【ScriptCat】Manifest V3対応のスクリプト(JavaScript)適用拡張機能

この記事では、Manifest V3対応でオープンソースのウェブサイトにスクリプト(JavaScript)を適用できるChrome拡張機能「ScriptCat」について書きます。
Violentmonkeyの後継を探している方にいいかもです。
任意のウェブサイトに任意のJavaScript(ユーザースクリプト)を適用できる拡張機能です。自作や「Greasy Fork」などのスクリプトを適用できます。
僕が使ってざっくり感じた特徴は以下です。
- Manifest V3に対応しているため、Manifest V2で更新が止まった「Violentmonkey」と違って最新のChromeで使える
- GitHubにコードが公開されている(オープンソース)
- UIが綺麗で見やすい
- TampermonkeyやViolentmonkeyからの移行も楽。同じ書き方なので互換性あり
- Greasy Forkからワンクリックでスクリプト導入できる
- 専用のストアも公開されている
- エクスポート・インポートのバックアップ機能に対応
- 同期機能に対応(ちょっと素人には難しい?未検証)
- Firefox版もある
- 作者は中国人っぽいので、一部GitHubのページ説明などが中国語だったり、日本のChromeウェブストアの名前が微妙に変(翻訳募集されていたので今後改善される可能性あり)
スクリプトを適用することで、普段使っているウェブサイトをより便利にできます。
本記事は拡張機能を導入できるPCブラウザ向けです。スマホやタブレットのアプリ版ではできません。
拡張機能を利用できるブラウザアプリ(例:Kiwi Browserは2025年1月で開発終了なのでMicrosoft Edge CanaryやFirefox)などをインストールして、ブラウザ版から利用する場合はもしかしたら使えるかもしれません。
リリース元:WangYizhi(公式サイト、開発ドキュメント、GitHub、英語版README)
記事執筆時のバージョン:0.18.1(2025年06月26日)
いちお注意事項
本拡張機能は知名度が低く、利用ユーザーが少ないです。そのためインターネット上に情報があまりないです。
もしかしたらやばい拡張機能の可能性もあります。オープンソースと言いつつ、裏で何か悪い動作をするとか。
やばめの拡張機能って、Googleから認証されたバッジがなく、かつChromeウェブストアのプライバシーに個人を特定できる情報を収集すると記載されていることが結構ありますが、本拡張機能は大丈夫な表記でした。

実績良好、違反歴もない場合にGoogleから付与されるバッジもありました。おすすめバッジはなかったです。

とはいえ、上記の情報だけで信頼できるかと言われたら微妙なので、少しでも危機感がある場合は「ナポリタン寿司が紹介していたから大丈夫だろう」なんて思わず、情報が分かってから利用するのがいいと思います。
ViolentmonkeyのGitHubディスカッション「New Chrome version doesn’t support it · Issue #2284 · violentmonkey/violentmonkey」で紹介されていて、公式サイトやGitHubもあって作者も公表されているので、僕のこれまでの経験だと大丈夫…だとは思うんですが、最終的に判断するのは読者の皆さんです。
少しでも心配ならインストールしない、本拡張機能に限らず基本です。
インストール方法
Chromeウェブストアからインストールできます。Edge版もあります。
Firefoxをご利用の方は以下のFirefoxアドオンストアからインストールできます。
「Firefoxへ追加」をクリックします。
「Chromeに追加」をクリックします。Chromeウェブストアの自動日本語翻訳のせいか名前が「脚本猫」と変な名前になっていました。本当の名前は「ScriptCat」です。

「拡張機能を追加」をクリックします。

拡張機能のオーバーフローメニュー内に拡張機能ボタンが追加されればOKです。頻繁に拡張機能メニューを開く方はピン留めすると良きです。

使い方
スクリプトのインストール(例:Greasy Fork)
もし「Violentmonkey」や「Tampermonkey」を既にインストールしていた場合は、競合してうまく「ScriptCat」のインストール画面を開いてくれない可能性があります。
もし「Greasy Fork」からスクリプトをインストールする場合は、「ScriptCat」だけ有効にしましょう。
「Greasy Fork」には様々なスクリプトが公開されています。
試しに以前当サイトでも紹介したAmazonの商品ページに短縮したURLをワンクリックでコピーできるボタンを設置してくれるスクリプト「AmazonShortUrlButton」を導入してみます。

