【GIMP】3.0からのくそでかい手のマウスを元に戻す方法

この記事では、「GIMP」を3.0系にアップデートしてから、ブラシサイズやフィルターの値を調整する時、マウスがくそでかい手の形になって見にくい時の対処法を書きます。
少々めんどくさいですがマウスカーソルの画像を差し替えると治ります。

僕はWindows11のPCで「GIMP」を使っています。
2025年5月にバージョン3.0.4が配信されたのでアップデートして起動してみると、ドロップシャドウなどのフィルターの値(位置や濃さ)を調整する時、マウスが黒い手の形になりました。

その下の画面が見えなくなるので細かい調整がしにくいです。見にくくて最悪です。
GIMP設定内で変えられるかなと一通り見てみましたが、見つけられませんでした。
その代わり、もしかしたら正当な手段じゃないかもしれませんが、無理やりカーソルを変えられたので記事にします。
【原因】GIMP内のカーソル素材
GIMP 3になってからGIMPの構成ファイル内にあるマウスカーソル素材が変わっていました。
エクスプローラーのアドレスバーに以下を貼り付けます。
<!--GIMP 3のカーソル素材フォルダー-->
%LOCALAPPDATA%\Programs\GIMP 3\share\icons\Adwaita\cursors
自動的にユーザーフォルダー内にあるGIMP 3の「cursors」フォルダーを開いてくれると思います。
もし開いてくれない場合は手動でポチポチ階層を辿ってフォルダーが存在しているか確認しましょう。僕の場合は以下のような感じになります。
<!--例:僕の場合-->
C:\Users\ナポリタン寿司\AppData\Local\Programs\GIMP 3\share\icons\Adwaita\cursors
GIMP 3で使われているマウスカーソル素材が表示されます。
この中にある「grab.cur
」がスライダーの上にマウスを置いた時の素材、「grabbing.cur
」がスライダーをクリックして調整している時の素材です。

この2つが原因なので、この2つのカーソル素材を自分が見やすい素材に差し替えることで問題解決します。
【対処法】grabとgrabbingのマウスカーソル素材を変える
GIMPを起動している場合は終了させます。終了しないと作業が無意味になる可能性があります。
「grab」と「grabbing」のバックアップ
GIMPのマウスカーソル素材フォルダーを開きます。
<!--GIMP 3のカーソル素材フォルダー-->
%LOCALAPPDATA%\Programs\GIMP 3\share\icons\Adwaita\cursors
「grab.cur
」と「grabbing.cur
」の2つをCtrl+Vで切り取って別の場所にバックアップします。

代わりのマウスカーソル素材を用意する
皆さんが好きなマウスカーソルの素材を用意します。
僕は自分で用意するのがめんどくさかったので、Windowsに標準インストールされているマウス素材を使うことにしました。
以下をエクスプローラーで開きます。
<!--Windows11のマウスカーソル素材フォルダー-->
C:\Windows\Cursors
デフォルトの素材が表示されるので、自分がGIMPのスライダーを調整している時にしたいマウスカーソルを2つ選びます。マウスを置いた時、掴んで調整している時の2つです。どっちも同じアイコンでもOKです。
よく分からない場合は、「aero_arrow.cur
」と「aero_ew.cur
」にしましょう。選んだらコピー(Ctrl+C)します。間違っても切り取り(Ctrl+V)にしないように。

人によってはエクスプローラー上で「cur」拡張子ファイルのサムネイルが表示されないかもしれません。

僕は一度GIMPで開いた時に拡張子の関連付けをうっかり変更しちゃってサムネイルが全部GIMPアイコンになりました。
このままでも別にいいんですが、作業しにくいって方は以下記事に紹介されているレジストリファイルをダウンロードして実行しましょう。
他人のレジストリはさすがに怖いって方は、自分で「cur」の拡張子の関連付けを解除します。基本的にはレジストリエディターでの作業になると思います。
僕はめんどくさかったので、上記レジストリをダウンロードして実行しました。エクスプローラーを再起動したら無事にプレビューが表示されるようになりました。

再びGIMPのマウスカーソルフォルダーを開いて、コピーした素材を貼り付けます。
<!--GIMP 3のカーソル素材フォルダー-->
%LOCALAPPDATA%\Programs\GIMP 3\share\icons\Adwaita\cursors

名前変更する
コピーしたマウスカーソル素材の名前を「grab
」と「grabbing
」に変更します。名前の変更だけで拡張子は変更しません。

変更したらキャッシュの影響でサムネイルが以前のくそでかマウスカーソルになるかもしれません。実際は変わっているので気にしなくてOKです。
GIMPを起動して変更されたか確認
GIMPを起動して実際にフィルター調整してみます。
無事にマウスカーソルが差し替えた素材になりました。

クリックしながら調整している時は、もう一つ用意した素材に切り替わります。

僕の場合、素材を画像編集ソフトで開いてサイズ調整してみたんですが、サイズは変わりませんでした。
多分大きさはWindows側のマウスカーソルに依存している気がします。
感想
以上、「GIMP」を3.0系にアップデートしてから、ブラシサイズやフィルターの値を調整する時のマウスがくそでかい手の形になって見にくい対処法でした。
元の素材を差し替える…という方法なので、GIMPのアップデートなどで再び戻る可能性はあります。
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