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wingetコマンドでインストールできるブラウザ一覧

2022年4月30日豆知識系

コマンドプロンプトのアイコン画像

この記事では、Windows11のPCで、コマンドプロンプト(cmd)の「winget」コマンドを使って入手できる主要なブラウザについて書きます。

「winget」コマンドで入手できる各ブラウザのアイコン画像

winget」コマンドを使えば、主要ブラウザをコマンドプロンプト経由でインストールできます。例えば、わざわざ「Google Chrome」をインストールするために「Microsoft Edge」を起動する…といった手間が省けます。

インターネット接続とコマンドが使える環境されあれば、好きなブラウザを入手できます。有名なブラウザなら、基本的に対応していると思います。ほんの一例を書いておきます。

  • Microsoft Edge
  • Google Chrome
  • Firefox
  • Vivaldi
  • Opera
  • Brave

通常、ブラウザ経由で別のブラウザをダウンロードしたら、セットアップ作業(インストール)が必要です。「winget」コマンドの場合、ダウンロード&インストールをまとめてしてくれます。

バックグラウンドでコマンドを実行して、後は珈琲でも飲みながら、インストールされるのを待つのみです。インストールされたら、デスクトップやタスクバー、スタートメニューの一覧にアプリアイコンが表示されるので、クリックして起動できます。

ブラウザからインストールした時と同じように、その時の最新版バージョンを入手できます。

「他のブラウザをインストールしたいけど、Edge経由で入手するのはなんか癪(しゃく)に障る!どーせなら、別ブラウザ使わずに入手してみたい!」といった方、試してみてください。公式サイトをググってアクセスするのがめんどくさい人にも便利です。

【前提】「winget」コマンドを使えるようにする

本記事は、既に「winget」が使えるようになっていることが前提です。Windows11の場合は、初期搭載されている「アプリインストーラー」というアプリ内に入っているので使えるはずです。Windows10の方は、よく分かりません。

Windows11の「Microsoft Store」の「アプリインストーラー」画像

コマンドプロンプトを管理者権限で実行して、以下のコマンドを実行して、何かしらのバージョン番号が返ってくれば有効になっているということです。

winget -v

「アプリインストーラー」をうっかり強制削除しちゃった方は、Microsoftストアから再インストールできます。

「winget」でインストールできるブラウザ一覧

ずらっと書きます。同じアプリ名でも安定版、ベータ版、開発者向け版と種類が異なるので、よく見てから実行するようにしましょう。あくまでリストアップしただけで、全てのコマンドを実行したわけではありません。変なブラウザが紛れている可能性もあります。

::Google Chrome(安定版)
winget install -e --id Google.Chrome

::Google Chrome(ベータ版)
winget install -e --id Google.Chrome.Beta

::Google Chrome(開発者向け)
winget install -e --id Google.Chrome.Dev

::Google Chrome Canary(ベータ版よりもさらに先行版)
winget install -e --id Google.Chrome.Canary

::Firefox(安定版)
winget install -e --id Mozilla.Firefox

::Firefox ESR(延長サポート版)
winget install -e --id  Mozilla.Firefox.ESR

::Firefox(ベータ版)
winget install -e --id Mozilla.Firefox.Beta

::Firefox Developer Edition(開発者向け)
winget install -e --id Mozilla.Firefox.DeveloperEdition

