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【User-Agent Switcher and Manager】UAを変更する拡張機能

2022年2月3日Chrome拡張機能

User-Agent Switcher and Managerのアイコン

この記事では、ブラウザのユーザーエージェント(UA)を変更するChrome拡張機能「User-Agent Switcher and Manager」について書きます。

「ご利用のブラウザは対応していません」と表示された時に、便利です。

【User-Agent Switcher and Manager】UAを変更する拡張機能

ブラウザのユーザーエージェントを偽装(変更)するChrome拡張機能です。

ワンクリックで、切り替えできます。

切り替えれるブラウザは、数多くあります。いくつか例を出しておきます。30個以上はありました。

  • Chrome
  • Internet Explorer
  • Safari
  • Firefox
  • Opera
  • Microsoft Edge
  • Vivaldi
  • IE Mobile
  • Android Browser
  • Samsung Browser
  • Yandex
  • MIUI Browser
  • Kindle
  • Mozilla
  • Chromium

さらに、それぞれのバージョンごと、OSごとで細かく切り替えできます。

例えば、ChromeはChromeでも、バージョン99.0にして、OSはMacにする…みたいなことができます。

OSは、Windows、Mac OS、Linux、Ubuntu、Android、iOS、Windows Phoneなどが用意されています。

全てのウィンドウか、現在アクティブなウィンドウに対して適用するかを設定できます。リフレッシュボタンもあるので、元に戻す時もらくちんです。

ブラックリスト(このサイトではUAを変更しないという設定)も個別に調整できます。

ユーザーエージェントとは、簡単に言うとブラウザやOSを識別している文字列のことです。

僕らがインターネットを利用する時に、ひっそりとこの情報がサーバー側(サイト側)に送信されています。

その文字列をサーバーが確認して、「あ、この人PCのWindowsを使っているな。よし、パソコン用のサイトを表示してやろう~」って感じで、表示するサイトのデザインを区別しています。

参考:ユーザーエージェント (UA)とは|「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

しかし、この仕様が、稀に悪さをするときがあります。

例えば、令和3年の確定申告をe-Tax でしようと思ったら、「ご利用のパソコン環境(OS/ブラウザ)では、2次元バーコードを利用したマイナンバーカード方式によるe-Taxをご利用になれません。」と表示されて、Vivaldi ブラウザではできませんでした。

本拡張機能を利用することで、この壁を突破できます。

「ご利用のブラウザでは、本サービスは利用できません」と表示されるサイトを利用する時に便利です。

Webサービスを開発している人にとっては、デバッグする時に便利だそうです。

他ブラウザに切り替えて動作チェックしなくても、同じブラウザで色々な環境をシミュレートできます。

リリース元:rynu.smith
記事執筆時のバージョン:0.4.7(2021年5月2日)

ダウンロード方法

Chrome ウェブストアからインストールできます。

「Chromeに追加」からインストールできます。

User-Agent Switcher and Managerのインストール

使い方

「ご利用のOS、ブラウザでは利用できません」と表示されるウェブサイトにアクセスします。

例として、国税庁の確定申告書作成コーナーで試してみます。

国税庁 確定申告書作成コーナー
参考:個人でご利用の方 | 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)

通常、非対応のブラウザ(Vivaldi 等)でアクセスしたときに、以下のエラーが表示されます。

ご利用のパソコン環境(OS/ブラウザ)では、2次元バーコードを利用したマイナンバーカード方式によるe-Taxをご利用になれません。

以下のブラウザに切り替えてください。

・Microsoft Edge(Chromiumベースのもの)
・Google Chrome

【確定申告書等作成コーナー】-ご利用ガイド
ご利用のパソコン環境(OS/ブラウザ)では、2次元バーコードを利用したマイナンバーカード方式によるe-Taxをご利用になれません。

