【StartAllBack】Windows11の外観をWindows10風に戻す有料ソフト

この記事では、Windows11の様々な外観をWindows10や、それ以前の外観に戻す有料ソフト「StartAllBack」について書きます。
タスクバーの結合を解除、右クリックメニュー、エクスプローラー上部のリボン表示をWindows10に戻すといったことができます。

Windows11の様々な外観を従来のWindowsへと戻す有料ソフトです。
スタート画面、タスクバー、エクスプローラーのリボン、右クリックメニューなどをWindows10風、Windows7風に戻せます。
スタート画面は、3種類のテーマから選択でき、アイコンサイズや右側の項目を細かく設定できます。Windows10そっくりに戻せるわけでなく、あくまで独自のスタートメニューです。
タスクバーの結合解除、右クリックメニューや、エクスプローラー上部のリボン表示は、Windows10の外観に戻せます。
タスクバー・スタート画面の背景色変更、スタートボタンアイコンの変更、タスクバーの分割化、透明化などの細かい部分も調整できます。
アカウント登録や支払い方法の登録といったことは一切せずに、30日間無料お試しできます。
料金は11月8日現在で約600円です。同じ作者でWindows10のスタート画面をWindows7風にするソフト「StartIsBack++」のライセンスコードを所持している場合は、割引価格で購入できます。
似たようなツールでExplorer Patcher for Windows 11(以下EPW11)というものがあります。
同じようにWindows11の外観をWindows10に戻せるアプリです。機能にそこまで違いはありませんが、有料か無料かという点で異なります。
僕が分かる範囲での違いを書いておきます。
違い | StartAllBack | Explorer Patcher for Windows 11 |
---|---|---|
料金 | 有料 | 無料 |
スタート画面 | Windows10風、Windows7に戻す | Windows11のまま |
ファイルエクスプローラーをWindows10に戻す | 〇 | 〇 |
右クリックメニューを戻す | 〇 | 〇 |
タスクバーの結合 | 〇 | 〇 |
スタート画面の1ページ目に全てのアプリを表示 | × | 〇 |
スタートボタンを好きな画像(アニメとか)に変更 | 〇 | × |
参考:【Explorer Patcher for Windows 11】Windows11の外観をWindows10に戻すツール | ナポリタン寿司のPC日記
タスクバーアイコンのラベル表示、エクスプローラーのリボン表示復活、右クリックメニューをWindows10のスタイルに戻すといったことはどちらも可能です。
スタート画面のカスタマイズ方針に若干の違いがあります。
StartAllBackは「以前のWindowsに戻す」に対して、Explorer Patcher for Windows 11(以下、EPW11)は「外観はWindows11のままで、使いやすさを重視する」といった感じです。
一番の違いは、有料か無料かです。StartAllBackは30日間の無料お試しがありますが、有料です。EPW11は完全無料で利用できます。
スタートボタンの画像を好きな画像に差し替えたい場合はStartAllBackがおすすめです。
本ソフトの開発元は、Windows10の外観を、Windows11風にするStartIsBack++というソフトも公開しています。
タスクバーを透明にしたり、ボタンアイコンを変更できます。今は、Windows11にアップグレードしたので使っていません。
参考:【StartIsBack++】Windows10のタスクバーをWindows11風にするソフト | ナポリタン寿司のPC日記
提供元:startisback.com(Twitterアカウントはこちら)
記事執筆時のバージョン:3.2.2(2022年1月18日)
ダウンロード方法
以下のサイトからダウンロードできます。
「〇〇をダウンロード」をクリックします。〇〇には、その時の最新バージョン名が入ります。

いきなり有料版を購入!ってわけでなく、最初は、無料版をダウンロードして30日間お試ししてみましょう。
試用期間中に良いなと思ったら、ライセンスコードを購入してアンロックできます。アンロックすることで、無料お試しが過ぎた後もお知らせが表示されません。
ダウンロードが完了したら、インストールしていきます。セットアップファイルを起動します。

インストール方法を選択します。
現在のユーザーかすべてのユーザーにインストールするかを選びます。よく分からない場合は「このユーザーにのみインストールする」を選択しましょう。