::Firefox Nightly(ベータ版よりもさらに先行版)
winget install -e --id Mozilla.Firefox.Nightly

::LibreWolf
winget install -e --id  LibreWolf.LibreWolf

::Microsoft Edge(安定版)
winget install -e --id  Microsoft.Edge

::Microsoft Edge(ベータ版)
winget install -e --id  Microsoft.Edge.Beta

::Microsoft Edge(開発者向け)
winget install -e --id  Microsoft.Edge.Dev

::Opera(安定版)
winget install -e --id Opera.Opera

::Opera(ベータ版)
winget install -e --id  Opera.Opera.Beta

::Vivaldi(安定版)
winget install -e --id VivaldiTechnologies.Vivaldi

::Vivaldi(スナップショット版)
winget install -e --id VivaldiTechnologies.Vivaldi.Snapshot

::Waterfox
winget install -e --id  Waterfox.Waterfox

::Pale Moon
winget install -e --id MoonchildProductions.PaleMoon

::Brave(安定版)
winget install -e --id BraveSoftware.BraveBrowser

::Brave(ベータ版)
winget install -e --id BraveSoftware.BraveBrowser.Beta

::Brave(開発者向け)
winget install -e --id  BraveSoftware.BraveBrowser.Dev

::QQ浏览器
winget install -e --id Tencent.QQBrowser

::falkon
winget install -e --id KDE.Falkon

::Vieb
winget install -e --id Jelmerro.Vieb

::Cent Browser
winget install -e --id CentStudio.CentBrowser

::360安全浏览器
winget install -e --id  360.360se

::Tor Browser
winget install -e --id   TorProject.TorBrowser

(例)Operaのインストール

上記コマンドの中から自分がインストールしたいブラウザの行を、コマンドプロンプト(管理者)に貼り付けて実行します。コマンドプロンプトは、スタートメニューの右クリック→「ターミナル(管理者)」から起動できます。

Windows11のスタートメニューの右クリックから「ターミナル(管理者)」を起動する手順画像

例えば、「Opera」をインストールしようと思ったら、コマンドは「winget install -e --id Opera.Opera」になります。間違って他のブラウザがインストールされないように、大文字小文字の区別(--e)、IDで指定(--id)のオプションを付与しています。

コマンドを実行したら、ダウンロードが開始されるので待ちます。

Windows11のコマンドプロンプトで「winget install -e --id Opera.Opera」を実行する手順画像
インターネット接続は必要

コマンドプロンプト経由といっても、インターネット上にあるファイルをダウンロードするという点は一緒です。よって、インターネット接続がないとインストールはおろか、ダウンロードが開始されないので気を付けてください。

インターネット環境がない状態で「winget」コマンドを実行した画像

「インストールが完了しました」と表示されればOKです。この時、既にデスクトップやタスクバーにインストールしたアプリアイコンが表示されていると思います。

Operaを「winget」コマンド経由でインストール中の画像

Opera」の場合は、タスクバーにピン留めされていました。そのままクリックで起動します。「winget」のメリットは、ダウンロードだけでなく、インストールまでの全ての工程を自動的に行ってくれる点です。

「Opera」ブラウザのスクリーンショット

「winget」コマンドでアンインストール

アンインストールも「winget」コマンドでできます。「install」の前に「un」を付けて、「uninstall」にします。「Opera」の場合、以下のコマンドになります。

winget uninstall -e --id Opera.Opera

アンインストールの場合は、基本的にアンインストーラーが起動します。説明通りにクリックすれば、晴れて削除できます。

Windows11のPCから、「Opera」ブラウザを「winget」コマンド経由で削除している画像

個人的にアンインストールに関しては、削除支援ソフト経由で消した方がいいと思います。通常の削除方法だと、レジストリや残留ファイルが残る可能性があります。

Revo Uninstaller」などのソフトを使って削除すると、レジストリ、不要ファイルも検出してまとめて削除できます。

【余談】コマンド名の調べ方

winget」の「search」コマンドを使って調べました。

winget search "調べたいアプリ名"

例えば、「winget」コマンドを使ってインストールできる「Chromium」ベースのブラウザを調べたい場合、以下のコマンドになります。

winget search "Chromium"

実行すると、Chromiumベースのブラウザを一覧表示してくれます。左の列から、アプリ名、ID、バージョンになっています。IDが「winget」の末尾に書き込む部分です。「.」などの記号も含めます。

Windows11のコマンドプロンプトで「winget search "Chromium"」を実行した画像

同じように「Firefox」、「browser」といった単語で調べました。もっと効率良い方法はあるのでしょうが、僕みたいなぺーぺーはこの方法しか知りません。

「search」コマンドについては、Microsoftの公式サイトを参考にさせていただきました。「install」コマンドに関しても、Microsoftの公式サイト頼りです。

感想

以上、コマンドプロンプト上で実行できる「winget」コマンドで、ブラウザをインストールする方法、主要ブラウザのコマンド一覧についてでした。

本記事を書くにあたって、色々ブラウザを調べてみたのですが、予想の10倍くらいブラウザがあってびっくりしました。世の中には色々あるのですね~。まぁ、単純に時間が足りないので、全てを触るのは難しいです。

2022年4月30日豆知識系