【VideoByte BD-DVDリッピング】DVDをMP4にリッピングするソフト
この記事では、DVD・Blu-rayディスクを、4K、HD、MP4などの動画形式、MP3などの音声形式にリッピングできるシェアウェアソフト「VideoByte BD-DVDリッピング(ビデオバイト・ビーディー・ディーブイディー・リッピング)」について書きます。
DVDやISOファイルから、動画や音声をリッピングできるシェアウェアソフトです。リッピングとは、DVDディスクやCDディスクから、音声や映像のデータを抽出して、デジタルファイルに変換することです。変換できる拡張子は、以下のようなものがあります。
動画 | 音声 |
---|---|
AVI | MP3 |
MP4 | WAV |
WMV | AAC |
MOV | FLAC |
上記以外にも沢山の拡張子が用意されています。拡張子ではなく、Apple(iPhone、iPadなど)、SONY、SAMSUNG(Galaxyなど)など、デバイスに最適化する変換もありました。
解像度やフレームレートなども詳細に設定できます。DVD丸ごとリッピング、チャプターごとで分けて、好きなものだけリッピングできます。設定できたら、ボタン1つで作業が開始されます。
回転&クロップ、エフェクト&フィルター、ウォーターマーク(透かし)、オーディオ、字幕、カット、メタデータ(タグ)などの編集機能が用意されています。
Windows11、10、8、7、Vista、XP(SP2以降)で動作します。Mac版もあります。シェアウェアソフトなので、無料版と有料版の2種類があります。無料版は、5分までしか変換できないなどの制限があります。詳しくは、こちらを参考にしてみてください。
本記事は、依頼されたものです。報酬、あるいはソフトのライセンスをいただいています。
当サイトの「ソフトレビュー」カテゴリーにある記事は、全て依頼された案件記事です。
リリース元:VideoByte(Twitterはこちら、YouTubeはこちら)
記事執筆時のWindowsバージョン:2.1.52(2023年04月17日)
ダウンロード方法
以下のサイトからダウンロードできます。
「無料ダウンロード」をクリックします。まずはお試しで無料版を使ってみて、良さそうだったら有料版を購入するという流れが、後悔しないと思います。Macをお使いの場合は、「Mac」をクリックして切り替えます。
ダウンロードできたら、セットアップファイルをダブルクリックして起動します。
特にこだわりがない場合は、「インストール」をクリックします。詳細に設定したい場合は、右下の「カスタマイズインストール」をクリックします。
インストール場所、デスクトップにショートカットを配置するかどうかなどを選択します。初期では、「C:\Program Files\VideoByte Studio\VideoByte BD-DVD Ripper
」になっていました。不要な項目がある場合は、チェックを外します。
「カスタマーエクスペリエンス向上プログラムに参加します」は、企業に利用状況のデータを送信するオプションです。個人が特定されるような情報は送信されないと思いますが、不安な場合は、チェックを外します。後からいつでも変更できます。
「インストール」をクリックすると、プログレスバーが表示されるので、完了するまで待ちます。
完了したら、「今すぐスタート」をクリックします。
本ソフトが起動します。無料版の場合、有料版の催促ポップアップが表示されます。継続して無料版を利用する場合は、左下の「無料試用」をクリックします。
初回はチュートリアル画面が表示されます。「OK」をクリックします。
使い方
DVDをPCに挿しこむ
実際にデータを抽出したいDVDディスクを用意します。今回は、僕の兄弟が生まれたクリニックで頂いたDVDを発見したので、 動画ファイルとしてPCに保存してみます。
違法行為を避けるために、著作権法に十分気を付けてください。以下は、参考になる情報が含まれている「一般社団法人日本映像ソフト協会(JVA)」の記事へのリンクです。皆さんの知識を試すことができます。
本ソフト起動前、起動後どちらでもいいですが、DVDをPCに挿入します。
エクスプローラーのPCに挿しこんだDVDディスクが認識されればOKです。
本ソフトでDVDディスクを読み取る
スタートメニューの「V行
」→「VideoByte
」フォルダー内にある「VideoByte BD-DVDリッピング
」をクリックして、ソフトを起動します。
DVD(あるいはブルーレイ)を挿入した状態で、本ソフトを起動し、左上の項目から読み込みます。僕はDVDディスクを挿入したので、DVDをロード→DVDディスクをロード→「ドライブ名」をクリックします。
分析が開始されるので、完了するまで待ちます。
分析が終わると、「メインタイトル」か「タイトルリスト」のどちらかを選択するポップアップが表示されます。
「メインタイトル」にすると、そのDVDディスクが一塊として認識されます。「タイトルリスト」にすると、DVDディスク内で分けられているチャプターごとで検出します。
「とにかく、そのDVDの全データを抽出したい!」という場合は、UIもシンプルな「メインタイトル」がいいと思います。「DVDの全データは不要!あのチャプターだけ抜き出したい!」という場合は、「タイトルリスト」がいいかもしれません。
