【Floorp】Firefoxベースのバランスに優れたブラウザ

この記事では、2021年12月に正式リリースされたFirefoxベースで、本家Firefoxの良い部分を引き継いで、さらなる独自機能を盛り込んだ新鋭ブラウザ「Floorp(フロープ)」について書きます。
日本の学生さんが開発されているブラウザです。

FirefoxとChromeの良い部分を取り込んだFirefoxベースのブラウザです。2021年12月に正式リリースされ、2022年3月現在でも頻繁にアップデートされて、日々進化しています。
Firefoxベースのブラウザなので、Firefoxを使っていた方は以前と同じような操作感で利用できます。UIはChromeに近いデザインになっているので、Chromeユーザーにとっても優しい設計となっています。
具体的には、以下のような特徴があります。
- ユーザーの声を積極的に取り込んでいる
- 頻繁にアップデートしている
- Firefoxベースなのに、UIはChromeに近い
- Firefoxベースなので、Firefoxと同期できる(Firefox Sync)
- プライバシーに配慮している(強力なトラッカーブロック機能)
- 標準搭載の垂直タブ
- 垂直タブの自動展開
- 履歴、ブックマークなどを確認できるサイドバー
- 自由にカスタマイズできるツールバー
- カスタムCSSの利用
- ブックマークバーの下にタブバーを配置
- 開発者が学生さん
- 完全国産ブラウザなので、日本語がしっかりしている
- 標準搭載のGoogle翻訳
- 外観を自由に変更できるカラーテーマ機能
- 通常よりも強力なGesturefyアドオンを使える
- Mica for Everyoneのサポート
Firefoxでできることは、基本的に全部できます。サイドバー、自由自在にカスタマイズできるツールバー、強化型トラッキング防止機能などそのまま利用できます。
すぐに利用できるカスタムCSS機能、標準搭載された垂直タブ、ブックマークバーの下にタブバーを配置、Mica for Everyoneのサポートなど、Floorp独自の強みも沢山あります。
何より、「頻繁なアップデートによる進化のスピードが速い点」が特徴です。本記事を書いて公開する時には、既に新機能がいくつか実装されているかもしれません。
開発者が、進捗状況をTwitterで随時更新されているので、透明性が高いブラウザです。何か質問があれば、気軽に答えてくださります。ユーザーとの距離が近い点も特徴です。
大手のブラウザとなると、フォーラムに質問しても答えが返ってこない場合や、「個別の回答は控えさせていただきます。」といった場合が多いです。Floorpは、まだまだ小規模が故に、一人一人へのサポートが厚いです。気軽に質問できる環境が整えられています。
実際にいくつか分からないことを質問すると、1日たらずで回答が返ってきました。
このことから、Floorpは「Firefoxユーザーで、現状の環境・企業体制に不満を感じている。だけど、Chromeなどの別ベースのブラウザに移行するのはめんどくさい。」といった方におすすめなブラウザです。
以前までは、Chromiumベースでした。しかし、色々事情があったため、Firefoxベースに変更して12月に正式リリースされました。
以前のChromiumベースと比べると、ほぼ別物のブラウザになっています。「以前、Floorp触ったけどいまいちだった…」という方、もう一度触ってみると印象が全然違うことに気づくかと思います。
Chromiumベースの感想記事も書いていたのですが、現在では既に開発終了・提供も廃止されているので記事は非公開にしました。
開発者は学生さんです。(2022年5月時点)
学生さんが作っているブラウザはいくつかあるのですが、恐らく、最も完成度が高いのがFloorpです。ここでいう完成度というのは、万人受けする操作性・デザイン、かつブラウザヘビーユーザーでも満足いく程度に利用できるという意味です。他のブラウザを下に見ているわけではありません。あくまで僕の感想です。
「学生が作っているブラウザに興味があるけど、よく分からないから手を出していない…」という方、まずはFloorpから足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。学生さんのやる気パワーが伝わってくるので、こちらも自然と元気が出てきます。
提供元:Ablaze(公式Twitterはこちら)
記事執筆時のバージョン:8.7.2(2022年4月29日)
ダウンロード方法
以下のサイトからダウンロードできます。
「Download」をクリックします。

セットアップファイルがダウンロードされます。ダブルクリックで起動してインストールしていきます。

バージョンによっては、Windows Defenderの警告で「WindowsによってPCが保護されました」のポップアップが表示されるかもしれません。
Floorpは、プライバシーに配慮した安全なブラウザなので、実行して問題ありません。詳細情報→実行をクリックします。

