【Video Speed Controller】再生速度を自由に変更するChrome拡張機能

2021年9月25日Chrome拡張機能

Video Speed Controllerのアイコン

この記事では、動画の再生速度を細かく変更できるChrome拡張機能「Video Speed Controller」について書きます。

再生速度を変更できないサイトでも強制的に変更できます。

Video Speed Controllerのスクリーンショット

ウェブサイトの動画の再生速度を自由に変えることができるChrome拡張機能です。

導入すると動画内に半透明の数字ボタンが追加され、0.1倍速ずつ自由に再生速度を変更できます。

キーボードのショートカットキーで調整することもでき、(初期ではSD)通常速度に戻すキーも設定できます。

YouTubeは、0.5倍速ごとに再生速度を変更できますが、細かく指定することはできません。本拡張機能を導入することで、より簡単に、なおかつ細かく変更できます。

YouTubeだけでなく、プライムビデオNetflixなど再生速度を変更できない動画配信サービスでも変更できます。ここが個人的に一番便利です。

僕は、よくプライムビデオで映画を見ます。2倍速で見ることで、2時間で2本見れちゃいます。

通常速度で見ている友達から「いや、倍速で見たら内容とかそこまで入ってこんでしょ?」って言われるんですが、2倍速は普通に入ってきます。(あくまで僕の感想です)

2.5や3倍速はちょっと早すぎて、セリフが聞き取れなかったりしますが、2倍速だとちょーどいい感じにセリフが入ってきます。

映像も2倍速になることで迫力が増し、場面展開もスムーズなので飽きることなく見れます。何より、2倍速で慣れたら逆に通常速度が遅すぎて「んん~?」ってなります。

ちょっと倍速再生に興味がある方、ぜひ本拡張機能を試してみてください。

僕は、YouTubeのジャルジャル 以外は、基本的に2倍速で見ています。

リリース元:igrigorik
記事執筆時のバージョン:0.7.1(2021年9月29日)

ダウンロード方法

Chromeウェブストアからインストールできます。

「Chromeに追加」をクリックします。

Video Speed Controllerのインストール

インストールができたら、画面右上にVideo Speed Controllerのアイコンアイコンが追加されます。

ダウンロードしたChrome拡張機能アイコン

設定にアクセスする以外は利用しないので、右クリック→ボタンを隠すで非表示にしておくといいです。

表示させたい場合は、左矢印のアイコンをクリックします。

使い方

使い方は簡単です。

サイト(YouTubeなど)にアクセスして動画を再生すると、動画内の左上に再生速度を変更するボタンが半透明で表示されます。

マウスを乗せるとメニューが拡張されるので、「+」や「-」を押すことで、再生速度が変化します。

動画内に専用のメニューが表示される
ボタン説明ショートカットキー
現在の再生速度今の再生速度
10秒巻き戻し10秒巻き戻しZ
マイナス0.10再生速度を遅くするS
プラス0.10再生速度を早くするD
10秒早送り10秒早送りX
コントロールバー非表示コントロールバーを非表示にするV
再生速度のリセットR
設定した速度に変更
デフォルトでは1.8倍速
G