本ソフトにディスクが取り込まれます。(メインタイトル)
タイトルリストにして、特定のチャプターが不要な場合は、リスト右横の「×」をクリックします。
「Yes」をクリックします。そのチャプターがリストから削除されます。
どういった操作をするかの設定
リストに追加できたら、右側のドロップダウンリストで、何の操作をするか選択します。今回は、DVDから動画を抜き出したいので、「動画/音声にリッピング
」を選択します。
拡張子の変更
各リスト右横のボタン、あるいは右上の「出力形式「すべてに適用」
」から、抽出後の拡張子を選択します。MP4、HEVC MP4、MOV、AVIなど様々な拡張子が用意されています。それぞれの拡張子ごとで、さらに解像度を変更できます。元の画質を維持したい場合は、一番上の「オリジナル保持」を選択します。
「オーディオ」タブで、音声の拡張子にできます。DVDディスクから、音楽(MP3、AAC、WMA、WAV、FLACなど)だけ抽出することも可能です。ビットレートも調整できます。
編集機能
リスト下部に各種ボタンがあります。左から編集、カット、メタデータの編集、その他の機能となっています。
編集
以下の編集ができます。DVDからデータを抽出すると同時に、カット・回転など簡易的な編集ができます。そこまで高機能な編集はできないため、とりあえず無編集で抽出して、別途動画編集ソフトで編集する…というのもアリかもしれません。
- 回転&クロップ
- エフェクト&フィルター
- ウォーターマーク(透かし)
- オーディオ
- 字幕
カット
動画の一部分を抽出できます。不要な前後を排除できます。プレビューの下部にあるバーで、範囲を調整できます。
メタデータ(タグ)の編集
タイトル、アーティスト、アルバム、ジャンルなど、抽出後のデータに埋め込む情報を編集できます。
その他の機能
高級解像度、ビデオノイズを取り除く、明るさとコントラストを最適化、ビデオ揺れを減らすなどの機能を利用できます。
リッピング作業の開始
本ソフト下部にある「保存先」で、出力先のフォルダーを指定します。「フォルダーの参照と選択」をクリックすることで、好きな場所を設定できます。デフォルトの保存先は、設定から変更できます。
準備ができたら、「すべてリッピング」をクリックします。
試用版(無料版)の場合、ポップアップが表示されます。無料版だと、5分までしか抽出できないようです。問題ない場合は、「無料試用を続けます」をクリックします。
完成したら、指定先のフォルダーにファイルが出力されています。
動画再生ソフトを使って、再生してみます。無事にDVDディスクから動画をMP4として抽出できました。
僕の場合、2004年に撮影された映像なので、画質は劣っていますが、本ソフトのせいで劣ったという感じはしませんでした。「まぁこの時代は、こんなもんだよな」という印象です。元の画質が綺麗なDVDから抽出すれば、同じように劣化なしで綺麗だと思います。
音声も特に問題なく、再生されました。兄弟の出産直後のムービーでした。PCで、お気軽に再生できるようになって良かったです。DVDディスクを挿入できないスマホでも、転送するだけで再生できます。
設定
右上の三本線(ハンバーガーメニュー)をクリック→「環境設定」をクリックします。設定画面が表示されます。
全般
GPUを利用して、ビデオデコードを高速化する「ハードウェアアクセラレーション」のオンオフ、ユーザーエクスペリエンスの協力のオンオフなどについて設定できます。
リップ
モード、DVDを読み込んだ時のデフォルトリストを設定できます。初期の保存場所もここで変更できます。
ツールボックス
各種ツールボックスの保存場所を変更できます。
タスクスケジュール
DVDのリッピングが終わった時の動作を設定できます。初期では、「出力フォルダを開く」になっています。保存先を開いてほしくない場合は、「動作しない」にします。
無料版と有料版の比較表(2023年6月時点)
無料版でソフトを起動すると、どこかのタイミングで、有料版との比較表が表示されると思います。ここに書いてあることを、書き起こした表を貼っておきます。2023年6月時点に書き起こしたものです。今後変わる可能性もあります。
「VideoByte BD-DVDリッピング」の無料版と有料版の比較 | 無料版 | 有料版 |
---|---|---|
リップ可能のDVDの長さ | 1項目5分まで | 無制限 |
リップ可能のブルーレイの長さ | 1項目5分まで | |
DVDをフォルダにリップ | 30日に5ディスクまで | |
DVDをISOファイルにリップします | 30日に5ディスクまで | |
メディアメタデータエディター | 5ファイル | |
動画圧縮 | ||
GIF作成 | ||
3D作成 | ||
動画強化 |
無料版で制限がある機能が、有料版だと無制限に利用できます。
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感想
以上、DVD・Blu-rayディスクを、4K、HD、MP4などの動画形式、MP3などの音声形式にリッピングできるシェアウェアソフト「VideoByte BD-DVDリッピング(ビデオバイト・ビーディー・ディーブイディー・リッピング)」についてでした。