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参考:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。 | 消費者庁

【Android】Windows版ニアバイシェアで楽々データ転送!

ソフト

「ニアバイシェア(Nearby Share)」のアイコン

この記事では、2023年4月に登場したWindows版「ニアバイシェア(Nearby Share)」を使って、Androidスマホとデータ通信する方法を書きます。

WindowsとAndroidでニアバイシェアを利用している写真

2023年4月にGoogleがベータ版ですが、Windows版「ニアバイシェア(Nearby Share)」を公開しました。インストールしてソフトを起動することで利用できます。

ニアバイシェアとは、Android間で写真や動画などのデータをWi-FiやBluetooth経由で転送しあえるGoogleが開発した機能です。iPhoneでいうところの「Airdrop(エアドロップ)」と同じです。これまではAndroid 6.0以上の一部スマホのみで利用できていました。

Windows版が登場したことにより、同じWi-Fiに接続しているPCとAndroid間でデータを転送しあえるようになります。PCからスマホに写真を送ったり、スマホからPCに動画を送ったりできます。

デバイス名、受信したファイルの保存先、デバイスの公開範囲を設定できます。公開範囲は、全員、連絡先に限定、自分のデバイス、誰にも公開しないの4つから選択できます。「自分のデバイス」にした場合、同じGoogleアカウントでログインしている同士で転送できます。

参考:AndroidとWindowsでファイルをすぐ転送できる、グーグルが「ニアバイシェア」Windows向けβ版 – ケータイ Watch

本記事は、僕が持っている「Google Pixel 7a(2023年05月11日発売)」とWindows11での解説です。あくまで僕の環境でうまくできたという話です。Androidには色々な機種があるため、皆さんが全員できるとは限りません。細かい条件がそろわないと、うまくできないかもしれません。

記事筆者のAndroidスマホ:Google Pixel 7a(2023年05月11日発売)
記事筆者のOS:Windows 11 Home 22H2

ざっくり前提条件紹介

僕が思いつくざっくりとした前提条件を箇条書きで書きます。これらの条件がそろわないとうまくできない可能性が高いと思います。

  • 64ビット版のWindows10以降のPC。ARMデバイスはサポート外
  • Wi-Fi機能を利用できるPCとスマホ
  • 同じWi-Fi(アクセスポイント)に接続している
  • Bluetooth機能を利用できるPCとスマホ
  • ニアバイシェアが利用できるAndroidスマホ
  • Googleアカウント

対象OS

公式サイトに、以下のように記載されています。64bit版のWindows10以降が条件らしいです。僕は、64bitのWindows11なのでクリアです。まだベータ版なので、今後動作対象が広がる可能性もあります。

For Windows computers running a 64-bit version of Windows 10 and up. ARM devices not supported.
Bluetooth and Wi-Fi required.

DeepL翻訳
64ビット版のWindows 10以降を搭載したWindowsパソコンが対象です。ARMデバイスには対応していません。
BluetoothおよびWi-Fiが必要です。

The New Nearby Share Beta App for Windows | Android

BluetoothとWi-Fiについて

BluetoothとWi-Fiを搭載しているPCじゃないとうまく利用できないので注意です。BTOパソコンだと、Bluetooth非搭載の場合が多いと思うので注意です。Bluetooth子機などを接続している場合はOKです。

ニアバイシェアを利用できるAndroidスマホ

そもそもニアバイシェアという項目が一切ないAndroidスマホだと、恐らく利用できません。元々ニアバイシェア機能を搭載しているスマホじゃないとダメです。

僕の場合、「Google Pixel 7a」です。ニアバイシェアを搭載しているかどうかは、設定から確認できます。Androidの設定アプリを起動します。

持っているAndroidスマホがニアバイシェアに対応しているかどうか確認する手順画像1

「Google」項目をタップ→デバイス、共有→「ニアバイシェア」があるかどうかで判断できます。項目がない場合は、そのスマホは非対応です。

持っているAndroidスマホがニアバイシェアに対応しているかどうか確認する手順画像2

Googleアカウントについて

Googleアカウントでのログインは必須ではありませんが、したほうがいいと思います。恐らく、PCとAndroid間のデータ転送は、プライベートでやる方が多いと思います。この時、不特定多数が受信できてしまう環境だと、少し怖いです。

