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【Clipchamp】Windows11に標準搭載されている動画編集ソフト

2022年5月10日ソフト

Clipchampのアイコン

この記事では、Windows11に標準インストールされている動画編集ソフト「Clipchamp-動画エディター」について書きます。

再生速度変更、分割、トリミング、結合、字幕、素材の挿入など初心者向けの機能が揃っています。

「Clipchamp」のスクリーンショット1

「Microsoft Clipchamp(マイクロソフト クリップチャンプ)」は、Windows11に標準搭載されている動画編集ソフトです。

僕が実際に使ってみました。初心者~中級者未満向けかなという印象です。ドラッグ&ドロップという直感的な操作で完結します。

主に、以下のような機能が実装されています。

  • 分割、結合
  • トリミング
  • 画面サイズの変更
  • 再生速度の変更
  • 音声のミュート
  • 画面の録画
  • トランジションの挿入
  • 素材(音楽、動画)の挿入
  • テキスト(字幕・タイトル)の挿入
  • フィルター、色の調整
  • 1080p HDでエクスポート

左側に各機能にアクセスできるサイドバー、上半分にプレビュー、下半分にタイムラインが表示されています。

画面構成は、タイムライン方式なので、高度な動画編集ソフトへのステップアップとしても利用できます。別ソフトから移行しても、すぐ馴染むと思います。

Clipchampは、元々、ウェブサイト上で作業できるオンライン動画編集ソフトなので、その性質上、オンライン方面に強いです。

例えば、動画をオンライン上で保存・管理できたり、エクスポート後に、そのままYouTubeやTikTokにアップロードできる機能が用意されています。

現在でも、オンラインでの編集は可能です。(こちら)本記事では、Windowsにインストールされているデスクトップアプリに焦点を当てています。

無料版とサブスク方式の有料プランがあります。

無料版は、無償で使える素材(音楽やテキスト)に限りがある、無制限のクラウドストレージが利用できないようになっています。編集の機能自体に差はありません。エクスポートも、最高画質の1080pでできます。透かしもありません。

「わざわざ外部サイトから動画編集ソフトをインストールしたくない!Windows標準のソフトを使ってみたい!」という方におすすめです。

「Clipchamp」は、「クリップチャンプ」と読みます。元々、別企業として独立していましたが、2021年にMicrosoftが買収しました。本社は、オーストラリアのブリスベンにあります。

以前のWindowsには、「ビデオエディター」という動画編集ソフトがフォトアプリに内蔵されていました。

現在の最新Windows11では、フォトアプリが一新されて、ビデオエディターがなくなっています。フォトアプリを以前のものに戻すことで、ビデオエディターも戻せますが、今後Microsoftは、Clipchampのほうをサポートするんじゃないかと思います。

2022年6月23日追記

エクスプローラーで動画や画像を右クリックした時に表示される「Clipchampで編集」という項目を消したい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。

レジストリを操作することで、本ソフトをアンインストールすることなく、右クリックの項目から削除できます。

リリース元:ClipchampTwitterYouTube

前提

本記事は、既に「Clipchamp-動画エディター」をインストールしている前提です。Windows11の特定のバージョン以降、標準インストールされています。

何らかの理由で削除した場合は、以下のボタンからインストールできます。

Clipchamp - 動画エディター を入手 - Microsoft Store ja-JP

インストールする前に、どんなことができるのか知りたい方は、公式サイトが参考になります。

初回起動

インストールできたら、スタートメニュー→「C行」にある「Clipchamp-動画エディター」をクリックして起動します。

Windows11のスタートメニュー 「Clipchamp - 動画エディター」の起動

本アプリは、ウェブ版をアプリに移植したものなので、中身はウェブ版と一緒です。

初回起動時は、提供元のMicrosoftアカウントでログインする必要があります。ログインして、「はい」をクリックします。

「Clipchamp」の初回セットアップ画像1

次に本アプリをどのような理由で利用するか選択します。個人利用の場合、一番下の「個人用」をクリックします。

「Clipchamp」の初回セットアップ画像2

アプリが起動します。

Clipchampのスタートページ画像

使い方

テンプレートを選ぶか、1から作成するか選択します。今回は、1から作成してみます。ホーム→あなたの動画→最初の動画を作成をクリックします。動画編集画面が表示されます。

Clipchampのスタートページ「あなたの動画」画像1
メモ

既にプロジェクトを作成している場合は、「最初の動画を作成」ではなく、プロジェクトが表示されます。

Clipchampのスタートページ「あなたの動画」画像2

メディアファイルの挿入

動画、画像、音楽など、ローカル内にあるファイルをドラッグ&ドロップして、アプリに追加します。

「Clipchamp」のスクリーンショット2

メディアに追加した動画は、さらにドラッグ&ドロップすることで、タイムラインに追加できます。他の動画編集ソフトと一緒で、タイムライン上で作業します。

メディアをタイムラインに追加するGIF画像

分割・トリミング

タイムライン上に追加した動画の前後を、マウスで掴んで移動することで、長さ調整できます。(トリミング)

