【StartAllBack】Windows11の外観をWindows10風に戻す有料ソフト

この記事では、Windows11の様々な外観をWindows10、それ以前の外観に戻せる有料ソフト「StartAllBack」について書きます。
スタートメニュー、右クリックメニュー、エクスプローラー上部のリボン表示などをWindows10に戻せます。
Windows11の様々な外観を従来のWindowsへと戻す有料ソフトです。Windows10風、Windows7風にできます。例えば、以下の部分です。
- スタートメニュー
- タスクバー
- エクスプローラーのリボン
- 右クリックメニュー
スタートメニューは「Proper11」、「Kinda10」、「Remastered7」の3種類のテーマから選択できます。
アイコンサイズや右側の項目を細かく設定できます。Windows10そっくりに戻せるわけでなく、あくまで独自のスタートメニューとなっています。
右クリックメニューやエクスプローラー上部のコマンドバー表示をWindows10の頃に戻せます。
タスクバーやスタートメニューの背景色変更、スタートボタンアイコンの変更、タスクバーの分割化、透明化などの細かいカスタマイズも可能です。スタートボタンを好きなアニメアイコンにする…といったこともできます。
100日間の無料お試しが用意されています。アカウントや支払い方法の登録をしなくても利用できます。試用期間が過ぎると利用できなくなります。
実際に本ソフトでできることをまとめてみた動画を貼っておきます。
似たようなツールで「Explorer Patcher for Windows 11」というものがあります。
同じようにWindows11の外観をWindows10に戻せるアプリです。機能にそこまで違いはありませんが、有料か無料かという点で異なります。
僕が分かる範囲での違いを書いておきます。
| 違い | StartAllBack | Explorer Patcher for Windows 11 |
|---|---|---|
| 料金 | 有料(100日間の無料お試しあり) | 無料 |
| スタートメニュー | Windows10風、Windows7に戻す | Windows10に戻す |
| ファイルエクスプローラーをWindows10に戻す | 〇 | 〇 |
| 右クリックメニューをWindows10に戻す | ||
| タスクバーの結合 | ||
| スタートメニューの1ページ目に全てのアプリを表示 | × | 〇 |
| スタートボタンを好きな画像(アニメとか)に変更 | 〇 | × |
| タスクバー、スタートメニューの背景色変更 | ||
| タスクバーの分割設定・透明化 |
エクスプローラーのリボン表示復活、右クリックメニューをWindows10のスタイルに戻すといったことはどちらも可能です。
StartAllBackの場合、スタートメニューを完璧なWindows10のデザインには戻せません。どちらかというとWindows7に近いです。
一方「Explorer Patcher for Windows11」の場合は、Windows10そっくりのスタートメニューにできます。

一番の違いは有料か無料かです。StartAllBackは100日間の無料お試しがありますが、有料です。Explorer Patcher for Windows11は無料です。
リリース元:startallback.com(X)
記事執筆時のバージョン:3.9.17(2025年11月9日)
インストール方法
以下のリンクを開きます。
「Download v〇〇」をクリックします。〇〇にはその時の最新バージョン名が入ります。

コマンドプロンプトの「Winget」コマンドからでもインストール可能です。Windows11のコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。自動的にインストールが開始されます。
winget install startallbackいきなり有料版を購入するのではなく、まず無料版をダウンロードして100日間無料お試しするのがいいかなと思います。
試用期間中に良いなと思ったらライセンスコードを購入してアンロックできます。アンロックすることで無料お試しが過ぎた後も制限なく利用できます。
ダウンロードが完了したらインストールしていきます。セットアップファイルを起動します。

インストール方法を選択します。
現在のユーザーかすべてのユーザーにインストールするかを選びます。1つのPCを複数ユーザーで使い分けている場合は「このユーザーにのみインストールする」が無難かなと思います。1人だけだったら「すべてのユーザーにインストールする」でOKです。

インストールが完了するとタスクバーが早速Windows10風になります。設定から中央に戻すことも可能です。

タスクバーの空いているところを右クリックすると「プロパティ」項目があります。クリックで設定画面を表示します。

ようこそ(デザインの選択)
テーマを選択できます。細かい設定がめんどくさい場合はテーマを選択するだけでOKです。

テーマは3種類用意されています。
| Proper 11(Windows11に馴染んだデザイン) | -丸みを帯びたスタートメニューとタスクバーの要素 -タスクバーのアイコンを可能な限りWin11のフライアウトに変更 -エクスプローラーの新しいコマンドバー |
| Kinda 10(Windows10風) | -四角いスタートメニューとタスクバーの要素 -コマースクバーのアイコンは可能であればWin10のフライアウトを開く -エクスプローラーのリボンウル |
| Remastered 7(Windows7風) | -エアロスタートメニューとタスクバーのスタイル -コーマータスクバーのアイコンは、可能であればWin7のフライアウトを開きます。 -WindowsのシンプルなUlと底面のディテール |
「Proper11」が一番Windows11に馴染んだデザインです。クリックするとそのテーマが適用されます。
テーマを変更するとスタート画面だけでなく、タスクバーアイコン、スタートボタン等も一緒に変更されます。「Kinda10」ならWindows10のスタートボタンになります。
それぞれの3つのテーマを適用したスタートメニューの比較画像を貼っておきます。

比較してみると「Proper11」が角丸デザインで一番Windows11に馴染んでいる気がしました。
それぞれのテーマを適用したタスクバーの比較画像も貼っておきます。「Remastered7」がWindows7風です。

スタートメニュー
スタートメニューのデザインを細かく設定できます。

基本的には英語です。一部日本語に対応しています。
| スタートメニュー | |
|---|---|
| Use enhanced classic start menu | クラシックスタートメニューを有効にする |
| テーマ -Default -Plain8 -Windows7 | テーマ -Windows11のデザインに馴染んだシンプルデザイン -各項目に境界線が表示。Windows7のダークモードって感じ -Windows7風のデザイン |
| Icon size | アイコンサイズ(S、M、L) |
| Icon count | アイコン数 |
| Display Modern apps in a folder | 最新のアプリをフォルダーに表示 |
| Override sort order -Items first -Folders first -No preference | アイコンの並び替え -アプリを先頭にする -フォルダーを先頭にする -指定なし |
| Use search flyout for more results | その他の結果は、検索フライアウトを使う |
| Display user account picture | ユーザーアカウントの画像を表示 |
テーマ
スタートメニューの外観を変更できます。Default、Plain8、Windows7の3種類の中から選択できます。比較画像を貼っておきます。

アイコンサイズ(Icon size)
「Icon size」でアイコンサイズを変更できます。S(小)、M(中)、L(大)になっています。

アイコン数(Icon count)
スタートメニューに表示するアプリの件数を調整できます。5、10、20にした比較画像を貼っておきます。

ユーザーアカウントの画像を表示(Display user account picture)
「Display user account picture」でユーザーアイコンの表示を切り替えられます。不要な場合はチェックを外します。

右側の項目
スタートメニューの右側に表示されている固定のアプリやフォルダーを設定できます。

「リンク」か、「メニュー」にすると表示されます。不要な項目は「非表示」にします。

「リンク」はそのアプリ(または、フォルダー)を開きます。「メニュー」はアプリ(または、フォルダー)の中身をオーバーレイで表示します。

「カスタムフォルダーの設定」から自分の好きなフォルダーを登録できます。

「新しいフォルダー(6)」を追加してみました。

スタートメニューに表示されます。

Taskbar(タスクバー)
タスクバーの設定ができます。

| タスクバーボタンを結合する | |
|---|---|
| Use enhanced classic taskbar | クラシックタスクバーを有効にする |
| テーマ -Default -Plain8 -Windows7 | テーマ |
| Icon size | アイコンサイズ |
| Icon margins | アイコン間の余白 |
| Corner icons open -Windows 11 flyouts -Windows 10 flyouts if possible -Windows 7 flyouts if possible | コーナーアイコンを開く -Windows11のフライアウト -Windows10のフライアウト(可能な場合) -Windows7のフライアウト(可能な場合) |
| Use enhanced classic jumplist | クラシックジャンプリストを使う(タスクバーアイコンを右クリックした時のメニュー) |
| Taskbar location on screen -Left -Top -Right -Bottom | タスクバーの位置 -左 -上 -右 -下 |
| Combine taskbar buttons -Aiways,hide labels -When taskbar is full -Never | タスクバーの結合設定 -常に結合(Windows11標準) -タスクバ-に入りきらない時 -常に結合しない |
| On secondary taskbars | サブモニターのタスクバー結合設定 |
| Centered task icons -Separately from start button -Together with start button | タスクバーの中央揃え -スタートボタンは左揃えにする -スタートボタンも一緒に中央にする |
| Segments | タスクバーの分割 |
| Dynamic transparency | タスクバーの背景を透明にする |
| Taskbar settings | Windows11のタスクバー設定を開く |
| Notification Area Icons | 通知領域に表示するアイコンを設定 |
タスクバーのテーマ
タスクバーの外観を設定できます。デフォルトがWindows11に合ったシンプルなデザインです。Default、Plain8、Windows7の比較画像を貼っておきます。

スタートボタンの変更
テーマ下にあるアイコンをクリックすることでスタートボタンを変更できます。デフォルトでは5つのアイコンが用意されています。Windows11の標準、四葉のクローバー、Windows10、Windows7風が2つです。

自分でアイコンを追加することも可能です。読み込める拡張子はPNG、BMP、SVG、ORBです。
から追加できます。

アイコンの余白(Icon margins)
アイコン間の余白調整です。XS~XLまであります。きゅっとしたい方はXSがおすすめです。

タスクバーの位置(Taskbar location on screen)
タスクバーの位置を変更できます。Windows11では下固定ですが、本ソフトを使えばサクっと上配置にできます。

左配置にした画像を貼っておきます。スタートメニューの位置も最適化されています。

タスクバーアイコンの中央揃え(Centered task icons)
クラシックタスクバー(Windows10やWindows7)にしている状態で、タスクバーアイコンを中央にする機能です。バージョン3.1(2021年11月22日公開)から実装されました。
「Together with start button」にするとスタートボタンも一緒に中央揃えになります。

本ソフトのスタートメニューを適用した状態でも中央揃えにできます。その場合は中央から表示されます。

後述するセグメント(タスクバーの分割)と相性がいいです。Macみたいにスタイリッシュなデザインになります。

タスクバーの分割(Segments)
「Segments」にチェックを入れるとタスクバーが分割されます。具体的にはタスクバーアイコンやシステムトレイ以外のタスクバーの背景が透明になります。

タスクバー背景の透明化(Dynamic transparency)
タスクバーを透明にします。「Segments」にチェックを入れている場合はうまく動作しません。

システムトレイと通知領域の設定(Notification Area Icons)
システムトレイと通知領域に表示するアイコンをオンオフできます。

右下の「システムアイコンのオンオフ」をクリックしてページを切り替えられます。時計をオフにするとタスクバーから時計が非表示になります。

Explorer(エクスプローラー)
エクスプローラーに関する設定ができます。

| Explorerの設定項目 | |
|---|---|
| Choose Explorer style -Win11 Command Bar -Win10 Ribbon UI -Win7 Command Bar | エクスプローラーのスタイルを選択 -Windows11のコマンドバー -Windows10のリボンUI -Windows7のコマンドバー |
| Mica effect on top | マイカ効果の適用範囲の指定 |
| Classic search box | クラシック検索ボックスを使う |
| Details pane on bottom | 詳細ペインの削除 |
| Classic context menus | クラシックコンテキストメニュー(Windows10の右クリックメニューを使う) |
| Restore Control Panel applets | コントロールパネルアプレットを復元する |
| Colorize everything with accent color | すべてをアクセントカラーで彩る |
エクスプローラー上部のメニュー表示(Choose Explorer style)
「Win10 Ribbon UI」にすると、Windows11のコマンドバー表示からWindows10のリボン表示に変更されます。それぞれの比較画像を貼っておきます。

マイカ効果(Mica effect on top)
Windowsの独自のデザイン「マイカ(Mica)」マテリアル効果をどこに適用するかの設定です。
オンにするとエクスプローラー上部だけにマイカ効果が適用されます。オフにすると検索ボックスまでマイカ効果が反映されます。

下部の詳細ペイン(Details pane on bottom)
「Details pane on bottom」をオンにすると、エクスプローラー下部に表示される項目が非表示になります。フォルダーを開いた時、画像や動画などのファイルを選択した時に表示される「〇個の項目、〇個の項目を選択、〇MB」などの部分です。

以前のコンテキストメニューの利用(Classic context menus)
「Classic context menus」にチェックすると、右クリックメニューをWindows11からWindows10の外観に戻せます。Windows10の右クリックメニューにした場合でも角丸、すりガラスはWindows11のままです。

Windows10の機能性を取り戻しつつ、デザインはWindows11を維持したままなので、角丸好きの方にとっては最高ですね。
詳細
その他の設定ができます。

| 詳細の設定項目 | |
|---|---|
| Use custom start menu coloring | スタートメニューの背景色を変更 |
| Use custom taskbar coloring | タスクバーの背景色を変更 |
| 最近開いたプログラムを保存し、表示する | |
| 最近開いた項目を保存し、表示する | |
| Number of jumplist items to display | 表示するジャンプリストのアイテム数 |
| 現在のユーザーでこのプログラムを無効にする | 一時的にStartAllBackを無効にする |
スタートメニューの背景色(Use custom start menu coloring)
スタートメニューの背景色を変更できます。
カラーパレットで自由に調整できます。透明度も設定でき、背景の種類をClear(クリア)、Blur(ぼかし)、アクリル(Acrylic)の3つの中から選択できます。

色々試してみて好きな色を見つけてみましょう。実際に変更してみた動画を貼っておきます。
タスクバーの背景色(Use custom taskbar coloring)
タスクバーの背景色を変更できます。

文字色は変更しません。色によっては見えにくくなるので注意です。

現在のユーザーでこのプログラムを無効にする
本ソフトはWindows起動時に自動でバックグラウンドで起動します。一時的に無効化したい場合は、「現在のユーザーでこのプログラムを無効にする」にチェックします。
PCをサインアウトして再ログインします。チェックを入れただけでは無効になりません。必ずサインアウト、またはPCの再起動が必要です。
サインアウトはスタートメニュー→ユーザーアイコンをクリック→サインアウトからできます。

有効にする
上記項目で一時的に無効化した場合、通常の方法ではStartAllBackの設定が開けなくなります。タスクバーを右クリックしてもプロパティが表示されないからです。
コントロールパネルからオンにできます。タスクバーの検索窓に「コントロールパネル」と入力→開くで起動します。

「StartAllBack」の項目があるのでクリックします。

StartAllBackの設定画面が表示されるので、詳細の「現在のユーザーでこのプログラムを無効にする」のチェックを外します。サインアウト、またはPCの再起動で有効になります。
無料お試しが過ぎた場合
無料お試しが過ぎた場合、Windows起動時に本ソフトの「このプログラムについて」のメニューが表示されるようになります。いきなりソフトが使えなくなるわけではありません。

かなり鬱陶しいですが、無視すれば無料でも使い続けることは可能です。しかし、アップデートや何かあった時のサポートを考えると、有料版を購入したほうがいいのかなと思います。
下記画像のようにスタートメニューの背景が残念がる絵文字の顔になります。

継続利用したい場合は有料版を購入するのが一番です。
感想
以上、Windows11でタスクバーのラベルを表示したり、エクスプローラー、右クリックメニュー、スタート画面などのありとあらゆる部分をWindows10、Windows7に戻せる有料ソフト「StartAllBack」についてでした。