「次へ」をクリックします。

こだわりがない場合は、「標準インストール」を選択して「次へ」をクリックします。

インストール場所を確認して「インストール」をクリックします。

インストール場所を変更したい場合は、1つ前に戻って「カスタムインストール」を選択します。インストールが始まります。数十秒で完了しました。

「今すぐLegacyを起動」にチェックが入っていることを確認して、「完了」をクリックします。
初期起動時は、ウェルカムページが開きます。簡単ですが、特徴を知ることができます。

URLは以下になります。インストールする前に見てみると、より理解が深まるかもしれません。
紹介文がユニークで面白いです。

個人的には、堅苦しい文言よりも友達に話しかけるみたいなこちらのスタンスの方が好きです。ブラウザを開発するという人間とは思えない所業を成し遂げている人でも、僕と同じ人間なんだと思えます。(なんじゃそりゃ)

使い方&特徴
Firefoxベースのブラウザなので、基本的にはFirefoxと同じ感覚で利用できます。アドレスバーから検索など問題なくできます。
新しいタブを開いた時は、「Floorp Home」と呼ばれるFloorp専用のスタートページが表示されます。中央に検索ボックスがあり、検索できます。デフォルトではGoogle検索になっていますが、設定から変更できます。
検索ボックス下には、よく使うアプリ、ピン留めしたアプリなどが表示されます。表示する数などは、右上のボタンから変更できます。
背景のグラデーションが美しいです。設定から空白ページに変更することも可能です。

検索エンジンの変更
以下のURLを入力して移動します。
about:preferences#search
または、右上のケバブメニュー(三点ボタン)→設定をクリックして、左側の「検索」をクリックすることでもアクセスできます。

既定の検索エンジンの部分を好きな検索エンジンに変更します。

デフォルトでは、以下の8つの検索エンジンが登録されています。
- Amazon
- Bing
- DuckDuckGo
- Wikipedia(ja)
- Yahoo!JAPAN
- ヤフオク!
- 楽天市場
- 教えて!goo
使わない検索エンジンは、その下の「検索ショートカット」の項目でチェックを外すか、右下の削除をクリックします。

チェックを外した場合は、アドレスバーのドロップダウンリストにアイコンが表示されなくなります。削除した場合は、検索ショートカットも使えなくなります。

カスタム検索
アドレスバーから直接、各検索エンジンの検索結果ページにアクセスできるカスタム検索機能(検索ショートカット)が利用できます。
例えば、Amazonに「a」というキーワードを設定しておくと、アドレスバーに「a 充電器」と入力するだけで、Amazonの検索結果を表示してくれます。わざわざAmazonにアクセスして検索する手間が省けます。
実際に使ってみた動画を貼っておきます。
キーワードは、設定→検索から確認できます。ダブルクリックすると編集・追加できます。
デフォルトでは「@google」のようにアットマークで登録されています。少し不便なので、各検索エンジンの頭文字にするといいかなぁと思います。
Vivaldiにはない履歴、タブ、ブックマークなどのショートカットも登録されていました。タブの場合は、「%」がキーワードに割り当てられています。

Vivaldiのカスタム検索については、下記記事を参考にしてみてください。
検索エンジンではなく、ブックマークにもキーワードを登録できます。
ナポリタン寿司のPC日記に「na」と登録しておけば、アドレスバーからすぐにアクセスできるようになります。タグというのがVivaldiでいうところの「説明」になります。

Floorpプロテクターの設定
Floorpには、Floorpプロテクターと呼ばれる独自のトラッカー防止機能が実装されています。
Firefox本体に標準内蔵されているトラッカー保護よりも、さらに強力なブロックが可能になります。具体的には、IPアドレス、フィンガープリント(fingerprint)、OSの種類、位置情報などを秘匿できます。
トラッカーとは、ユーザーの閲覧履歴などのデータを収集する技術のことです。
トラッカーの分かりやすい例でいうと、服のホームページを見た後に別のサイトを見ると、なぜかおすすめ商品として服関連の広告ばかり表示されるといったことありませんか?ターゲティング広告と呼ばれる手法で、ユーザーが過去に調べた履歴から、それに合った広告を提供する技術です。
こちらの機能をFloorp側でブロックできます。「裏で勝手にデータ収集されるのが嫌だ!プライバシーに配慮した状態でブラウジングしたい!」という方、試してみてください。
2022年3月時点で、まだ試験的運用機能としてのリリースですが、一般ユーザーでも利用できます。デフォルトで有効になっているので、特に設定する必要はありません。最新版にアップデートするだけです。
ブロックレベルは変更できます。
右上のボタン→Floorp-protectorをクリックします。

