【DaVinci Resolve】存在するのにメディアオフラインになる理由。対処法紹介

この記事では、Windows11にインストールした動画編集ソフト「DaVinci Resolve」で確実に動画が存在しているはずなのに「メディアオフライン」となりタイムラインで再生できない問題の対処法を書きます。
僕の環境だと「HEVC ビデオ拡張機能」を削除したのが原因でした。再インストールで直りました。
ある日、いつものようにWindows11で「DaVinci Resolve」を起動したところ、いくつかの動画が「メディアオフライン」になっていることに気づきました。

よくある…というか超定番パターンとしては、元のメディアファイルをどこか別の場所に移動したor削除したパターンです。99%はこのパターンだと思います。
その場合は新しくパスの再リンクをすればいいだけです。
そうではなく、場所も移動していないし削除もしていないから確実にあるし、なんなら今まさにドラッグ&ドロップしてマスターに登録したのにメディアオフラインです。

調べた結果、無事に解決したので記事にしておきます。
前提
今回のようななぜかメディアオフラインになるパターンはいくつか原因があります。原因が違ったら対処法も変わってきます。
別の原因なのに「本記事を実践しても解決しなかったぞ!」と言われるのが嫌なので、先に前提知識のすり合わせをしておきます。
「俺のメディアオフラインとは状況が違うな…」って場合は、それこそ元ファイルを削除・移動しちゃったからそうなっている…みたいな別原因があると思うので、本記事は参考にならないと思います。
僕の場合、以下の状況でした。
- 全部の動画がメディアオフラインになっているわけではない。特定のデバイスで撮影した動画のみそうなっている
- タイムラインに追加した時、音声は流れる。映像だけ流れない
- メディアオフラインになっている動画の詳細ボタンを押すと「ビデオコーデック」が必ず「H.265 〇〇」という共通点がある

注目ポイントは三つ目です。
もし皆さんの環境でもメディアオフラインになっているのが「H.265」の動画だけな場合、本記事の対処法が高確率で効くと思います。
メディアオフラインの対処法
HEVC ビデオ拡張機能について
皆さんのWindows11には「HEVC ビデオ拡張機能」というアプリがインストールされていますか?以下がMicrosoftストアのリンクです。
Microsoft公式が公開しているアプリで、WindowsがH.265形式の動画を再生・編集できるようにするための追加ソフトです。

ざっくり「H.265」について書いておきます。
「High Efficiency Video Coding」、略して「HEVC」のことで、最近のカメラやスマホで使われている新しい動画の形式(規格)です。 見た目は普通の動画でも内部のデータ構造が特殊なためパソコン側で対応する機能(コーデック)がないと再生できません。
Windows標準のメディアプレーヤーで再生できないだけでなく、今回のように「DaVinci Resolve」などでも同様の不具合が発生します。不具合というかそういう仕様というか。
つまり、「H.265(HEVC)」形式で撮影された動画を「DaVinci Resolve」で処理したい場合、Windowsに「HEVC ビデオ拡張機能」をインストールしている必要があります。
以前は無料でインストールできていましたが、Microsoftが「こりゃ稼げるぞ!」と思ったのかこのご時世無料リリースが難しくなったのか、いつ頃か有料になりました。
とはいえ記事執筆時点(2025年11月12日)では120円です。

僕は以前配布されていた無料版を使っていましたが、「あくまでこれWindowsのメディアプレーヤーで再生するために必要なやつだよね?僕今はVLCメディアプレイヤーを使っていて、それだと関係なしに再生できるからもういらなくね?」と浅はかな理由でアンインストールしていました。
まさにそれが原因でした。
HEVC ビデオ拡張機能のインストールで解決
既に無料版のインストールはできなくなっていたので、渋々買うことにしました。

無事にインストールできたらOKです。
一般的なソフトと違ってあくまで拡張モジュールなので、「開く」を押しても何かしらの画面が起動するわけではないです。基本的に目に見える形では存在しません。

インストールできたら一度「DaVinci Resolve」を再起動します。
おめでとう。無事に表示されるようになりました。

感想
以上、Windows11にインストールした動画編集ソフト「DaVinci Resolve」で、「H.265(HEVC)」の動画が「メディアオフライン」となる問題の対処法でした。
撮影したカメラ・スマホによっては「H.264」にするか「H.265(HEVC)」にするか設定できる場合があります。下記画像はXiaomi 15 Ultraです。

なので、そもそも「H.265(HEVC)」形式にしないようにする、あるいは何かしらの変換ソフトでH.264にすることでも対処可能ですが、個人的には、DaVinci Resolveで扱うためだけに古い規格(H.264)にするのはおすすめしません。
せっかくH.265で容量を圧縮しているのにわざわざ容量が増えるH.264にするのはもったいないです。
同じビットレート・設定であれば画質の違いはほぼありませんが、容量の圧縮率が大体約2倍違うと言われています。
H.265になっている動画ってのは恐らく高容量を必要とする画質(4Kとか8Kとか)で撮影されているはずです。それをわざわざH.264に戻すとその分ストレージを圧迫するし、変換の設定次第では画質が落ちる可能性があるので、なるべく元の状態にしておくのがいいかなと思います。
今後Microsoftがどう動くかにもよりますが、基本的に一度買ったらずっと使えるし、今後もっとH.265動画も増えると思うし、買っておいて損はないかなと思います。
もちろんお金がかかることなので最終的な判断は皆さんです。









ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません