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【Mica for Everyone】ウィンドウにすりガラスを適用するソフト

2022年4月19日ソフト

Mica for Everyoneのアイコン

この記事では、Windows11のアプリウィンドウのタイトルバーを、アクリル風(すりガラス)、マイカ風にするソフト「Mica for Everyone(マイカフォーエブリワン)」について書きます。

非対応アプリをマテリアルデザインにできます。

「Mica for Everyone」のスクリーンショット1

エクスプローラーやアプリウィンドウのタイトルバーを、強制的にアクリル、すりガラス風にするソフトです。

Windows11に合う美しいデザインにできます。マイカ効果(Microsoft独自のUI)が適用されない非対応アプリ(Win32アプリ)でも、強制的に適用できます。

全体設定、アプリごとで個別のルールを設定できます。エクスプローラーはアクリルにして、他のソフトではマイカにするといったことが可能です。

タスクトレイに常駐し、いつでも設定にアクセスできます。インストール不要でサクッと利用できます。日本語にも対応しているので、初心者でも理解しやすいかと思います。

「Windows11にしたけど、一部アプリのタイトルバーが美しくない!すりガラスやマイカにして、もっとWindows11のモダンなデザインに馴染ませたい!」という方におすすめです。本アプリを使うことで、以下のようにできます。(例:画像編集ソフトGIMPの場合)

「Mica for Everyone」の導入前と導入後の比較画像

不透明だったウィンドウのタイトルバーが、すりガラスになります。デスクトップの壁紙が、ぼかし表示でうっすら確認できて、美しいです。複数ウィンドウを開いている場合は、前面(アクティブ)なウィンドウのみに反映されます。

「Mica for Everyone」を適用したウィンドウを複数開いた画像

さらに、タイトルバーだけでなく、背景・クライアント領域まで、効果を広げることもできます。アプリ全体を、すりガラスデザインにできます。ウィンドウの端っこの角丸具合を調整するオプションも用意されています。Windows10の時のように、カクカク四角ウィンドウにできます。

本アプリを利用するには、「.NET Core」がインストールされている必要があります。本記事では合わせてインストールする方法を紹介します。

本ソフトは、Windows11のみの対応となっています。Windows10などの古いバージョンでは動作しません。また、Windows11の中でも、「22523」バージョン以降じゃないと、正常に動作しない場合があります。

「Mica for Everyone」の読み方は、「マイカフォーエブリワン」です。「Mica」は「ミカ」ではありません。Microsoftが開発しているデザインのことを、「マイカ(Mica)」と言います。

リリース元:Mica for Everyone
記事執筆時のバージョン:1.2.0.1(2022年09月02日)

ダウンロード方法

以下のサイトからダウンロードできます。

最新バージョンのAssets内にある「MicaForEveryone-x64-Release.zip」をクリックします。下記画像では、1.2.0.1バージョンになっていますが、ご自身でアクセスした時に、新しいバージョンがあれば、そちらを入手します。

「Mica for Everyone」のダウンロード手順画像1

ダウンロードした圧縮ファイルを解凍します。解凍して出てきたフォルダーを、好きな場所に保存します。

「Mica for Everyone」のダウンロード手順画像2

フォルダーの中にある「MicaForEveryone.exe」を起動します。

「Mica for Everyone」のダウンロード手順画像3

人によっては下記のダイアログが表示されます。本アプリは、「.NET Core」と呼ばれるMicrosoft提供のプラットフォームが、PCにインストールされていないと、動作しないようになっています。

インストールするには、「はい」をクリックします。

「To run this application, you must install .NET Core.Would you like to download it now?」エラーダイアログ画像

必要なアプリ(.NET Core)のインストール

ブラウザが開いて、「ダウンロードページ」が表示されます。

「Linux」や「macOS」ではなく、「Windows」になっていることを確認して、中央の「デスクトップアプリを実行する」の「X64のダウンロード」をクリックします。