インストールが完了すると、設定画面と同時にタスクバーが早速左揃えになります。設定から中央に戻すことも可能です。

タスクバーの右クリックメニューに新たに「プロパティ」項目が追加されているので、クリックします。

設定画面が表示されます。
ようこそ(デザインの選択)
テーマを選択できます。テーマを選べば、後述する細かい設定はやらなくてもいいくらいです。

テーマは3種類用意されています。「Proper 11」が一番Windows11に馴染んだデザインです。
クリックするとそのテーマが適用されます。3つ全部試してみて、好きなデザインを選びましょう。
選べるテーマ | 説明の日本語訳 |
---|---|
Proper 11 (Windows11に馴染んだデザイン) | -丸みを帯びたスタートメニューとタスクバーの要素 -タスクバーのアイコンを可能な限りWin11のフライアウトに変更 -エクスプローラーの新しいコマンドバー |
Kinda 10 (Windows10風) | -四角いスタートメニューとタスクバーの要素 -コマースクバーのアイコンは可能であればWin10のフライアウトを開く -エクスプローラーのリボンウル |
Remastered 7 (Windows7 風) | -エアロスタートメニューとタスクバーのスタイル -コーマータスクバーのアイコンは、可能であればWin7のフライアウトを開きます。 -WindowsのシンプルなUlと底面のディテール |
テーマを変更するとスタート画面だけでなく、タスクバーアイコン、スタートボタン等も一緒に変更されます。
Kinda 10なら、Windows10のスタートボタンになります。
それぞれの3つのテーマを比較した画像を貼っておきます。

こう見るとやはりProper 11が角丸デザインで一番Windows11に馴染んでいる気がします。
それぞれのテーマのタスクバーも貼っておきます。

スタートメニュー
スタート画面のデザインを細かく設定できます。

基本的には、英語で一部日本語に対応しています。
スタートメニュー | |
---|---|
Use enhanced classic start menu | クラシックスタートメニューを有効にする |
テーマ –Default(おすすめ) –Plain8 –Windows7 | –Windows11のデザインに馴染んだシンプルデザイン –各項目に境界線が表示。Windows7のダークモードって感じ –Windows7 風のデザイン |
Icon size | アイコンサイズ |
Icon count | アイコン数 |
Display Modern apps in a folder | 最新のアプリをフォルダーに表示 |
Override sort order –Items first –Folders first –No preference | アイコンの並び替え –アプリを先頭にする –フォルダーを先頭にする –指定なし |
Use search flyout for more results | その他の結果は、検索フライアウトを使う |
Display user account picture | ユーザーアカウントの画像を表示 |
テーマ
スタートメニューの外観を変更できます。

大きなアイコンを使う
チェックを入れるとアイコンが大きくなります。見やすいです。

右側の項目
スタートメニューの右側に表示されている固定のアプリやフォルダーを設定できます。

リンクか、メニューにすると表示されます。

リンクがそのアプリ(または、フォルダー)を開く、メニューがアプリ(または、フォルダー)の中身をオーバーレイ表示します。

「カスタムフォルダーの設定」から、自分の好きなフォルダーを登録できます。

新しいフォルダー(6)を追加してみました。

スタート画面に表示されます。

Taskbar(タスクバー)
タスクバーの設定ができます。

タスクバーボタンを結合する | |
---|---|
Use enhanced classic taskbar | クラシックタスクバーを有効にする |
テーマ | Default Plain8 Windows7 |
Icon size | アイコンサイズ |
Icon margins | アイコン間の余白 |
Corner icons open –Windows 11 flyouts –Windows 10 flyouts if possible –Windows 7 flyouts if possible | コーナーアイコンを開く –Windows11のフライアウト –Windows10のフライアウト(可能な場合) –Windows7のフライアウト(可能な場合) |
Use enhanced classic jumplist | クラシックジャンプリストを使う (タスクバーアイコンを右クリックした時のメニュー) |
Taskbar location on screen –Left –Top –Right –Bottom | タスクバーの位置 –左 –上 –右 –下 |
Combine taskbar buttons –Aiways,hide labels –When taskbar is full –Never | タスクバーの結合設定 –常に結合(Windows11標準) –タスクバ-に入りきらない時 –常に結合しない |
On secondary taskbars | サブモニターのタスクバー結合設定 |
Centered task icons –Separately from start button –Together with start button | タスクバーの中央揃え –スタートボタンは左揃えにする –スタートボタンも一緒に中央にする |
Segments | タスクバーの分割 |
Dynamic transparency | タスクバーの背景を透明にする |
Taskbar settings | Windows11のタスクバー設定を開く |
Notification Area Icons | 通知領域に表示するアイコンを設定 |
テーマ
タスクバーの外観を設定できます。
デフォルトがWindows11に合ったシンプルなデザインです。

