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【YouTube】曲やMV再生で勝手にミックスリストになる対処法(JavaScript)

豆知識系

「YouTube」のアイコン画像

この記事では、PCウェブサイト版「YouTube」で音楽動画をトップページや検索結果から再生した時、自動的にプレイリスト(ミックスリスト)が作成される件の対処法を書きます。

公式の対処法はないです。JavaScriptみたいな高度なことをしないといけません。

【YouTube】曲やMV再生で勝手にミックスリストになる対処法(JavaScript)

2025年6月頃から一部YouTubeアカウントで、曲を再生すると勝手にミックスリストに追加される問題が発生しています。問題というか多分YouTube公式のA/Bテストだと思います。

YouTubeは定期的に一部アカウントのみで仕様変更してフィードバック次第で全ユーザーに導入することがあります。

PC版「YouTube」で音楽動画のURLに必ず「&list=RD○○&start_radio=1」が付与されている画像

例えば「ソランジ」で検索してヒットした曲のリンク先を見ると、通常の動画URLではなく末尾に「&list=RD○○&start_radio=1」がついています。

https://www.youtube.com/watch?v=44cICMd3jW4&list=RD44cICMd3jW4&start_radio=1

クリックしてみると、右側サイドバーに「次〇〇」というミックスリストが表示されます。

PC版「YouTube」で音楽動画を再生すると勝手にミックスリスト作成されている画像

プレイリストではなくミックスリストなので「後で見る」や「キューに追加」と同じ一時的なものです。そのページを離れたらミックスリストも削除されます。その場限りのリストです。

永久的に自身のYouTubeアカウントにじゃんじゃんたまっていくものではないです。

JavaScriptを使ってミックスリストを作成させない方法

2025年7月4日時点では公式でオフにする設定はありません。今後もっと批判が高まったら渋々しぶしぶ実装してくれる可能性はあります。

現時点でやろうと思ったら高度な非公式の方法になります。PCウェブサイト版での解説でスマホアプリ版は知りません。この時点で「そんなめんどいなら我慢するか」ってなる方はあきらめたほうがいいです。

JavaScriptを利用します。僕はJavaScript一切分からないので「ChatGPT」に作ってもらいました。

// ==UserScript==
// @name         YouTubeの曲クリック時に自動プレイリストにならないようにする
// @version      1.0.0
// @description  YouTube動画リンクからlistなどを削除し単体動画再生を強制する
// @author       ChatGPT
// @match        https://www.youtube.com/*
// @grant        none
// @run-at       document-start
// ==/UserScript==

(() => {
  const r = ['start_radio', 'pp', 'si', 'index'],
        isRD = l => l?.startsWith('RD'),
        clean = u => {
          let c = false;
          const l = u.searchParams.get('list');
          if (isRD(l)) u.searchParams.delete('list'), c = true;
          r.forEach(p => u.searchParams.has(p) && (u.searchParams.delete(p), c = true));
          return c;
        },
        fix = href => {
          try {
            const u = new URL(href, location.origin);
            return clean(u) ? u.toString() : null;
          } catch { return null }
        };

  const u = new URL(location.href);
  if (clean(u)) location.replace(u);

  addEventListener('click', e => {
    const a = e.target.closest('a[href*="/watch"]');
    if (!a) return;
    const to = fix(a.href);
    if (to) e.preventDefault(), location.replace(to);
  }, true);

  const cleanLinks = () => {
    document.querySelectorAll('a[href*="/watch"]').forEach(a => {
      const to = fix(a.href);
      if (to) a.href = to;
    });
  };

  new MutationObserver(cleanLinks).observe(document.body, { childList: true, subtree: true });
  addEventListener('DOMContentLoaded', cleanLinks);
})();
ポイント

僕が「ChatGPT」にお願いして作ってもらったコードは怖すぎて使いたくないって方は、「Greasy Fork」に投稿されている「YouTube Automix Remover」というスクリプトがいいかもです。