「.NET Core 3.1 ランタイム」のダウンロード画面1

ファイルがダウンロードされます。開始されない場合は、「こちらをクリックして手動でダウンロードしてください」をクリックします。

「.NET Core 3.1 ランタイム」のダウンロード画面2

ダウンロードしたセットアップファイルを起動します。

「windowsdesktop-runtime-3.1.24-win-x64.exe」の画像

「インストール」をクリックします。

「Microsoft Windows Desktop Runtime - 3.1.24(x64)」のインストール手順画像1

「閉じる」をクリックします。

「Microsoft Windows Desktop Runtime - 3.1.24(x64)」のインストール手順画像2

インストールは以上です。もう一度「Mica for Everyone」を起動すると、正常に動くはずです。

透明効果をオンにする

Windows11の透明効果がオフになっていると、正常に反映されません。設定からオンになっているか確認します。

Windows11の設定を起動→個人用設定→「色」をクリックします。

Windows11の透明効果をオンにする手順画像1

「透明効果」をオンにします。

Windows11の透明効果をオンにする手順画像2

使い方

本アプリは、常駐アプリです。タスクトレイにアプリアイコンが表示されている間は、起動しているということです。タスクトレイアイコンの右クリック→「設定」からアプリ画面を表示します。

「Mica for Everyone」アイコンの右クリックメニュー

一般

言語、スタートアップの設定ができます。Windows11起動時に自動起動してほしい場合は、「起動時に実行」をオンにします。

「Mica for Everyone」のスクリーンショット2

グローバルルール(Global Rule)

全体設定ができます。こちらの設定で、全てのアプリのタイトルバーを変更できます。

「Mica for Everyone」のスクリーンショット3

タイトルバーの色

タイトルバーのテーマ(色)を変更できます。「Windowsの設定では、ダークにしているけど、タイトルバーは白にしたい!」といった場合に便利です。

  • 標準
  • システム
  • ライト
  • ダーク
GIMPアプリのタイトルバー ライトとダークの比較画像

背景の種類

ウィンドウのタイトルバーの背景を設定できます。ここを「アクリル」にすると、冒頭で紹介したような、美しいすりガラスデザインにできます。

  • 標準
  • なし
  • マイカ
  • アクリル
  • Tabbed

比較画像を貼っておきます。アプリは、ブラウザ「Floorp」で試しています。僕に、「Mica for Everyone」を教えてくださった方が、本ブラウザを開発しています。

各背景の比較画像(なし、マイカ、すりガラス、Tabbed)
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Floorpブラウザは、「Mica for Everyone」に対応しています。通常、反映されないタブバーにまで、アクリル効果を適用できます。

さらに、カスタムCSSを利用することで、タブバーだけでなく、ツールバー、ブックマークバー、サイドバーなども透明にできます。

「Mica for Everyone」の効果を広げたFloorpのスクリーンショット

もう一つ「Audacity(オーダシティー)」というアプリで試した比較画像を貼っておきます。テーマはダークにしています。個人的には、Microsoftが独自に開発したマイカよりも、アクリルの方が好みですね。

マイカとアクリルの比較画像(ダーク) Audacity

ライトテーマにすると、以下の感じになります。

マイカとアクリルの比較画像(ライト) Audacity

角の形

ウィドウの四隅の角丸具合を調整できます。以下の4つです。

  • 標準(デフォルト)
  • 四角
  • 少し丸く

比較画像を貼っておきます。Windows10の時のようなカクカクウィンドウが好きな場合は、「四角」にします。

ウィンドウの四隅の形状を変更した比較画像

高度なオプション

「クライアント領域までフレームを拡張」、「背景のぼかし」の2つをオンにすると、対応しているアプリの背景にも、すりガラス効果を適用できます。

アプリのUIが崩れる可能性があるので、取り扱いには注意です。

例えば、エクスプローラーでは、以下のようになります。タイトルバーだけでなく、アプリ全体がすりガラスになります。見やすいかどうかは置いといて、美しいですね。

エクスプローラーで「クライアント領域までフレームを拡張」と「背景のぼかし」をオンにした画像

ただ、「QTTabBar」などのフリーソフトを使っている場合、そこの部分には反映されませんでした。ちょっとしょんぼりです。

画像編集ソフト「GIMP」では、以下のようになります。パッと見はかなり美しいですが、ヘッダーにギザギザがあったり、一部のフレームワークは既存テーマのまま…と、若干不安定です。

GIMPで「クライアント領域までフレームを拡張」と「背景のぼかし」をオンにした画像

「Audacity」では以下のようになりました。文字や波形部分が白くまぶしくなり、視認性が低くなりました。

Audacityで「クライアント領域までフレームを拡張」と「背景のぼかし」をオンにした画像

アプリによって、UIが崩れる場合があるので、グローバル設定でオンにするのではなく、個別のアプリごとでオンオフするといいかなと思います。

エクスプローラー(Explorer)