同じGoogleアカウントでAndroidスマホとPCにログインすることで、データの公開範囲を狭くできます。誰かにデータ受信されるセキュリティリスクが低くなると思います。

ダウンロード方法

以下のリンクから、Windows版ニアバイシェアのセットアップファイルをインストールできます。現在はベータ版ですが、今後安定版として登場すると思います。

「Get started with Beta」をクリックします。

Windows版「ニアバイシェア」をインストールする手順画像1

セットアップファイルがダウンロードされるので、ダブルクリックして起動します。

Windows版「ニアバイシェア」をインストールする手順画像2

自動的にインストール作業が開始されます。ボタンをクリックする必要はありません。勝手に最後までインストールしてくれます。

Windows版「ニアバイシェア」をインストールする手順画像3

インストールできたら、スタートメニュー→「G行」の「GoogleのNearby Share(ベータ版)」から起動できます。起動すると、タスクバーのタスクトレイ内にアイコン(「ニアバイシェア(Nearby Share)」のアイコン)が表示されます。バックグラウンドで起動します。

Windows版「ニアバイシェア」をインストールする手順画像4

終了したい場合は、アイコンを右クリック→「終了」をクリックします。

使い方

Windows版ニアバイシェアソフトのセットアップ

僕のミスなんですが、初回チュートリアル画面を丸々スクリーンショットし忘れました。本当は、最初チュートリアル的なセットアップ画面が表示されます。撮り忘れたので、一通りセットアップが終わった時点から紹介します。

右上の歯車ボタン(⚙)をクリックします。

「GoogleのNearby Share」の設定にアクセスする手順画像

デバイス名の部分で、好きな名前を設定できます。特に気にすることなく、好きな名前にすればいいと思います。日本語でも英語でもOKです。

「GoogleのNearby Share」の設定画像

「受信したファイルの保存先」で、スマホからPCにデータ転送した時の保存場所を設定できます。デフォルトでは、「ダウンロード」フォルダーになっています。

Googleにデータを送信するのが嫌な場合は、「使用状況と診断情報データの送信」をオフにします。

Googleアカウントでログイン(デバイスの公開設定)

「デバイスの公開設定」で、共有を許可する範囲を設定できます。完全個人のプライベートで利用する場合は、「自分のデバイス」にします。

「GoogleのNearby Share」にGoogleアカウントでログインする手順画像1

「自分のデバイス」にすると、Googleのログインボタンが表示されます。PCとAndroidスマホの両方で、同じGoogleアカウントでログインします。ログインすることで、同一アカウント、かつ同じWi-Fi環境でのみデータを転送できます。隣の住人にもデータが公開されるといった心配がなくなります。

「GoogleのNearby Share」にGoogleアカウントでログインする手順画像2

「ログイン」ボタンを押すと、既定に設定しているブラウザで、Googleのログイン画面が表示されます。スマホのほうでログインしているGoogleアカウントでPCにログインします。

「GoogleのNearby Share」にGoogleアカウントでログインする手順画像3

ニアバイシェアの許可設定が表示されるので、「ログイン」をクリックします。

「GoogleのNearby Share」にGoogleアカウントでログインする手順画像4

「ログインしました」と緑のチェックマークが表示されればOKです。

「GoogleのNearby Share」にGoogleアカウントでログインする手順画像5
エラーが発生する場合

お使いのブラウザによっては、自動ログイン機能がうまく動作せず、エラーが発生するかもしれません。この場合、正常にログインできず、「自分のデバイス」を設定できません。