メディアをトリミング(前後の不要な部分を切り取る)するGIF画像

動画を分割したい場合は、タイムライン上の分割したい部分にボーダーを持っていって、キーボードのSを押します。または、はさみアイコンをクリックします。

「Clipchamp」のスクリーンショット3

不要な部分を切り取る場合は、分割(S)→削除(Delete)のコラボ技が便利です。

他の動画編集ソフトの場合、分割はCtrl+Bが主流なので、Sは少し馴染みがないかもしれませんね。

画面サイズの変更

プレビュー上の動画をマウスでクリックします。周りに枠が表示されて、位置調整、サイズ変更できるようになります。

アスペクト比を変更したい場合は、右側の「〇:〇」をクリックします。16:9(PC用)、9:16(スマホ用)、1:1(正方形)、4:5、2:3(インスタ用)、21:9の中から選択できます。

「Clipchamp」のスクリーンショット4

動画も貼っておきます。

再生速度の変更

タイムライン上のメディアを選択して、右側サイドバーの「速度」をクリックします。スライダーで任意の速度に調整できます。最低で0.1倍速、最高で16倍速です。

「Clipchamp」のスクリーンショット5

正確に指定したい場合は、スライダーの上のテキストボックスに数字を入力します。16倍速以上を入力しても、勝手に16倍速になります。

音声のミュート

音声をミュートしたいメディアを選択→クリップ内の音声ボタンをクリックします。音声マークが「×」になれば、ミュートしているということです。

「Clipchamp」で音声をミュートする手順画像

ミュートではなく、ボリューム調整したい場合は、メディアを選択→右側サイドバーの「オーディオ」→音量のスライダーを左右に調整します。左が小さく、右が大きくなります。

「Clipchamp」で音声を調整する手順画像

「オーディオのデタッチ(分離)」を押すと、動画の音だけを抽出して、PC内に保存してくれます。

「オーディオのデタッチ」で、音声を抽出した画像

画面録画

画面録画機能を搭載しています。無料版だと、1本30秒までしか録画できませんが、サクッと画面をキャプチャーしたい時に便利です。(有料版を使っていないので、有料版はどうなっているか分かりません。)

録画した動画は、そのままタイムライン上に追加できます。

左側の「録画と作成」をクリックします。どこを撮影するか選択します。ウェブカメラがある場合は、一緒に録画できます。今回は、「画面録画」を利用してみます。

「Clipchamp」で画面録画する手順画像1

左下にポップアップが表示されます。赤丸ボタンをクリックすると、録画を開始します。

「Clipchamp」で画面録画する手順画像2

撮影する領域を選択します。

「Clipchamp」で画面録画する手順画像3

「ウィンドウ」では、アプリウィンドウ単位で撮影できます。

「Clipchamp」で画面録画する手順画像4

撮影領域を選択して「共有」をクリックすると、録画が開始されます。左下に秒数が表示されます。停止したい時は、ポップアップメニュー内の停止ボタンをクリックします。

「Clipchamp」で画面録画する手順画像5

録画が終わったら、プレビューが表示されるので、「保存して編集」をクリックします。

「Clipchamp」で画面録画する手順画像6

録画した動画が、メディア内に登録されます。そのままタイムラインに追加して、動画編集できます。

「Clipchamp」で画面録画する手順画像7

トランジションの挿入

動画と動画の間に、トランジションを挿入できます。

トランジションとは、偏移アニメーションのことで、別の動画に切り替わる時に、指定のアニメーションを挿入できる機能です。本アプリのトランジションは、20種類以上用意されています。