全体設定(Global Rule)とは別に、エクスプローラーを個別で設定できます。設定項目自体は一緒です。

「Mica for Everyone」のスクリーンショット3

マイカ、アクリルにした比較画像を貼っておきます。エクスプローラーは、他アプリよりもタイトルバーの幅(コマンドバー)が広いので、変化が確認しやすいです。

エクスプローラーにすりガラス・マイカを適用した画像1

他アプリの上に重ねた場合も、綺麗にグラス表示になります。僕のアイコンがエクスプローラー越しに若干確認できます。

エクスプローラーにすりガラス・マイカを適用した画像2

ルールの追加

アプリごとに個別で設定できるようになっています。表示崩れが起こったアプリは、通常デザインにする…といったことが可能です。

左下の「ルールの追加」をクリックします。

「Mica for Everyone」で新しくプロファイルを作成する手順画像1

以下の2つからルールを設定できます。初心者におすすめなのは、プロセスから追加する方法です。

プロセスのルールを追加

プロセスの場合、実行ファイル名を拡張子(exe)抜きの状態で入力します。

「Mica for Everyone」で新しくプロファイルを作成する手順画像2

小文字大文字もしっかり区別します。間違えないように実行ファイル名をそのままコピペするのがおすすめです。「GIMP」の場合、「gimp-2.10」になります。本来後ろについている「.exe」は入力しません。

実行ファイル名の調べ方

スタートメニューのアプリ一覧の中から、調べたいアプリを右クリック→詳細→「ファイルの場所を開く」をクリックします。

Windows11のスタートメニューから、実行ファイルの場所を調べる手順画像1

エクスプローラーでスタートメニューに登録しているショートカットアイコンが表示されるので、さらに右クリック→ファイルの場所を開くをクリックします。該当の実行ファイル名が表示されます。

Windows11のスタートメニューから、実行ファイルの場所を調べる手順画像2

「追加」をクリックすると、左側に新しく追加されます。

「Mica for Everyone」で新しくプロファイルを作成する手順画像3

全体設定(Global Rule)とは別で個別に設定できるようになります。全体設定ではマイカ(Windows標準)、特定のソフトだけアクリルにする…といったことが可能です。

「Mica for Everyone」で新しくプロファイルを作成する手順画像4

クラスのルールを追加

アプリには、クラス名と呼ばれる文字列が割り当てられています。

専用のアプリを使うことで、クラスを調べられます。ここでは、「AutoHotkey(オートホットキー)」に付属している「Window Spy」ツールで試してみます。適当に「AutoHotkey」のコードを実行して、タスクトレイにアイコンを表示します。

右クリック→「Window Spy」をクリックします。

AutoHotKeyの「Window Spy」ツールを使ってクラス名を調べる手順画像1

専用のウィンドウが表示されます。

この状態で、調べたいウィンドウをクリックします。「Window Spy」にクラス名が表示されます。

AutoHotKeyの「Window Spy」ツールを使ってクラス名を調べる手順画像2

GIMPなら「gdkWindowToplevel」、Floorpなら「MozillaWindowClass」になります。最初に書かれている「ahk_class」は省略してOKです。

ルールの削除

削除したいルールを選択します。左下の「ルールの除去」をクリックします。

AutoHotKeyの「Window Spy」ツールを使ってクラス名を調べる手順画像3

本ソフトのデメリット

お使いのアプリ・ソフトによっては、表示崩れが発生する可能性があります。特にバックグラウンドで起動していて、呼び出した時に表示させる系のソフトで発生しやすいと思います。

例えば、僕がブログを書く時に重宝している画面のキャプチャーソフト「Monosnap(モノスナップ)」だと、起動した時に、画面全体がアクリルになって、キャプチャーする場所が見えなくなりました。実際の動画を貼っておきます。

このような問題が発生した場合、個別のルールを追加して、そのアプリでは「標準」を指定することで回避できます。「Monosnap」の場合は、プロセス名「Monosnap」です。

「Mica for Everyone」のスクリーンショット4

アンインストール方法

本アプリは、インストール不要のアプリなので、ダウンロードしたフォルダーごと削除すれば、アンインストールできます。インストールしているアプリ一覧から探す必要はありません。

「Mica for everyone」をアンインストールする手順画像

感想

以上、Windows11のアプリやエクスプローラーのタイトルバーを、すりガラス(アクリル)にするソフト「Mica for Everyone(マイカフォーエブリワン)」についてでした。

余談ですが、プロパティ画面にも反映されていました。

「Mica for Everyone」を適用したプロパティ画面

2022年4月19日ソフト