ブロックレベルを設定します。デフォルトでは「中(既定)」になっています。基本的にはこのままで十分です。

逆に、「中」以上の「強」や「狂気」にすると、ブラウザの挙動がおかしくなる場合があります。ウェブとの互換性を捨ててプライバシー配慮を優先するためです。Firefox標準のトラッカー保護、Floorpプロテクターの「中」の組み合わせで、十分プライバシーに配慮したブラウジングができます。
ツールバーのカスタマイズ
Floorpのツールバーは、自由自在にカスタマイズできます。好きな位置に好きなボタンを配置できます。アドレスバーの左側にアドオンアイコンを移動、右側に設定へのアクセスボタンを配置する…といったことができます。
Firefoxに元々実装されている機能ですが、初めての僕にはこんなに自由にカスタマイズできるのが新鮮でした。カスタマイズしがいがあります。
右上のボタン→ツールバーをカスタマイズをクリックします。

新しいタブでツールバー編集画面が開きます。
自分が表示させたいものをドラッグ&ドロップしてツールバー上に追加します。
逆に不要だと思ったら、右クリック→削除をクリックするか、画面中央の方にドラッグ&ドロップすると非表示にできます。「伸縮自在のスペース」で、任意の余白を設けることもできます。
動画を貼っておきます。
Vivaldiでも、Shift+ドラッグ&ドロップすることで移動できますが、ここまで自由には動かせません。
頻繁に使う項目や設定ボタンは、タブバーの横に配置するとアクセスしやすいかもしれません。

オーバーフローメニューは、ツールバー右側のボタンをクリックした時に表示されるポップアップのことです。頻繁には使わないけどたまに使う…って項目を、こちらに登録しておくと便利かもしれません

サイドバーを右側に移動
サイドバーは、右側に配置変更できます。適当にサイドバーを開きます。ブックマーク(Ctrl+B)とかでいいと思います。
表示したら、上部の「ブックマーク」をクリック→サイドバーを右側へ移動をクリックします。

サイドバーが右側に移動します。
水平タブをブックマークバーの下に配置
Floorpは、誰でも簡単に水平タブをブックマークバーの下に配置できます。設定→タブバーの設定→「タブバーをブックマークの下に移動する」をオンにして、ブラウザを再起動します。

ブックマークバーの下にタブバーが配置されます。

垂直タブ
Floorpには、標準でツリー型垂直タブが実装されています。Firefoxだと標準搭載していません。右上のボタン→ツリー型垂直タブをクリックするか、キーボードのF1で表示できます。
マウススクロールでページ移動、クリックで切り替えできます。以前の垂直タブでは、複数選択できなかったのですが、8.5.9(2022年3月4日公開)から複数選択できるようになりました。ツリー型になったので、タブの中にさらにタブを入れることが可能になりました。
簡単ですが、実際に使ってみた動画を貼っておきます。
8.5.9以前の垂直タブを撮影していたので、動画貼っておきます。
懐かしいなぁという印象です。この時はCtrl+Spaceで表示切り替えできていました。現行の展開ショートカットキーはF1です。
以前はタブ内検索できたのですが、新しい垂直タブでは検索ボックスはないようです。もしかするとどこかの設定で表示できるかもしれません。
垂直タブのデザイン・カスタマイズ
垂直タブアイコンを右クリックすると、色々カスタマイズメニューが表示されます。外観→テーマでデザインを変更できます。

Photonがカクカク、Protonがデフォルトの角丸状態、Sidebarが白背景、装飾なしがとにかく1ページ目に表示するタブを増やすレイアウトになっています。

垂直タブを使う方で、水平タブが不要という場合、設定→一般→「上部の水平タブを非表示にする」をオンにして、ブラウザを再起動します。

水平タブが非表示になります。

垂直タブ最適化(自動展開)
垂直タブは、設定から、マウスフォーカスで自動展開するようにできます。以前は、テーマとして存在していたのですが、2022年4月後半に公開された8.7.2から、新しく設定の中に組み込まれました。
設定を開きます。一般→ツリー型垂直タブの動作設定にある「ツリー型垂直タブにマウスをフォーカスした際に展開するようにする」をオンにします。

ブラウザを再起動します。垂直タブがアイコンのみ表示になり、マウスを近づけると、ひょっこりタブ名が表示されます。垂直タブで、なおかつアイコン表示にしている方にはありがたい機能だと思います。