「スクリプトをインストール」ボタンを押すと、自動的に「ScriptCat」のインストールページが表示されます。
「Install Script」ボタンをクリックします。

自動的に画面が閉じてインストールされます。
スクリプトを手動で作成
「Greasy Fork」などのストアからではなく、当サイトで紹介しているコードをコピペする場合や自分で作成する場合の方法です。
「ScriptCat」拡張機能アイコンを左クリック→右上の三点ボタン(⋮)→「Create Script」をクリックします。

コードを書き込みます。

試しに「【Google】検索結果メニュー(画像、動画、ニュースなど)を並び替えるスクリプト | ナポリタン寿司のPC日記」で紹介しているコードを書き込んでみます。
書き込めたら、「File」→「Save」をクリックします。Ctrl+SのショートカットキーでもOKです。

どうやら最低限以下のメタデータ(UserScript)を含めないとエラーがでるっぽいです。
- name
- match
- version
- description
- author

もし、黄色い警告マークが表示されている場合、そこらへんをクリックすると修復ボタンがでるかもです。クリックで自動修正してくれます。

スクリプト一覧ページを見ると、「Greasy Fork」からインストールした場合と手動で作成した場合で見分けられるようになっていました。ストアのは「Installation」、手動は「Local」表記でした。

動作するか確認
対象サイトにアクセスして、「ScriptCat」拡張機能をクリックします。
インストールしたスクリプト名がオンになっていたらOKです。

「AmazonShortUrlButton」の場合、機能していたら商品ページの右上に「URLをコピー」ボタンが表示されます。無事に表示されました。

スクリプト一覧画面の開き方
拡張機能をクリック→ホームボタンをクリックします。

インストールしているスクリプトを一覧で確認できます。オンオフや削除、編集など可能です。

スクリプトの削除方法
スクリプト名をクリック→「Delete」をクリックします。

スクリプト一覧画面右側にあるゴミ箱アイコンを押してもOKです。
Manifest V3で使うための追加設定
最初は表示されてなかったんですが、途中からアイコンに黄色いビックリマークがついて開いてみると追加設定しないとスクリプトが動かないよ~と英語でメッセージが表示されていました。

調べたところ、Manifest V2のサポートを終了したChromeで自作スクリプトを動かすには、拡張機能ページの「ユーザースクリプトを許可する」をオンにする必要があるようです。

「chrome://extensions/
」にアクセス→「ScriptCat」拡張機能をクリック→「ユーザースクリプトを許可する」をオンです。
Violentmonkeyからスクリプトを移行する方法
以下記事を参考にしてみてください。
感想
以上、Manifest V3対応でオープンソースのウェブサイトにスクリプト(JavaScript)を適用できるChrome拡張機能「ScriptCat」についてでした。
僕は最初「Tampermonkey」を使っていましたが、読者様におすすめされてからは「Violentmonkey」を使っていました。
- 【Tampermonkey】ウェブサイトにJavaScriptを適用できる拡張機能 | ナポリタン寿司のPC日記
- 【Violentmonkey】ユーザースクリプトを実行できる拡張機能 | ナポリタン寿司のPC日記
- 「Tampermonkey」から「Violentmonkey」にスクリプトを移行する方法 | ナポリタン寿司のPC日記
しかし、「Google Chrome」がManifest V2拡張機能のサポートを切ったので、非対応の「Violentmonkey」は通常の方法でインストールできなくなりました。
2025年7月2日時点では「chrome://flags/
」を弄ることでまだ利用できますが、今後のことも考えて移行先を探していました。
「OrangeMonkey」が「Violentmonkey」をベースに作成されたって聞いたんですが、Chromeウェブストアの説明も詳細に書かれておらず、GitHubなどにコードもなく(オープンソースじゃない)、作者情報も全くでてこないので怖いと判断してインストールしていません。
「ScriptCat」は操作性が「Violentmonkey」や「Tampermonkey」と同じような感じだったのですぐに移行できました。よほど問題が発生しない限り使おうかなと思います。
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