スタートボタンの変更
テーマ下にあるアイコンをクリックすることで、スタートボタンを変更できます。
デフォルトでは5つアイコンが用意されています。Windows11の標準、四葉のクローバー、Windows10、Windows7 風が2つです。

自分でアイコンの追加もできます。読み込める拡張子は、png、bmp、svg、orbです。
から追加できます。

アイコンの作成は、サイズやら色々制限があるので、インターネットで公開されている画像をお借りするのがいいかなと思います。下記サイトとかでダウンロードできます。
参考:200+ Start orb icon for Windows 7, 8, 10, 11
Icon margins
アイコン間の余白調整です。XS~XLまであります。きゅっとしたい方は、XSがおすすめです。

Taskbar location on screen
タスクバーの位置を変更できます。
Windows11では下固定ですが、本ソフトを使えばサクっと上配置にできます。

注意点ですが、左右に配置した場合は、結合設定は機能しません。Windows11と同じ「常に結合」になります。

Combine taskbar buttons
タスクバーの結合設定です。
Windows10までのタスクバーアイコンのラベルを表示する機能が使えます。

Centered task icons
クラシックタスクバー(Windows10やWindows7)にしている状態で、タスクバーアイコンを中央にする機能です。
バージョン3.1(11月22日公開)から新しく追加されました。
Together with start buttonにすると、スタートボタンも一緒に中央揃えになります。

本ソフトのスタート画面を適用した状態でも、中央揃えにできます。その場合は、中央から表示されます。

後述するセグメント(タスクバーの分割)とも相性がいいです。Macみたいにスタイリッシュなデザインになります。

Segments
チェックを入れるとタスクバーが分割されます。
具体的にはタスクバーアイコンやシステムトレイ以外のタスクバーの背景が透明になります。
Macがこんな感じって聞いたので、好きな人はハマると思います。

Dynamic transparency
タスクバーを透明にします。

Segmentsにチェックを入れている場合は、うまく動作しないので気を付けてください。
Notification Area Icons
システムトレイと通知領域に表示するアイコンをオンオフできます。

右下の「システムアイコンのオンオフ」をクリックしてページを切り替えできます。
時計をオフにすると、タスクバーから時計が非表示になります。

Explorer(エクスプローラー)
エクスプローラーに関する設定ができます。

Explorerの設定項目 | |
---|---|
Choose Explorer style –Win11 Command Bar –Win10 Ribbon UI –Win7 Command Bar | エクスプローラーのスタイルを選択 –Windows11のコマンドバー –Windows10のリボンUI –Windows7のコマンドバー |
Mica effect on top | 上部にアクセントカラーを適用 |
Classic search box | クラシック検索ボックスを使う |
Details pane on bottom | 詳細ペインの削除 |
Classic context menus | クラシックコンテキストメニュー (Windows10の右クリックメニューを使う) |
Restore Control Panel applets | コントロールパネルアプレットを復元する |
Colorize everything with accent color | すべてをアクセントカラーで彩る |
Choose Explorer style
「Win10 Ribbon UI」にすると、Windows11のコマンドバー表示からWindows10のリボン表示に変更されます。

Mica effect on top
オンにすると、エクスプローラー上部にWindows11で設定しているアクセントカラーが適用されます。

ライトモードを使っている場合は、逆でオンにすると色がなしになります。

Details pane on bottom
オンにすると、エクスプローラー下部に表示される項目が非表示になります。
フォルダーを開いた時や画像や動画などのファイルを選択した時に表示される「〇個の項目、〇個の項目を選択、〇MB」などの部分です。

Classic context menus
右クリックメニューをWindows11からWindows10の外観に戻せます。
Windows10の右クリックメニューにした場合でも、角丸、すりガラスはWindows11のままです。