カラーテーマ
Firefox94で実装されていたカラーテーマをFloorpで利用できます。豊富なカラーバリエーションです。

フィード(RSS)
RSS機能が実装されています。対応しているサイトだと、アドレスバー右端にボタンが表示されるのでクリックします。

をクリックします。
購読したフィードは、Ctrl+Bで表示されるサイドバーのブックマークから確認できます。

登録したサイトは、Ctrl+F3から確認できます。

新しく追加、編集することもできます。
標準搭載のGoogle翻訳
天下のGoogle翻訳が標準で内蔵されています。アドオンを導入しなくても、範囲選択の翻訳、ページ全体を翻訳できます。Google翻訳なので、安定性もばっちりです。
翻訳したいサイトを開いて、アドレスバーの右側に表示されているボタンをクリックします。または、右クリックメニュー→日本語に翻訳からでも翻訳できます。
今後自動的に翻訳してほしい場合は、「〇〇のサイトを常に翻訳する」にチェックします。をクリックします。

ページ全体が翻訳されます。

動画も貼っておきます。
Vivaldiにはプライバシーに配慮した翻訳機能が備わっていますが、使えるかといわれれば微妙です。英語から日本語への翻訳で文字化け現象が頻繁に発生するので、まともに使えません。
FloorpではGoogle翻訳を使っているので、瞬時に安定して翻訳されます。
Google翻訳は、ユーザーが翻訳したページの情報を収集しているみたいなことを聞いたのですが、まともに翻訳できないVivaldi翻訳に比べると、ましかなと思いました。
スペルチェックのオフ
どーせなら、Floorpで記事執筆してみようと思ったのですが、文字の下に赤波線が引かれて鬱陶しかったです。Firefoxのスペルチェック機能がオンになっているのが原因です。
鬱陶しいので、オフにしてみます。

右上のケバブメニュー→設定をクリックします。
検索欄に「スペル」と入力すると、ハイライト表示で設定が絞り込まれます。その中に「自動スペルチェック機能を使用する」という項目があるのでオフにします。

赤波線が表示されなくなります。快適に作業できます。

スペルチェック機能は、Vivaldiにもありますが、デフォルトではオフになっていました。うっかりオンにしちゃったという方は、以下の記事を参考にしてみてください。
複数できるピクチャーインピクチャー
Floorpでは、ピクチャーインピクチャー(以下、PIP)を複数設定できます。独自機能かと思ったのですが、Firefoxでもできるようです。少なくともVivaldiでは複数同時のPIPはできません。
ピクチャーインピクチャーとは、動画を小さく最前面表示にする機能です。ブラウザの壁を越えて、デスクトップ上のどこでも自由な場所に移動できます。作業しながら、画面の端でYouTubeを見る…といったことができます。
まずはPIPにしたい動画サイトにアクセスします。試しに、僕のYouTubeチャンネルの動画で試してみます。再生画面を表示すると、動画内のどこかにアイコンが表示されるのでクリックします。

PIP表示になります。自由にサイズ変更・移動ができます。

2つ、3つ、4つと自由自在にPIPにできます。同時再生も可能です。

僕は、複数動画をPIPで見ることはないので、宝の持ち腐れ感はします。
Mica for Everyoneのサポート
Floorpは、Windowsの外部アプリ「Mica for Everyone」に対応しています。Mica for Everyoneは、Windows11のウィンドウのタイトルバーにアクリル効果(すりガラス)・マイカ効果を強制できるソフトです。

通常、タイトルバーのみに反映されますが、Floorpの設定→その他の設定→「Mica for Everyoneによるブラウザーのデザイン変更を許可する」をオンにすると、タブバーの背景にも反映されるようになります。

