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参考:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。 | 消費者庁

【NormCap】画面上のテキストをコピーするOCRソフト

2022年7月11日ソフト

「NormCap」のアイコン

この記事では、画面上の画像やコンテンツ内にある文字をドラッグ&ドロップで読み取って、テキストとしてクリップボードに書き起こしてくれるOCRソフト「NormCap」について書きます。

【NormCap】画面上のテキストをコピーするOCRソフト

OCR(光学文字認識)ソフトです。PCの画面上の文字を読み取って、クリップボードにコピーしてくれます。画像や、ソフト内の通常範囲選択できない文字を、テキストに変換してくれます。

ソフトを起動すると、マウスのアイコンが変化します。この状態で、テキスト化したい部分を囲みます。右下に通知が表示されて、読み取ったテキストが表示されます。この時点で、クリップボードにテキストがコピーされます。好きなようにメモ帳やブラウザに貼り付けられます。

デフォルトでは、英語のみ認識できます。別途、日本語ファイルをダウンロードすることで、日本語も読み取れます。それ以外にも、数多くの言語に対応しています。

僕みたいなソフトやウェブツールを紹介する方に役立ちます。「ソフト内の〇〇〇と書かれている部分をクリックしまーす」と紹介したい時、通常なら手動でタイピングする必要があります。本ソフトを利用することで、さくっと文字化できます。画像内の文字や、ソフト内の文字を、書き起こしたい方、参考にしてみてください。

Windows10、Windows11、どちらでも利用できます。Mac版も用意されています。

2023年4月追記

僕は2023年4月時点で、Microsoftが開発した「Microsoft PowerToys」の「Text Extractor」ツールを利用しています。久々に「NormCap」をインストールして起動してみたら、エラーが表示されて起動できませんでした。

皆さんの環境でもそうなのか、僕だけの環境だけなのか分かりません。エラーメッセージの意味は全く分かりません。

This application failed to start because no Qt platform plugin could be initialized. Reinstalling the application may fix this problem.

「NormCap」を起動しようとした時に表示されたエラーメッセージ
「This application failed to start because no Qt platform plugin could be initialized. Reinstalling the application may fix this problem.」エラー画像

リリース元:dynobo
記事執筆時のバージョン:0.4.0(2023年01月30日)

インストール方法

ソフト本体のインストール

Microsoftストアからインストールできます。あるいは、「GitHub」からも入手できます。

「インストール」をクリックします。

Microsoftストアから「NormCap」をインストールする手順画像

日本語テキストも読み取りたい場合

デフォルトでは、日本語テキストは読み取れません。別途ファイルを入手することで、読み取れるようになります。英語テキストしか読み取らない場合は、不要な作業です。以下のサイトにアクセスします。

ずらっと各言語ファイルが表示されるので、その中から「jpn.traineddata」を探します。見つけたらクリックします。

jpn_vert.traineddata」というファイルもありますが、こちらは縦書き用です。小説などの縦書き文章を読み取らない場合は、スルーでOKです。

「NormCap」に日本語(jpn.traineddata)データを読み込ませる手順画像1

クリックできたら、右上の「Download」をクリックします。これでファイルがダウンロードされます。

「NormCap」に日本語(jpn.traineddata)データを読み込ませる手順画像2

続いて、エクスプローラーを起動して、アドレスバーに以下のパスを貼り付けます。

%LOCALAPPDATA%\normcap\tessdata

tessdataフォルダーを開けたら、他の言語ファイルが入っているので、先ほどダウンロードした日本語ファイル(jpn.traineddata)をドラッグ&ドロップして同じように配置します。

「NormCap」に日本語(jpn.traineddata)データを読み込ませる手順画像3

これで、下準備は完了です。あとは後述する設定内で、日本語にチェックすることで、日本語テキストを読み取れるようになります。

使い方

テキストの読み取り

スタートメニュー内の「N行」にある「NormCap」をクリックします。

Windows11のスタートメニューから「NormCap」を起動する手順画像

ソフトを起動すると、画面全体が赤い枠で囲まれます。ソフトの画面などは表示されません。シンプルです。英語テキスト以外も、読み取りたい場合は、右上の歯車アイコンをクリック→「Languages」で、読み取りたい言語にチェックします。

日本語ファイルをダウンロードした方は、ここで「jpn」にチェックします。一度設定すれば、今後変更する必要はありません。僕は、英語(eng)と日本語(jpn)の2つをチェックしています。複数チェックしすぎると、読み取りに時間がかかるので、ほどほどがいいかなと思います。