そこで、UAを偽装していきます。

UAの変更

インストールした拡張機能ボタンをクリックします。

UA 変更画面が表示されます。

User-Agent Switcher and Managerのメイン画面

左上のドロップダウン(クリックしたら選択肢が出てくるメニューのこと)で、ブラウザの種類を選択します。

ブラウザの種類を選択

「Populars」に、主要なブラウザが表示されています。「Others」がそれ以外のマイナーブラウザです。

その次のドロップダウンでOSを選択します。Windows、Mac OS、Android、iOSあたりが主流ですかね。

OSを選択

それぞれのドロップダウンを選択したら、真ん中に候補が絞り込まれて表示されます。

Chrome、Windowsにすると、以下の画像のようになります。この中から、好きなバージョンを選択します。

変更したいUAを選択

ページはスクロールできます。

Chrome 0.2.149.6 (Windows XP)といった、かなり古いユーザーエージェントに変更することも可能です。

Chrome 0.2.149.6 (Windows XP)のような古いユーザーエージェントも用意されている

「userAgent」のボックスに、直接文字列を入力することもできます。

リストにない時に活用してみましょう。基本的には全部リスト内にあると思います。

リストにない場合は、直接UAを入力できる

選択したら、右下のApply(active window)か、Apply(all windows)をクリックします。

Apply(active window)、またはApply(all windows)をクリック
UA偽装の適用範囲
Apply(active window)現在のウィンドウのみに適用
Apply(all windows)全てのウィンドウに適用

拡張機能の右上が、偽装したOS名に変化します。Windowsの場合は、「Win」です。

偽装したOS名が表示される(WindowsならWin)

これだけで反映されればいいのですが、反映されない時があります。この場合は、タブを一旦リロードします。

「Refresh Tab」をクリックするか、ブラウザのリロードボタン(F5)をクリックします。

Refresh Tabでタブのリロード

再度アクセスしてみると、先ほどまでエラーが表示されていたのに、表示されずに次の画面に進めます。

UA 変更の解除

作業が終了したら、オフにすることをおすすめします。じゃないと不要な場面でも、ずっとUAを変更したままになるからです。

「Restart」をクリックします。

RestartでUA変更のリセット

解除されて、通常通りのアイコンに戻ります。使っているブラウザ本体のユーザーエージェントを送信するようになります。

元の拡張機能アイコンに戻る

オフにしている時は、リソースを使用しません。メモリーやCPUの使用率を心配する必要がありません。

設定

「Options」をクリックします。

Optionsをクリックして設定ページを開く

設定ページが開きます。

Black-List Mode

特定のサイトでは、本拡張機能を適用しないようにする設定です。

ここで追加したURLは、UAを偽装している時でも、ブラウザ本来のユーザーエージェントが送信されるようになります。

ドメイン単位で指定できます。

例えば、国税庁のサイトを登録する場合は、以下のようになります。

::通常の国税庁のURL
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/〇〇〇

::ブラックリストに登録する場合
https://www.keisan.nta.go.jp
::または、
www.keisan.nta.go.jp

上記URLだと、国税庁のサイトなら、どのページ(記事)も偽装しないということになります。

「https://」はあってもなくても一緒です。

複数サイトを登録する場合は、カンマで区切ってあげます。

www.keisan.nta.go.jp,https://www.naporitansushi.com

設定できたら、忘れずに一番下の「Save」をクリックします。

設定を変更したら必ず「Save(保存)」をクリックする

セーブして、ページをリロードすると設定が反映されます。

ブラックリストに登録したサイトにアクセスした場合、拡張機能アイコンがロックマークになって、UAを変更しても反映されなくなります。

ブラックリストに登録したサイトではUA変更をしない

ブラックリストから削除したい場合は、入力したURLを消して、Saveをクリックします。

White-List Mode

ブラックリストとは、逆の設定です。

ここで登録したサイトはUA変更を許可して、登録していないサイトは許可しないということです。

Custom Mode

高度なオプションです。

JSONを利用して、自分でユーザーエージェントを指定したりできます。

感想

以上、ユーザーエージェント(UA)を変更するChrome拡張機能「User-Agent Switcher and Manager」についてでした。

2022年2月3日Chrome拡張機能