【Windows】ファイルのパスをコピーする4つの方法。PathCPの使い方も紹介
パスとは、ファイルがどこにあるかを表す文字列です。
ファイルの住所みたいなものです。エクスプローラーでフォルダーをカチカチしていると、パスを気にすることは少ないかもしれません。ですが、ちゃんとファイル一つ一つにパスがあり、そのファイルがどこにあるのかを示してくれてます。
「デスクトップ\サンプル画像.jpg」のような「\」や「/」で区切ってあるのが特徴です。パス以外にも、「ファイルのアドレス」や、「ファイルのディレクトリ」という時もあります。同じ意味だと思ってます。
今回は、そんなファイルのパスをコピーして別のところに入力したい時の方法を書きます。
ファイルのコピー方法
色々やり方はありますが、代表的な4つの方法を紹介します。
【★★★☆☆】エクスプローラーに表示されているアドレスをコピーする
エクスプローラーの上部には、アドレスバーと呼ばれるファイルのパスが書かれているバーがあります。
そのバーをマウスでクリック→右クリック→コピーでパスをコピーできます。

また、アドレスバーをクリックしなくても、アドレスバー上で右クリックするだけでもコピーできます。

試しにメモ帳に貼り付けてみます。右クリック→貼り付けをクリックすると、無事にコピーしたアドレスが貼り付けられます。

メリット | |
---|---|
パソコンには必ずエクスプローラーが入っているので誰でも簡単にコピーすることができる。 | ファイル名までコピーしたいのに、そのファイルが格納されているフォルダーまでしかコピーできない。 (例:「デスクトップ\素材\サンプル画像.jpg」とコピーしたいのに「デスクトップ\素材」になってしまう) |
エクスプローラーさえ開けば必ず目に入るため、やり方を忘れようがない。 |
とても便利なのですが、肝心のファイル名をコピーできないので少し物足りない感はします。
【★★☆☆☆】プロパティからコピーする
プロパティと呼ばれるメニューを表示させてパスをコピーする方法です。先ほどのアドレスバーからコピーする方法と似ています。
まずパスをコピーしたいファイルを右クリックします。そして、一番下のプロパティをクリックします。

「サンプル画像.jpg」のプロパティのウィンドウがでてきます。
「場所」の欄にそのファイルのパスが表示されています。マウスで選択して右クリックでコピーをクリックします。

先ほどと同じように、メモ帳に貼り付けてみます。右クリックで貼り付けを押します。パスが貼り付けられます。

メリット | |
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パスだけでなく、ファイルの容量や、作成日時など他の情報も一緒に確認できる。 | ファイル名までコピーしたいのに、そのファイルが格納されているフォルダーまでしかコピーできない (例:「デスクトップ\素材\サンプル画像.jpg」とコピーしたいのに「デスクトップ\素材」になってしまう) |
プロパティは誰でも開けるので、簡単にコピーすることができる。 |
エクスプローラーのアドレスバーを利用する方法と同じく、こちらもフォルダ名まではコピーされないのが気になるところです。
それに、パスをコピーすることだけを考えると、わざわざ右クリックしてプロパティを押さないといけないのでちょっとだけ手間です。他の情報も一緒に確認したい場合は、最も有効な方法だと思います。
【★★★★★】Shiftを使ってパスをコピーする
3つ目の方法は、Shiftを活用してファイルのパスをコピーする方法です。一番手っ取り早くなおかつ、ファイル名の拡張子までしっかりコピーしてくれるのでおすすめです。
パスをコピーしたいファイルをShift押しながら右クリックします。そしたら、コンテキストメニュー(右クリックした時にでるメニューのこと)に、「パスのコピー」が表示されるのでクリックします。

メモ帳に貼り付けてみます。””で囲まれた、ファイル名まで含まれたパスが貼り付けられました。

メリット | |
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とにかく楽 | Shiftを押す必要があるので、片手しか使えない場合、不便 |
ファイル名までコピーしてくれるので便利 |
この方法は、とにかく楽でおすすめですが、左手でShift、右手でマウスと両手を使わないといけないので片手だけで済ませない場合は少し不便です。
【★★★★☆】フリーソフトPathCPを利用する。
4つ目の方法は、ファイル名を含むパスを素早くコピーできるフリーソフト「PathCP」を使ってアドレスをコピーする方法です。

PathCPをダウンロードして、登録すれば右クリックした時に「PathCP パス名をコピー」の項目が追加されます。まるでWindows10標準機能のように右クリックメニューに溶け込みます。ザ・フリーソフト臭がしないのが最高です。
この方法は、3つ目に紹介したShiftを押しながらパスをコピーする方法でも手間だと思う方や、かなり頻繁にパスをコピーする方におすすめです。
提供元:TONPU-
記事執筆時のバージョン:1.10(2002年10月14日)
ダウンロード方法
フリーソフト100さんのサイトからダウンロードできます。
緑色のボタンの「ダウンロード」をクリックします。

ダウンロードが終わったら、フォルダーを右クリックして開くをクリックして解凍します。解凍できたら、自分の好きな場所に「PathCPD」フォルダーを保存します。
登録(初回のみ)
「PathCPD.exe」を管理者として実行します。管理者として実行しないとうまく登録できないので気を付けてください。

PathCPを起動したら、以下の画面が出るので「登録」をクリックします。

「右クリックメニューにPathCPが登録されました」と表示されたら、登録に成功です。

使い方
パスをコピーしたファイルを右クリックします。PathCPパス名をコピーをクリックします。パスがコピーされます。

メモ帳に貼り付けてみます。ちゃんと、ファイル名までコピーされました。
また、Shiftキーの方法は””で囲われてたのに対して、PathCPでは””で囲われていません。

メリット | |
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ファイル名までコピーしてくれるので便利 | ソフトをダウンロードしないといけないので他の方法と比べて手間 |
右クリックですぐコピーできるため早い |
用途に応じて使い分ける
PathCPは、通常ファイル名までのコピーですが、以下のようにコピー内容を調整することもできます。覚えておけば何気に使えるかも?
ファイルの右クリック→PathCP パス名をコピーをクリックする時に、以下のキーを入力しながらだとコピー内容が変わります。
Shift | ファイル名のみ |
Ctrl | ショートファイル名でのフルパス+ファイル名 |
Shift + Ctrl | ショートファイル名でのファイル名をコピー |
同じファイル名をコピーした時の比較画像貼っておきます。

使うとしたら、ファイル名だけのコピーができるShiftかなぁと思いました。
エラーが出る場合

もし、PathCPで「””の設定に失敗しました。」とエラーがでて登録ができない場合、一旦「×」で終了して、右クリック→「管理者として実行」をクリックして再度、起動して登録してみてください。
感想
以上、ファイルのパスをコピーする3つの方法でした。おすすめ度は完全に僕の勝手です。自分が一番使いやすい方法を選んでみてください。
頻繁にパスをコピーする方はフリーソフト「PathCP」がおすすめですが、そうじゃないたまーにコピーしたいだけの場合は、ダウンロードする必要もないShiftを使う方がおすすめです。