「GoogleのNearby Share」にGoogleアカウントでログインした時、エラーが出ている画像

恐らく、既定に設定しているブラウザが「Google Chrome」以外になっていることが原因です。

ログインできたら、ログイン画面のタブは不要なので「×」で閉じます。

「GoogleのNearby Share」にGoogleアカウントでログインする手順画像6

ニアバイシェアのソフトに戻ります。「自分のデバイス」になっていて、エラーが出ていなければ、うまくログインできています。

「GoogleのNearby Share」にGoogleアカウントでログインする手順画像7

Androidスマホのセットアップ

以下の3つを有効にします。画面を上から下にスワイプした時に表示される「クイック設定パネル」から全部オンオフできます。

  • インターネット(Wi-Fi)
  • Bluetooth
  • ニアバイシェア
Pixel 7a(Android)のニアバイシェア機能を利用する手順画像

PCからスマホにデータ転送する方法

ニアバイシェアソフトを起動して、Androidスマホに転送したい写真や動画などのデータをドラッグ&ドロップします。

Windows11からニアバイシェアを使って、Pixel 7a(Android)にデータを転送する手順画像1
「システム通知がOFFです」のエラーについて

この時、ソフト内に「システム通知がOFFです。共有リクエストを受け取るには通知をONにしてください。」的なメッセージが表示されていても大丈夫です。僕の場合、なぜか表示されていましたが、正常にデータを転送できました。

「GoogleのNearby Share」の「システム通知がOFFです」通知画像

メッセージの横に「設定」というリンクがあり、クリックするとWindowsの通知設定ウィンドウを開いてくれます。システム通知がオフということなんですが、どれがシステム通知なのか分かりませんでした。

オフにしているつもりはないんだけどなぁ…。ニアバイシェアのアプリ自体の通知はオンになっていました。何でこんなエラーが出ているのか分かりません。

ファイルは複数でもOKです。登録したら、左側に名前が表示されます。右側に転送先のデバイスが一覧表示されます。

最初は「付近のデバイスを探しています」と表示されるので、認識されるまで少し待ちます。この時、Androidデバイスの画面ロックは解除しておきます。Wi-FiやBluetoothも有効にしたままにします。

Windows11からニアバイシェアを使って、Pixel 7a(Android)にデータを転送する手順画像2

Wi-Fi、Bluetooth、ロック解除などの条件をクリアしている場合、「付近のデバイス」にスマホ名が表示されます。タップします。

Windows11からニアバイシェアを使って、Pixel 7a(Android)にデータを転送する手順画像3

うまく検出されない場合は、どこかで条件をクリアしていない可能性があります。ニアバイシェアは、位置情報もオンにする必要がある的なことを別の記事で見たんですが、僕の場合、PC、スマホの両方で位置情報がオフでも認識されました。同じWi-Fi、Bluetoothがあれば多分できます。

この時、Androidスマホのほうに通知が来ます。通知をタップするか、そのまま放置します。

Windows11からニアバイシェアを使って、Pixel 7a(Android)にデータを転送する手順画像4

PCのほうでAndroidデバイスをタップすると、「接続中」と表示されます。

Windows11からニアバイシェアを使って、Pixel 7a(Android)にデータを転送する手順画像5

Androidスマホに「ニアバイシェア」のポップアップが表示されます。このまま接続が終わるまで待ちます。

Windows11からニアバイシェアを使って、Pixel 7a(Android)にデータを転送する手順画像6

接続できたら、「承認」をタップします。ないとは思いますが、心当たりがない自分以外のファイルだったら、承認しないよう注意です。

Windows11からニアバイシェアを使って、Pixel 7a(Android)にデータを転送する手順画像7

ダウンロードが開始されます。終わったら通知が表示されます。「ダウンロードを表示」、あるいは「開く」を選択できます。何もしない場合は、ポップアップ以外の部分を適当にタップします。

Windows11からニアバイシェアを使って、Pixel 7a(Android)にデータを転送する手順画像8

PCソフトのほうは「送信済み」と表示されて、チェックマークがつきます。「完了」をクリックします。

Windows11からニアバイシェアを使って、Pixel 7a(Android)にデータを転送する手順画像9

写真や動画の場合、Googleフォトなどで受信できたか確認できます。ストレージ内を確認できる「Files by Google」でも確認できます。初期は「ダウンロード」フォルダーに保存されています。