ショートカットキーにも対応しています。設定から、キー変更や新しくショートカットの作成ができます。

ショートカットキーは、日本語入力の時には反応しません。使用するときは半角英字にしましょう。

個人的に、Gの設定した再生速度に変更してくれるのが便利です。

プライムビデオでの使い方

プライムビデオでは、キーボードのショートカットキーで再生速度を変更できます。

見たい動画を再生します。

プライムビデオのスクリーンショット

動画が再生されると画面左上にコントロールバーが表示されますが、クリックしても反応しません。

恐らくプライムビデオの再生・一時停止の範囲と被ってしまって、マウスのクリックに反応しないことが原因です。

プライムビデオ再生中にショートカットキーを使うことで再生速度を変更できる

そこでショートカットキーの出番です。半角英字にしてキーボードのSDG等を押します。

再生速度が変更されます。後述する設定から、任意の速度を登録しておくことで素早く変更できます。

設定

画面右上の拡張機能アイコンを右クリック→オプションをクリックします。

拡張機能 Settings

以下の設定ができます。

Video Speed Controllerのオプション
Video Speed Controllerのオプション
Shortcutsショートカット
Show/hide controllerコントロールバーの表示切替
Decrease speed速度を下げる
Increase speed速度を上げる
Rewind巻き戻し
Advance早送り
Reset speed再生速度をリセットする
Preferred speed設定した速度に変更する
Add New新しい設定項目を追加
Otherその他の設定
Enable拡張機能を有効化
Hide controller by defaultデフォルトで、コントロールバーを非表示にする
Remember playback speed再生速度を記憶する
Work on audio音楽ファイルにも適用する
Controller opacityコントロールバーの不透明度
Sites on which extension is disabled(one per line)拡張機能を無効化するサイト
Save保存
Restore Defaults設定をリセットする
Show Experimental Features開発中の機能を表示

デフォルトのままでも分かりやすいキー割り当てになっているので、特に変更は必要ないかなぁと思います。

僕は以下の項目を変更しています。

Preferred speed2倍速
Remember playback speedチェック
Add NewPreferred speedHで1.5倍速
Bで1.7倍速

Add Newで「Preferred speed」を何個か登録しておくと便利かなと思います。

プライムビデオでは2倍速、YouTubeでは1.5倍速といったように使い分けできます。

表示されない時の原因と対処法

本拡張機能を追加したのに、動画の左上に表示されないという場合は、次の3つが考えられます。

  • 拡張機能を無効(オフ)にしている
  • 非表示の設定にしている
  • サイトによって無効化に設定している可能性がある

拡張機能を無効(オフ)にしている

基本的には導入と同時に有効になるはずですが、何らかの理由で無効になっている可能性があります。

ブラウザの右上のVideo Speed Controller アイコン→Enableをクリックします。

Enableで拡張機能を有効化

有効にしたら、動画サイトのページをリロードします。F5でリロードできます。

F5でブラウザページをリロードする

非表示の設定にしている

コントロールバーを非表示にしている可能性があります。

キーボード入力を半角英字にしてVを押します。

Vでコントロールバー表示切替

何も設定いじってない場合は、 Vを押すことでコントロールバーが表示されます。

コントロールバーの表示

動画サイトを更新することでも再度表示されます。

サイトによって無効化に設定している

これは稀だと思います。

サイトによって拡張機能を無効化している場合があります。

オプションの「Sites on which extension is disabled」に、サイトのURLが追加されていないか確かめてみてください。

Sites on which extension is disabled

TwitterやInstagramではデフォルトで無効に設定されています。

【結論:無理】スマホでも使える?

本拡張機能は、スマホ(Android、iOS)には対応していません。

そもそもChrome拡張機能が使えるブラウザが少ない、使えたとしても本拡張機能は対応していないからです。

PCで見る時はいいんですが、タブレットで寝ながら見る時に、変更できないのが不便で仕方ないです。

2022年2月13日現時点では、PCの画面をタブレットにWi-Fiを使ってミラーリングするという手段に落ち着きました。

以下、僕が試した方法をメモ代わりに書いておきます。

  • Chrome拡張機能が使えるKiwi Browserを試してみる
  • スマホ版Vivaldiでインストールできないか試してみる
  • 公式のYouTube アプリを使ってみる
  • U-NEXTの公式アプリを使ってみる