お試しで使ってみたらちゃんと動作しました。

Tampermonkey」、「ScriptCat」などのウェブサイトにJavaScriptを適用できる拡張機能をインストールして、上記スクリプトを書き込みます。

「ScriptCat」拡張機能にYouTubeのURLからプレイリストで開くパラメータを除去するスクリプトを書き込んだ画像

「何それ?全く言っていること分からん」って方は基本的にやめたほうがいいと思いますが、それでも試したい場合はまず以下記事を参考にしてみてください。

スクリプトをざっくり解説すると以下のような感じです。

  1. YouTube上でのみ動作する
  2. 開いた動画のURLを調べて「start_radio」、「pp」、「si」、index」などの本来なくても問題ない余計なパラメータがついているかチェックする
  3. もしついていた場合は除去して「https://www.youtube.com/watch?v=44cICMd3jW4」といった通常の動画URLにして開きなおす
  4. 元々作成されているプレイリストは変換しないよう「&list=RD」のみで動作するようにする。「RD」が今回のミックスリストのURL、通常のプレイリストは「&list=PL」で「PL」になっている

上記スクリプトを適用した状態で「YouTube」にアクセスします。既に開いていた場合は一度リロードします。

検索結果などから音楽動画(公式曲、MV、PV、歌ってみた、Coverなど)をクリックして再生します。

アドレスバーのURLは最初「&list=RD〇〇&start_radio=1」が付与されていますが、その後通常動画にリダイレクトします。

JavaScriptを使ってYouTubeで音楽動画を開いてもミックスリストにさせないようにしたGIF画像

ミックスリストも作成されていません。

JavaScriptを使ってYouTubeで音楽動画を開いてもミックスリストにさせないようにした画像

ただし、デメリットもあります。

一つはまだYouTubeも悩んでいるのか数日単位でコロコロ仕様変更をしてきているのですぐに使えなくなる可能性がある点、もう一つはYouTubeの動作が重たくなる可能性がある点です。

個人的には、ある程度我慢できるならひとまず導入せずに様子見するのがいいのかなとも思っています。

というのも僕が最初に気づいてから一日足らずで僕のメインチャンネルではA/Bテストが解除されたのか既に「&list=RD」が付与されなくなっています。

サブチャンネルではまだ付与されています。一日単位で仕様が変わっているのでもう少し様子見してどうなるか見届けるのが一番いいかもです。

YouTubeの広告費稼ぐための戦略?

実は今回ミックスリストを勝手に作成するだけでなく、動画によっては自動再生のオンオフボタンも削除されています。

同様の現象を訴えている参考リンクを貼っておきます。

僕の環境だと、最初は全動画で自動再生のボタンが消えていたんですが、本記事を書いている途中からまたまた仕様変更がきたのか、ミックスリストのみで表示されなくなり、通常動画では表示されるようになりました。

PC版「YouTube」でミックスリストの動画プレーヤーに自動再生ボタンがない画像
PC版「YouTube」の動画プレーヤー内にある自動再生オンオフボタン画像

つまり、音楽を再生した時、勝手にミックスリストにしてきて、かつミックスリスト上では自動再生を切れない状態です。

このことから僕が思いつくのは以下2点です。

  • 永遠と動画を再生させてより多くの広告収入を稼ぐYouTubeの戦略(広告見たくないならプレミアム入ってね)
  • 今のところ音楽関連のみで発生するので音楽聞くなら「YouTube Music」にしてねっていうメッセージ

今後どうなるかは分かりませんが、2025年7月4日時点だと「YouTube Music」のほうは自動再生をオンオフできるボタンがあります。

PC版「YouTube Music」の自動再生ボタン画像

「通常のYouTubeで音楽聞いてもミックスリストにするから自動再生は停止できないよ。音楽を聴きたいならYouTube Music利用してね。」って棲み分けようとしているのかなぁと思いました。