左側のサイドバーで「トランジション」を選択します。挿入したいトランジションを、メディアとメディアの間にドラッグ&ドロップします。

一部トランジションの左上には、黄色のダイアマークがあります。これは、有料版限定です。無料版では利用できません。

有料トランジションのスクリーンショット

素材(音楽、動画)の挿入

本アプリには、数多くの素材が用意されています。自分で用意しなくても、フリー素材を利用できます。左側サイドバーの各ボタンからアクセスできます。

音楽、動画、画像、ステッカー(スタンプ)などがあります。無料版では使える素材に限りがあります。サムネイルの左上に「無料」と書かれていたら、無償利用できます。

「Clipchamp」で利用できる素材画像

テキスト(字幕・タイトル)の挿入

左側サイドバーの「テキスト」をクリックします。挿入したいテキストを、タイムライン上にドラッグ&ドロップします。

「Clipchamp」でテキストを挿入する手順画像1
【ポイント】タイトル用と字幕用で2種類ある

Clipchampのテキストには、字幕用とタイトル用の2種類用意されています。「テキスト」というのが字幕用です。それ以外は、全部タイトル用です。

「Clipchamp」でテキストを挿入する手順画像2

どっちを使ってもいいんですが、動画冒頭に表示する時はタイトル、何か文章で説明したい時は、字幕用を使うといいかなと思います。

内容を編集するときに、タイトルと字幕で編集方法が変わります。

挿入したテキストがタイトル用だった場合は、ダブルクリックで選択→右側サイドバーの「テキスト」から、中身を編集できます。

「Clipchamp」でテキストを挿入する手順画像3

字幕用のテキストの場合は、ダブルクリックで直接編集できます。

「Clipchamp」でテキストを挿入する手順画像4

分かりやすいように動画を貼っておきます。タイトルの場合は、右側サイドバーから、背景色やフィルターなど装飾できます。

フィルター、色の調整

プレビュー内のメディア(動画や画像)を選択して、右側サイドバーの「色を調整」をクリックします。以下の項目を調整できます。

  • 露出
  • 彩度
  • 温度
  • コントラスト
  • ブレンドモード
「Clipchamp」で色を調整している画像

右側サイドバーの「フィルター」で、あらかじめ用意されているテンプレートを適用できます。

「Clipchamp」でフィルターを調整している画像

作業内容は、自動的に保存される

作業内容は、自動的に保存されます。途中で作業を中断した場合でも、続きから再開できます。

「Clipchamp」のプロジェクト画像

動画の保存

作成した動画を保存したい場合、右上の「エクスポート」をクリックします。無料版でも最高画質の1080pで出力できます。おすすめは、1080pです。

「Clipchamp」で動画をエクスポートする手順画像1

書き出し作業が開始されるので、プログレスバーが100%になるまで待ちます。その下にある各種クラウド、SNSをクリックすると、直接オンラインにアップロードできます。

「Clipchamp」で動画をエクスポートする手順画像2

100%になったら、自動的にローカル上に動画が保存されます。「コンピュータに保存」ボタンがありますが、押さなくてもPC上に保存されています。

「Clipchamp」で動画をエクスポートする手順画像3
完成したら、メールに通知が来る

動画のエクスポートが完了すると、「Your project is done!(あなたのプロジェクトは完了です。)」という件名で、メールが送られてきました。

Microsoftアカウントでサインインしているので、登録しているメール宛てに、「完成したよ~」と送ってくれるようです。なんか、GIF画像で女性の方がパチパチ拍手しています笑。

クリップチャンプから送られてきた「Your project is done!」メール画像1

僕は、不要だと思ったので、そっとメール下部の「Unsubscribe(配信停止)」を押しました、ブラウザが開いて、配信が解除されます。これでメールが来なくなります。

クリップチャンプから送られてきた「Your project is done!」メール画像2

長編動画だと便利なんですかね。バックグラウンドでエクスポート作業していて、完了したらメールでお知らせしてくれるって感じかな。

右上にポップアップでエクスポートした動画がリスト表示されます。

「Clipchamp」で動画をエクスポートする手順画像4

フォルダーボタンを押すと、エクスプローラーで保存場所を開きます。動画を再生したい場合は、タイトル下の「ファイルを開く」を押します。

保存した動画は、「ダウンロード」フォルダーに保存されます。拡張子は、MP4になっています。

「Clipchamp」で動画をエクスポートする手順画像5

実際に本アプリで作成したテスト動画を貼っておきます。

使えるショートカットキー

左上のClipchampのアイコンアイコン→「キーボードショートカット」から、全てのショートカットキーを確認できます。

Clipchamp-動画エディターで使えるショートカットキー一覧画像

ここでは、個人的に便利だと思うショートカットキーについて書きます。

スペース再生・一時停止
Deleteタイムラインに挿入したクリップの削除
Ctrl+マウスホイールタイムラインの拡大縮小
Ctrl+D複製
Ctrl+Cコピー
Ctrl+V貼り付け
S分割
Ctrl+Z1つ前の操作に戻す
Ctrl+Y元に戻す操作を、やっぱり取り消し
Ctrl+0タイムラインを画面の幅に合わせてズーム

感想

以上、Windows11に標準搭載されている分割、トリミング、フィルター、再生速度変更、音楽・テキストの挿入などができる初心者向けの動画編集ソフト「Clipchamp(クリップチャンプ)」についてでした。

Windows11標準ということもあって、編集画面のデザインがいいですね。角丸で近代的なデザインって感じです。

2022年5月10日ソフト