これ以外にも「こういうことを試した!」とか「こういう方法でいけるよ!」ってのがありましたら、遠慮なくコメント欄に書き込んでくださればなと思います。

Kiwi Browserで試してみる

Androidでは、一部Chrome拡張機能がサポートされているブラウザがあります。

試しに、その一つであるブラウザKiwi Browserを使ってみます。

Kiwi Browser GooglePlay

ネットで調べてみても、Video Speed Controllerが使えるという話がでてこなかったので、自分で試してみました。

Kiwi Browserをインストールしたら、Video Speed Controllerにアクセスします。

「Chromeに追加」をタップします。

Video Speed Controllerをスマホに導入してみる

インストールできたら、YouTube にアクセスします。

左上にVideo Speed Controllerのコントロールバーは表示されるのですが、タップしても反応しませんでした。

コントロールバーは表示されるが反応しない
ポイント

同じようにChrome拡張機能をサポートしているYandexでも試してみました。

一瞬変更できたのですが、その後反応しなくなり、安定しませんでした。

Yandexでもうまく表示されない

このことから、本拡張機能はスマホに対応していないのかなと思います。

スマホ版Vivaldiでインストールできないか試してみる

僕が愛用している最高のブラウザVivaldiには、スマホ版もあります。

わんちゃん、こっちでChrome拡張機能が使えるんじゃないかと淡い期待を抱いて試してみました。

結果、アプリ版VivaldiはまだChrome拡張機能をサポートしてないようで、Chrome拡張機能をインストールすることすらできませんでした。

Android版VivaldiにChrome拡張機能を導入してみる

「まだサポートされていない」といったように、今後実装される可能性はあります。ってか実装されると信じたいです。

2019年9月11日にVivaldiフォームで以下の質問が投稿されていました。

VivaldiのAndroid版で、拡張機能が使えるようになる可能性はありますか? 個人的に拡張機能が使えないのはかなり辛いので、将来使えるようになる可能性があるのかどうか教えていただけないでしょうか。

Android版: 将来、拡張機能が使えるようになる可能性はありますか? | Vivaldi Forum

それに対して、Vivaldiの中の方が以下のように回答しています。

現在Chromiumにモバイルの拡張機能のサポートがなく、追加が容易ではありません。

しかしながら多くのユーザーが拡張機能の追加を希望しているのも把握済みです。

そのため、現在は様々なアプローチを検討中の段階となっております。

Vivaldiにとっても初めての試みとなるため、 リリース以降頂戴したフィードバックを元に、日々試行錯誤を行いながら開発を進めている状況です。 今後のアップデートをお楽しみに。🙂

Android版: 将来、拡張機能が使えるようになる可能性はありますか? | Vivaldi Forum

つまり、拡張機能をスマホアプリに実装するのは難しいが、検討はしているらしいです。

上記のやりとりは、2019年の話で2022年1月現在もサポートされていないので、中々難しいんだと思います。

いつか実装されると嬉しいです。

公式のYouTube アプリを使ってみる

公式のYouTube アプリで、いちお再生速度を変更できました。

動画再生中に、右上のケバブメニュー(三点ボタン)をクリックします。

YouTubeの公式アプリで再生速度を変更してみる

再生速度をクリックします。

ケバブメニュー内のメニュー

好きな再生速度を選びます。

再生速度を変更

再生速度が変更されます。

ただし、拡張機能みたいに小刻みで変更することはできません。

U-NEXTの公式アプリを使ってみる

趣旨とはずれるんですが、U-NEXTでは標準で再生速度を変更する機能がついてました。

ウェブ版だけでなく、アプリでも再生速度を変更できます。

U-NEXTのアプリを開いて、好きな動画を再生します。画面右下の三点ボタンをタップして、再生速度を変更できます。

U-NEXTはモバイルアプリで再生速度を変更できる

てっきり再生速度を変えたら負荷がかかるから、パソコンでしかできないのかと思ってました。

U-NEXTのアプリでも再生速度変更できるんなら、技術的には可能ってことですよね。

いつか他の動画サイトでも搭載される日が来るんでしょうか。

拡張機能を使わなくても標準で変更できるのが一番ありがたいので、いつかプライムビデオにも実装されてほしいです。

参考:【U-NEXT】31日間無料トライアルを利用してみての感想・退会方法

感想

以上、ウェブサイト上の動画の再生速度を自由自在に変更するChrome拡張機能Video Speed Controllerについてでした。

余談ですが、ピクチャーインピクチャーの機能と併用できます。YouTubeでニュースを1.5倍速で聞きながら、画面の端っこに表示させることができます。

2021年9月25日Chrome拡張機能