイライトされて飛んでくれます。
実際に作成したURLがこちらです。右クリックからだと「選択箇所へのリンクをコピー」がグレーアウトしていて作成できませんでしたが、本ツールだと作成できました。

作成したURLを見てみると、ちゃんと「選択箇所へのリンクをコピー」を押した時と同様「#:~:text=
」がついていました。

「選択箇所へのリンクをコピー」で作成したテキストフラグメントと同じルール・仕様のもと作成してくれるので、他でも活用しやすいと思います。
仮に本ツールが廃止されたとしても、これまで作成したURLは問題なく開けます。
本ツールの仕様
サイトを下にスクロールして「テキストフラグメントURL生成ツール 仕様まとめ」をクリックすると仕様を確認できます。詳しく解説されています。

感想
以上、「選択箇所へのリンクをコピー」を押した時と同じリンク(「#:~:text=
」のやつ)を手動で作成できる「テキストフラグメントURL生成ツール」についてでした。
範囲選択→右クリック→「選択箇所へのリンクをコピー」が使える時はそっちを使ったほうが手っ取り早いと思いますが、本記事で紹介した事例のようにグレーアウトして押せない時や、より細かい設定(前後の文字)をしたい時には本ツールが便利だと思います。
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