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【MX MASTER 3S】マウスにマクロを割り当てる方法(Smart Actions)

豆知識系

Logicoolのアイコン画像

この記事では、Logicoolの「MX MASTER 3S」マウスと公式の専用ソフト「Logi Options+」のSmart Actions機能を使って複数の操作を一つのマウスボタンに割り当てる方法を書きます。

マクロですマクロ。

「Logi Options+」のマクロ作成ページ画像

2024年7月に「Logicool MX MASTER 3S」を購入しました。

ふと特定のマウスボタンを押した時、複数の操作を順番に実行してほしいと思いました。

さすがにそんな高度なことは標準のソフトだと無理で「AutoHotKey」などの外部ソフトを使う必要があるか?と思っていましたが、調べると標準ソフトでもできました。

ちょっと作成の癖・難しさがあったので、今後忘れないためにも記事にしておきます。

「MX MASTER 3S」でマクロを使う手順

前提

以下です。

  • logicool MX MASTER 3S」の初期セットアップを済ましている
  • 公式の専用ソフト「Logi Options+」をインストールして既にセットアップが終わっている

マクロ設定ページを開く

「Logi Options+」ソフトを起動します。

トップページが表示されたら、右上の「Smart Actions画像」アイコンをクリックします。

「Logi Options+」で「Smart Actions」ページを開く手順画像
勘違いポイント

僕が割り当てたかったのはマウスのジェスチャーサムボタン(押しながら右移動)でした。なので、最初はデバイスページを必死に探していました。

「Logi Options+」で「MX MASTER 3S」のデバイス設定ページを開いている画像

右側のアクション追加ページを隅から隅まで見たんですが、マクロ作成的なのは全然なくて時間の無駄でした。

「Logi Options+」で「MX MASTER 3S」のアクション割り当てページを開いている画像

皆さんも勘違いしないように注意です。トップページからです。

「Smart Actions」という名のマクロ作成ページが表示されます。

「Logi Options+」の「Smart Actions」ページ画像

マクロの作成

元々用意されているテンプレートを使ってもいいですが、僕はニッチなマクロを作りたかったので右上の「作成」ボタンを押します。

「Logi Options+」の「Smart Actions」を新規作成する手順画像

発動方法と発動させる動作を追加していきます。

「Logi Options+」の「Smart Actions」で新しいマクロを作成する手順画像

トリガーの追加

発動方法を選択します。アプリケーションとシステムは2025年6月6日時点では今後実装予定でまだ利用できませんでした。

デバイスとショートカットが使えました。僕がやりたいのはマウスの特定のボタンをクリックした時なので「デバイス」です。

「Logi Options+」の「Smart Actions」でトリガーを追加する手順画像

マウスプレビューが表示されるので発動させたいボタンをクリックします。

「Logi Options+」の「Smart Actions」でトリガーをマウスクリックにする手順画像

ここが僕にとっての最低ポイントだったんですが、僕が割り当てたかったのはサムボタンを押しながら右に動かした時…でした。

しかし、Smart Actionsはサムボタンのクリックのみで、ジェスチャーは選択肢になかったです。くぅ…。サムボタンのクリックには既にゆずれない別の操作を割り当てています。

選択できたら「トリガーを確認」をクリックします。

「Logi Options+」の「Smart Actions」でトリガーを確定する手順画像

アクションの追加

「アクションを追加」から発動させたい行動を設定します。

特定のアプリケーションを起動する「アプリケーション」、ショートカットキーを発動させる「キーストローク」、特定の文章を入力する「テキスト」などあります。

僕が今回やりたいのは特定のショートカットキーを連続で入力する動作なので、「キーストローク」です。

「Logi Options+」の「Smart Actions」でアクションを追加する手順画像

「記録を開始」ボタンをクリックして、押したいキーを入力します。

「Logi Options+」の「Smart Actions」でキーストロークのアクションを追加する手順画像

ちょっとここが動作に癖があると感じました。うっかり変なキーまで押しちゃうとか。慣れるまで頑張りましょう。

うっかり別のキーやマウス操作をしてしまった場合は一度記録を停止して、その項目にマウスを乗せて右端の「×」ボタンを押します。その項目が削除されます。再度「記録を開始」を押して続きを入力します。