Windows11からニアバイシェアを使って、Pixel 7a(Android)にデータを転送する手順画像10

スマホからPCにデータ転送する方法

ニアバイシェアにアクセスできるアプリを開きます。本記事では、初期で内蔵されているアプリを使ってみます。

写真や動画などのメディアファイルを転送したい場合は、Googleフォトを開きます。圧縮ファイルやテキストファイルなどのデータを転送したい場合は、ストレージ管理アプリ「Files by Google」を開きます。

Pixel 7a(Android)からニアバイシェアを使って、Windows11にデータを転送する手順画像1

本記事では、GoogleフォトからPCに送ってみたいと思います。

送信したい写真や動画を長押ししてチェックします。1枚でも複数枚でもOKです。「共有」をタップします。アプリによってUIは異なりますが、基本的にどこか共有ボタンがあると思います。

Pixel 7a(Android)からニアバイシェアを使って、Windows11にデータを転送する手順画像2

「ニアバイシェア」をタップします。

Pixel 7a(Android)からニアバイシェアを使って、Windows11にデータを転送する手順画像3

写真の場合、サイズを選択します。自動的にサイズを抑えた「大きいサイズ」、あるいはそのままの「実サイズ」か選択します。

Pixel 7a(Android)からニアバイシェアを使って、Windows11にデータを転送する手順画像4

ニアバイシェアで送るデバイスの検索が開始されます。PCが認識されるまで待ちます。

Pixel 7a(Android)からニアバイシェアを使って、Windows11にデータを転送する手順画像5

検出されたら、タップします。僕のPCは「寿司's PC」というニックネームにしたので、その名前が表示されています。

Pixel 7a(Android)からニアバイシェアを使って、Windows11にデータを転送する手順画像6

もし表示されない場合は、PCのニアバイシェアソフトで、「自分のデバイスからのみ許可」になっていて、スマホと同じGoogleアカウントでログインできているか確認してみましょう。公開範囲が「デバイスは非公開」になっていたら検出されません。

送信が開始されます。Windows PCのニアバイシェアソフトに通知が表示されます。「開く」を押すと、ダウンロードフォルダーを開きます。

Pixel 7a(Android)からニアバイシェアを使って、Windows11にデータを転送する手順画像7

送信できたら、スマホにも完了通知が表示されます。「完了」をタップします。

Pixel 7a(Android)からニアバイシェアを使って、Windows11にデータを転送する手順画像8

Androidスマホから、PCに写真を転送できました。

Pixel 7a(Android)からニアバイシェアを使って、Windows11にデータを転送する手順画像9

【豆知識】PC→Androidにテキストを送る方法

PC上のテキスト(メモやURL)をニアバイシェア経由で送ることも可能です。PC上でAndroidスマホに送りたいテキストをコピーします。試しに当サイトのブログURL(https://www.naporitansushi.com)をコピーします。

WindowsのPCからAndroidスマホにニアバイシェア経由でテキストを送る手順画像1

ニアバイシェアソフトを開いて、キーボードのCtrl+Vを押します。余計なことはせず、Ctrl+Vを押したら、自動的にクリップボードにある直前にコピーしたテキストが貼り付けられます。

WindowsのPCからAndroidスマホにニアバイシェア経由でテキストを送る手順画像2

スマホを選択すると、スマホ側にコピーしたテキストが送られます。

WindowsのPCからAndroidスマホにニアバイシェア経由でテキストを送る手順画像3

「開く」を押すと、ブラウザで開いてくれます。PCからAndroidスマホに、URLやちょっとしたメモを送れます。

WindowsのPCからAndroidスマホにニアバイシェア経由でテキストを送る手順画像4

感想

以上、2023年4月に登場したWindows版「ニアバイシェア(Nearby Share)」を使って、Androidスマホとデータ通信する方法でした。

今までスマホで撮影した写真をPCに転送したい時、USBで有線接続したり、「AirMore(エアモア)」というウェブサービスを利用して転送していました。

Pixelスマホにしてから、なぜか「AirMore」のQRコード接続機能が使えなくなりました。IPアドレスを入力して接続するモードもあるんですが、なんだかんだめんどくさいので、もっと気楽に転送しあえるサービスないかなぁと調べてみると、Googleさんのニアバイシェアにたどり着きました。ささっとファイル転送できて、とても快適です。

ソフト