Windows10の機能性を取り戻しつつ、デザインはWindows11を維持したままなので角丸好きの僕にとってはたまらんですね。
詳細
その他の設定ができます。
詳細の設定項目 | |
---|---|
Use custom start menu coloring | スタートメニューの背景色を変更 |
Use custom taskbar coloring | タスクバーの背景色を変更 |
最近開いたプログラムを保存し、表示する | |
最近開いた項目を保存し、表示する | |
Use new font for classic UI | クラシックUIに新しいフォントを使用 |
Number of jumplist items to display | 表示するジャンプリストのアイテム数 |
現在のユーザーでこのプログラムを無効にする | 一時的にStartAllBackを無効にする |
Use custom start menu coloring
スタート画面の背景色を変更できます。

色は自分次第で無限大です。色々試してみて好きな色を見つけてみましょう。

Use custom taskbar coloring
タスクバーの背景色の変更ができます。

文字色は変更しないので、タスクトレイアイコンが見えなくなるといったことに注意しましょう。

Use new font for classic UI
一部フォントが変更されます。統一されるわけではなく、一部の対応している文字が変更されるだけなので、かなり違和感でした。

現在のユーザーでこのプログラムを無効にする
本ソフトは、Windows起動時に自動でバッググラウンドで起動するようになっています。一時的に無効にしたい時は、本機能を活用してみましょう。
アンインストールすることなく、一時的にStartAllBackを無効にできます。
チェックを入れて、サインアウトして再ログインします。チェックを入れただけでは無効になりません。必ずサインアウト、またはPCの再起動が必要です。
サインアウトは、スタートメニュー→ユーザーアイコンをクリック→サインアウトからできます。

有効にする
上記項目で一時的に無効にした場合、通常の方法ではStartAllBackの設定が開けなくなります。タスクバーを右クリックしても、プロパティが表示されないからです。
コントロールパネルからオンにできます。
タスクバーの検索窓に「コントロールパネル」と入力→開くで起動します。

「StartAllBack」の項目があるのでクリックします。

StartAllBackの設定画面が表示されるので、詳細の「現在のユーザーでこのプログラムを無効にする」のチェックを外します。
サインアウト、またはPCの再起動で有効になります。
無料お試しが過ぎた場合
無料お試しが過ぎた場合、Windows起動時に本ソフトの「このプログラムについて」のメニューが表示されるようになります。いきなりソフトが使えなくなるわけではありません。

かなり鬱陶しいですが、無視すれば無料でも使い続けることは可能です。しかし、アップデートや何かあった時のサポートを考えると、有料版を購入したほうがいいのかなと思います。
また、下記画像のようにスタートメニューの背景が残念がる絵文字の顔になります。

継続利用したい場合は、有料版を購入するのが一番です。
StartIsBack++から移行
Windows10の時に、StartIsBack++を利用していた場合は、割引価格でStartAllBackのライセンスキーを購入できます。
通常PC1台につき、4.99ドル(約570円)ですが、StartIsBack++のライセンスキーを持っていた場合は、1.49ドル(約170円)で購入できます。(値段は変動する可能性もあるので、購入時はご自身で公式サイトをチェックしてみてください)
タスクバーの何もないところを右クリック→プロパティをクリックします。
StartAllBackの設定が開くので、「このプログラムについて」をクリックします。ライセンスキーを入力する箇所があるので、StartIsBack++で入手したライセンスキーを入力して「認証」をクリックします。

登録したメールアドレスさえ覚えておけば、簡単にライセンスキーを復元できます。
StartIsBack++のサイトにアクセスします。
サイト:StartIsBack: real start menu for Windows 8 and Windows 10
ライセンスキーの再発行画面が表示されるので、購入時のメールアドレスを入力して「送信」をクリックします。

即座に入力したメールアドレスに購入した日時と、ライセンスキーが送られてきます。

送られてこない場合は、ちゃんとメールアドレスが正しいものか、そもそもそのメアドで購入したかどうかなどを確認してみましょう。
赤文字の「License upgrade is requiored. Click here」をクリックします。

ブラウザで特別アップグレードサイトが開きます。こちらから割引価格でStartAllBackを購入できます。支払いは、PayPalかクレジットカードで支払いできます。

感想
以上、Windows11でタスクバーのラベルを表示したり、エクスプローラー、右クリックメニュー、スタート画面などのありとあらゆる部分をWindows10、Windows7に戻せる有料ソフトStartAllBackについてでした。