そして、より音楽を楽しみたいなら広告がない月額有料サービスの「YouTube Premium」に加入してねってことなのかなぁと。

現状、YouTubeでPremiumに加入していない場合で寝落ちしたら、朝まで自動再生が動いて動画が再生され続けると思います。動画が再生されるということは広告も表示されます。

そういう戦略なんじゃないのかなぁ…とただの素人の僕は思いました。

まぁさすがにそんないやらしいことはしないか。単純に「もっとおすすめの曲聞いて!全部いい曲だから!」っていう利用者を思った仕様変更ですよねきっと。

AIが言いそうなありきたりな対処法

ミックスリストで開かれた後にアドレスバーのURLを以下のように編集してEnterでリロードします。

<!--ミックスリストのURL-->
https://www.youtube.com/watch?v=GNQyYTdJ4l8&list=RDGNQyYTdJ4l8&start_radio=1

<!--上記URLを以下のようにする-->
https://www.youtube.com/watch?v=GNQyYTdJ4l8

今回の原因は「&list=RD○○&start_radio=1」というパラメータが自動付与されているのが原因なので、「https://www.youtube.com/watch?v=○○」という通常の動画URLにして開きなおすとミックスリストなしで再生できます。

お分かりの通り、いちいち開いた後に手動でURL編集して開きなおさないといけないので手間です。

さらにそこからひとつ前のページに戻ろうとしたら一度「&list=RD」のURLを開いているのでそこに戻ります。トップや検索結果に戻りたい場合は二回戻るボタンを押す必要があります。

このような手間を自動的に省いたのが上記のJavaScriptです。

X(旧Twitter)の声

いくつか「X(旧Twitter)」に声があったのでリンク貼らせていただきます。「(YouTube OR ようつべ) (ミックスリスト OR プレイリスト) (自動 OR 勝手) lang:ja」で検索しました。

感想

以上、PCウェブサイト版「YouTube」で音楽動画をトップページや検索結果から再生した時、自動的にプレイリスト(ミックスリスト)が作成される件の対処法でした。

自動再生を停止させるようなChrome拡張機能はいくつかありますが、2025年7月4日時点だと僕の環境ではどれも動作しませんでした。開いた時の初回は停止してくれるけど、今回の自動ミックスリストでは動きませんでした。

今後もっと問題が可視化されたら誰かが更新・新しいの作ってくれそうではありますけども…。個人的には「Enhancer for YouTube」が対応してくれそうな気がしています。

僕はそもそもYouTubeで音楽を聞くなら「YouTube Music」なので、ぶっちゃけそこまで意識していません。

唯一困るのが音楽のURLを友達や知人に共有する時に、必ずURL末尾に余計なパラメータがついてしまう点です。鬱陶しいです。

<!--友達に共有する時に余計なパラメータがついてきてしまう-->
https://www.youtube.com/watch?v=44cICMd3jW4&list=RD44cICMd3jW4&start_radio=1

<!--これでいいのに…-->
https://www.youtube.com/watch?v=44cICMd3jW4

動画に関連する曲や開いたユーザーの再生履歴から動的に作成されるミックスリストなので、送ってしまったからといって恐らく僕の好みがばれる…とかはないとは思います。

でもやっぱり気分は良くないです。

今のところ僕が愛用しているWindowsのクリップボード履歴ソフト「Clibor」の自動整形機能を使って「&list=」込みのURLをコピーした時、自動的にそこの部分を除去するようにしています。

Windowsの「Clibor」の自動整形機能を使って自動的に「&list=RD」を除去するようにした画像
<!--Cliborの自動整形(置換前)-->
&list=RD.*\z

この機能マジで神です。これがあれば末尾に改行がついてきちゃってても自動削除できるし、今回みたいにパターン化された文字(パラメータ)を除去できるし。

豆知識系

Posted by ナポリタン寿司