一連の行動を設定できたら「確認」をクリックします。

「Logi Options+」の「Smart Actions」で「YouTube Music」を自動的に低評価にするキーストロークを登録した画像

マクロの保存

右下の「保存」をクリックします。「Smart Actionsを保存」ダイアログが表示されるので好きな名前にします。「確認」をクリックします。

「Logi Options+」の「Smart Actions」でマクロ名を決める手順画像

Smart Actions(マクロ)が作成されます。次回以降管理ページから確認できます。

「Logi Options+」の「Smart Actions」で作成したマクロ画像

オンオフボタンもあります。「またいつか使うかもしれないから削除はしたくない!だけど一時的にオフにしたい!」って時に便利です。

マクロは一つだけでなく何個も作成できます。

マクロの発動

YouTube Musicの自動低評価

設定した行動を起こすことで、登録した動作が発動します。

僕がやりたかったのは「YouTube Musicを開いて自動的に現在再生している曲を低評価にする」というものでした。無事にうまく行きました。

Windows11のタスクバーとPC版「YouTube Music」のスクリーンショット

僕は「Google Chrome」で開いたウェブ版「YouTube Music」をPWAでインストールして、Windows11のタスクバーにピン留めしています。

ピン留めしているアイコンはWindows+数字で開けます。既に開いている場合はアクティブにしてくれます。

この仕様を利用して、以下のようにマクロ作成しました。

  1. Windows+5で「YouTube Music」のPWAをアクティブにする
  2. 「YouTube Music」で低評価を押すショートカットキーShift+\_)を押す

タスクバーの左から何番目に配置しているかで数字は変わります。僕の場合5番目に「YouTube Music」を配置しているのでWindows+5です。

サクサク好みじゃない曲を低く評価して、自分が好きな曲ばかり流れる環境にできます。

コマンドプロンプトで自動ADBコマンド発動

僕はまだ試していないんですが、今後やるかもしれないと思ったのでメモしておきます。

僕はAndroidスマホの画面をPCにミラーリングできるソフト「scrcpy」を使っています。ソフトというかコマンドラインツールというか。

USB有線接続ではなくワイヤレス接続に切り替える場合、コマンドプロンプトを起動して「adb tcpip 5555」、「adb connect 192.xxx.xxx.xxx」の2つを実行しないといけません。

いちおメモ保管場所やWindowsのクリップボードにピン留めしているのでコピペですぐ呼び出せますが、それでも2つをいちいち実行するのはめんどくさいです。

そんな時にSmart Actions(マクロ)を使えばうまく自動化できそうです。

アプリケーションの起動と「テキスト」の組み合わせでいける気がします。ADBコマンドみたいなあらかじめ決まったコマンドや文章はマクロに組み込みやすいです。

【余談】キー発動にしてキー追加してもダメだった

「YouTube Music」の自動低評価マクロを作成したのはいいんですが、僕は結局使っていません。理由はサムボタンのジェスチャーに割り当てられなかったからです。

発想を変えて、マクロの発動をデバイス(マウスボタン)ではなくショートカットキーにして、後から設定したショートカットキーにすれば、結果的にマウスのジェスチャーで発動できるんじゃ?と思い早速試してみました。

結果ダメでした。

いちお手順を書いておきます。

「Smart Actions」の「トリガーを追加」を「ショートカット」にします。適当に使っていないショートカットキーを設定します。試しにCtrl+Shift+Uにしてみました。

「Logi Options+」の「Smart Actions」でトリガーをショートカットにする手順画像

マクロを保存してトップページに戻って「MX MASTER 3S」デバイスをクリックします。

「Logi Options+」で「MX MASTER 3S」ページを開く手順画像

サムボタンの割り当てを「ジェスチャー」にします。「カスタム」を選択して僕が割り当てたい「ホールド+右に移動」をクリックします。

「Logi Options+」の「MX MASTER 3S」でサムボタン+ジェスチャーのアクションを設定する手順画像

アクションを「キーボードショートカット」にして、マクロ発動に設定したCtrl+Shift+Uにします。

「Logi Options+」の「MX MASTER 3S」でサムボタン+ジェスチャーにショートカットキーを割り当てる手順画像

この状態でサムボタン+右移動でCtrl+Shift+Uが発動して、Ctrl+Shift+Uはマクロ発動にしているからマクロが発動…してくれるかと思いきや、発動しませんでした。

押したキーを可視化するソフトを使ってみたところ、ただのCtrl+Shift+Uになっていてその後のマクロで設定したキーは押されていませんでした。

キーボードを直接押した時は問題なく発動します。どうやらジェスチャーにショートカットキーを設定した場合はそのキーだけの発動になり、その後のマクロは動かないようです。

残念です…。

結果、マクロはうまくできたけど、それを発動させるトリガーが思った部分に割り当てられなかったので、冒頭にも書いた「AutoHotKey」を使って実現しています。

AutoHotKeyの「YouTube Music」で再生している現在の曲を低評価にするコード画像
;YouTube Music開いて自動低評価
^+u up::
  Send,#5
  Sleep, 100
  Send, +{vkE2sc073}
return

発動ショートカットキーはCtrl+Shift+Uにして、「Logi Options+」でサムボタン+右移動のアクションをCtrl+Shift+Uにしています。

マウス操作だけで自動的に「YouTube Music」を低評価にする僕がやりたかった理想通りにできました。

感想

以上、Logicoolの「MX MASTER 3S」マウスと公式の専用ソフト「Logi Options+」のSmart Actions機能を使ってマクロを作成する方法でした。

僕みたいなサムボタン+左右上下移動のジェスチャーに割り当てたいって方以外は、「Logi Options+」だけで十分満足いくものができると思います。公式でここまで豊富にカスタマイズできるのはすごいなぁと思います。

本記事で使用したアイコン画像:Logicool ロゴ – ソーシャルメディアとロゴ アイコン

2025年5月23日豆知識系

Posted by ナポリタン寿司