「NormCap」のポップアップメニュー画像

ソフトを起動している間は、マウスが十字アイコンになっているので、この状態で、読み取りたい場所を範囲選択します。

「NormCap」でテキスト化したい場所を囲んでいるGIF画像

ポイントは、文字以外の図形や画像が極力映り込まないように囲むことです。綺麗にテキスト化したい場所だけを囲むことで、思い通りの結果を得られます。

上記のGIF画像は、「Shade」の左にあるアイコンは囲まずに、文字だけを囲んでいます。このように、最小限で囲みます。実際に一連の流れを動画にしてみました。

文字化するテキストの量にもよりますが、数秒程度で右下に通知が表示されます。表示されるまでは、ぼけっと待ちます。1単語程度だと、一瞬です。

「NormCap」の「1 word captured」という通知画像

通知が表示されたら、自動的に本ソフトが終了して、元のカーソルアイコンに戻ります。場合によっては、通知が表示されても画面が赤枠で囲まれた状態&マウスが十字のままかもしれません。その場合は、一度、画面の好きな場所をクリックすることで、元に戻ります。

クリップボードに、OCRで読み取ったテキストがコピーされています。貼り付けたい場所で、Ctrl+Vを押します。見事、範囲選択できないソフト内の文字を、テキストとしてメモ帳に書き起こされます。

「NormCap」を使って、コピーできないソフト内のテキストをコピーした画像

実を言うと、当サイトの記事で、海外製ソフトの翻訳を表として貼っている時がありますが、ほぼNormCapで文字化→DeepL翻訳に貼り付けという流れです。いちいちタイピングしているわけではありません。

おすすめ活用方法

スタートメニュー、タスクバー、システムトレイに配置

毎回スタートメニューから起動するのは手間です。頻繁に利用する方は、もっと効率がいいアクセス方法を構築してみましょう。

手っ取り早いのが、スタートメニュー、タスクバーへのピン留めです。スタートメニューのNormCapを右クリック→「スタートにピン留めする」、または詳細→「タスクバーにピン留めする」をクリックします。

「NormCap」をタスクバーにピン留めする手順画像1

タスクバーにピン留めすると、いつでもサクッとアクセスできます。わざわざスタートメニューのN行までスクロールして、見つける手間が省けます。

「NormCap」をタスクバーにピン留めする手順画像2

NormCapの歯車アイコンからアクセスできる設定メニュー内の「Keep in system tray」にチェックするのもおすすめです。チェックすると、タスクバーのシステムトレイにアイコンが常駐します。

「NormCap」のポップアップメニューから「Keep in system tray」をオンにする手順画像1

右クリック→「Capture」で、起動できます。

「NormCap」のポップアップメニューから「Keep in system tray」をオンにする手順画像2

ただし、スタートメニューや後述するアプリランチャーソフト経由で起動すると、起動した分、タスクトレイにアイコンが増えました。

「NormCap」のポップアップメニューから「Keep in system tray」をオンにする手順画像3

自分が利用するアクセス方法によっては、タスクトレイアイコンはオフにしたほうがいいかなと思います。僕の環境だけだったら、気にしないでください。

アプリランチャーソフトに登録

CLaunch(クランチ)」などのアプリランチャーソフトに登録すると、より素早く起動できます。

「CLaunch」アプリに「NormCap」を登録した画像

「CLaunch(クランチ)」については、下記記事を参考にしてみてください。個人的にWindowsの中で、トップ5に入るくらいおすすめフリーソフトです。

ポップアップウィンドウは、Raptureとの併用

本ソフトをヘビーに使っていると、1点気になる点が出てくると思います。オーバーレイで表示されているポップアップメニューを選択できないという点です。

例えば、Windowsのスタートメニュー内のコンテンツを、「NormCap」で読み取りたいと思います。しかし、スタートメニューを表示して「NormCap」を起動すると、スタートメニューが閉じてしまいます。ファイルの右クリックメニューも同様です。

この場合、「AutoHotKey(オートホットキー)」を使って、ショートカットキーを割り当てた「Rapture(ラブチャー)」を利用することで対処できます。

「Rapture(ラブチャー)」は、画面上の一部を、切り取って最前面ウィンドウ化(画像)できるフリーソフトです。画面上の一部を固定化して比較したい時に便利です。

「Rapture」単体ではショートカットキーを設定できません。別のソフト「AutoHotKey」を使って、無理やり起動するショートカットキーを割り当てる必要があります。

「Rapture」×「AutoHotKey」×「NormCap」と、少し初心者さんには難しいですが、一度設定すれば、消えてしまうポップアップメニュー内も、NormCapで読み取れるようになります。実際に動画を貼っておきます。「AutoHotKey」を使って、「NormCap」をショートカットキーで起動することも可能です。

感想

以上、ドラッグ&ドロップの簡単操作で、画像やソフト内のテキストを文字化できるOCRソフト「NormCap」についてでした。

他にも便利アプリを紹介しています。

2022年7月11日ソフト