Windows11の壁紙と合いますね。

この効果は、カスタムCSSを使うことで、アドレスバー、ブックマークバーまでに拡大できます。これにより、かなり近未来ちっくなモダンな外観にできます。

詳しくは下記記事を参考にしてみてください。
Floorpでマウスジェスチャーを使う方法
Gesturefyと呼ばれるFirefoxアドオンを導入することで、Floorp上でマウスジェスチャーが使えるようになります。通常のGesturefyだと内部ページでは動作しませんが、Floorp側の努力によって、内部ページ(一部除く)でも動作するようになっています。
今までFloorpホーム(about:newtab)や、Firefoxアドオンストア(https://addons.mozilla.org/~)では動作しなかったのですが、8.5.9から動作するようになっています。
FirefoxでGesturefyを使っていて、内部ページで動作しないのが歯がゆい方は、Floorpを使ってみるといいかもしれません。詳しいGesturefyの設定方法などは、8.5.9のリリースノートを参考にしてみてください。
僕が知っている限りのFloorpとマウスジェスチャーのこれまでの歩みを書いておきます。こう見ると初期の頃から今に至るまで、ずっと格闘しているんだなぁと1ユーザーとして感心しました。すごいです。
2021年12月以前 | Chromium版で標準搭載。あんまりカスタマイズ性はなかった気がする |
2021年12月~ | Firefoxベースの移行とともに、標準のマウスジェスチャー廃止。廃止理由は、確か思った以上にユーザー数が少なかったためだった気がする。 |
2022年1月 | Gesturefyだと内部ページで動作しないので、徐々にマウスジェスチャー派の方から批判が集まる。ここらへんから一気にFloorp自体の認知度が広がったような印象 |
2022年2月 | 内部ページでも動作する強力なGesturefyを標準搭載 |
2022年3月 | 初心者にはさっぱりだが、ライセンス違反疑惑が浮上したため、強力なGesturefyを廃止 |
現在 | 自分でGesturefyをインストールする必要はあるが、内部ページでも動作するように調整された。一部ページでは現時点でも未対応。 |
初期搭載の時のマウスジェスチャー設定画面が、当サイトの過去倉庫に残っていました。確かChromiumベースだったので、設定画面もChromeぽかったですね。

マウスジェスチャーだけ見ても、Floorpがどれだけ頑張っているかが分かるかと思います。まだまだこれからが楽しみです。
2022年3月時点で確認できた内部ページとGesturefyの対応状況を書いておきます。
気になった方は、下記のアコーディオンを展開してみてください。まだ対応できていない内部ページの方が多いですが、利用頻度が多いアドオンストアページ、新しいタブ内で動作するのは大きな強みだと思います。
URL | 対応状況 |
---|---|
Firefoxアドオンストア(https://addons.mozilla.org/~) | 〇 |
about:about | × |
about:addons | |
about:buildconfig | |
about:cache | |
about:certificate | 〇 |
about:checkerboard | × |
about:compat | |
about:config | |
about:credits | 〇 |
about:debugging | × |
about:devtools | |
about:downloads | |
about:home | 〇 |
about:license | × |
about:logins | 〇 |
about:loginsimportreport | |
about:logo | × |
about:memory | |
about:mozilla | |
about:networking | |
about:newtab | 〇 |
about:performance | × |
about:plugins | |
about:policies | |
about:preferences | |
about:privatebrowsing | 〇 |
about:processes | × |
about:profiles | |
about:profiling | |
about:protections | 〇 |
about:rights | × |
about:robots | |
about:serviceworkers | |
about:studies | 〇 |
about:support | × |
about:sync-log | |
about:telemetry | |
about:third-party | |
about:unloads | |
about:url-classifier | |
about:webrtc | |
about:welcome | 〇 |
カスタムCSS
Firefoxと一緒でカスタムCSSを利用できます。
ブラウザの外観をCSSを使って、好きなようにカスタマイズできる機能です。CSSというプログラミングを理解している必要がありますが、一気にカスタマイズ性が上がるので、興味がある方は挑戦してみてください。
Firefoxと違って、Floorpでは、すぐに使えるように土台の部分がデフォルトで設定されています。自分でスタイルシートを作成して、書き込むだけですぐにデザインをカスタマイズできます。
例えば、マウスオーバーでブックマークバーを自動展開、タブの背景を好きな色に変更などできます。
CSS初心者の僕が書いたサンプルコードをいくつか公開しているので、詳しくは、下記記事を参考にしてみてください。
アンインストール方法
Windowsの設定を開きます。Windows11の場合、左側のアプリ→アプリと機能をクリックします。インストールしているアプリが一覧表示されるので、「FloorpLegacy」を探します。
見つけたら右側の三点ボタン→アンインストールをクリックします。

アンインストールの画面が表示されます。
調子が悪くて、再インストール目的でアンインストールする場合は、「Legacyをリフレッシュ」をクリックします。ブラウザ本体をアンインストールすることなく、データを初期化できます。
完全に本体ごと削除したい場合は、「次へ」をクリックします。

「削除」をクリックします。

「完了」をクリックします。

お使いのPCから、完全に削除されます。
感想
以上、比較的新しいFirefoxベースのブラウザFloorp(フロープ)についてでした。
僕が呑気に遊んでいる間、一皮二皮も向けています。めまぐるしいスピードで進化しているなぁ…と本当に感心です。これを学生が作っていると思うと、ぞっとしますね。さすがです。
本記事を書いた時は、Floorpの悪い点・良い点なども書いていたのですが、あまりに目まぐるしいスピードで進化・修正されていくので書くのやめました。
恐らく、今不満に思っている点は、数か月後、早くて数週間後に修正されてしまいます。何か不満に思っていることがある場合、公式TwitterのDMなどで質問してみるといいかなと思います。