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【Vivaldi】ウィンドウパネルを使ってみた感想。ここがダメ!

Vivaldi

Vivaldiのアイコン

この記事では、ウェブブラウザ「Vivaldi」のウィンドウパネルを数週間使ってみた感想・垂直タブと比べて、ここがダメポイントについて書きます。

2022年6月15日現在、ナポリタン寿司は完全にウィンドウパネルに移行しました。

【Vivaldi】ウィンドウパネルを使ってみた感想。ここがダメ!

Vivaldiバージョン5.〇くらいから、垂直タブで、個人的に許せない不具合が2点ほどありました。

  1. タブを開きまくった状態で、新規タブを開くと、タブのフォーカスが勝手に移動する
  2. タブスタックの中に、タブを入れれない。ドラッグ&ドロップしても弾かれる

上記2つの不具合の許せない点は、「忘れた頃に発動するあのストレス」です。

例えば、60、100…と非常に多くのタブを開いていると、1つ目の不具合が発生します。タブスタックを閉じて、1ページ目に全てのタブが収まっている場合は発生しません。この、「状況によって、発生する」というのが厄介でした。

忘れた頃に不具合が発生して、「うぉーい」といった感じです。どうあがいても100%の確率で発生するなら、使わないという選択ができますが、「条件が揃うと発動する」系の不具合の場合、忘れてうっかり使っちゃう時があります。何気なしに使って、不具合に直面した時のストレスは耐えられません。

そこで、堪忍袋の緒が切れたナポリタン寿司は、前々から考えていた「ウィンドウパネル移行大作戦」を決行することにしたのでした。

Vivaldiブラウザには、タブバー(上下左右)に加えて、ウィンドウパネルと呼ばれる現在開いているタブをウィンドウごとでリスト表示できる専用のサイドバーが用意されています。タブバーと同じように操作できます。

実際に、数週間運用してみると、完璧かと思われたウィンドウパネルにもいくつかの欠点が見えてきたので、忘れないように書いておこうと思います。

「垂直タブとウィンドウパネル、どっちが便利なの?」、「どんな違いがあるの?」と悩んでいる方、ぜひ参考にしてみてください。そもそも水平タブ派の方は、あんまり関係ないかと思います。本記事は、垂直タブVSウィンドウパネルです。

僕は、今まで水平タブ(上)→垂直タブ(左)→ウィンドウパネル(右)と移行していっています。どの表示方法にも良さがあるのですが、個人的には、垂直タブ>ウィンドウパネル>>>水平タブといった感じです。

ポイント

本記事は、垂直タブの不具合について語りたいわけではありません。垂直タブの諸々の不具合は、2022年6月6日時点で、既に修正されています。最高です。

本記事は、垂直タブからウィンドウパネルを移行してみて、感じたメリット・デメリットについて語りたいです。

また、本記事公開時には、状況が変わっている可能性もあります。執筆時点では、実装されていなかったけど、公開時には実装されていて便利になっていた場合もあります。

僕が本記事を書いているのは2022年6月6日です。

記事執筆時の筆者のVivaldiバージョン:5.3.2679.38 (Stable channel) (64-bit)

垂直タブに比べて、ウィンドウパネルのここが良い!

垂直タブ(左配置)に比べて、ウィンドウパネルのここが良いと思った点を5つほど書きます。

必要な時だけ呼び出せるのでスッキリする

僕は、今まで垂直タブを左配置、パネルを右配置にしていました。普通に使っている分には気にならないんですが、ウェブパネルなど、垂直タブを開きながらパネルを展開することも多々あり、左右のスペースが圧迫されていました。

垂直タブを非表示にして、ウィンドウパネルに移行したところ、左にあった垂直タブ分のスペースが解放されるので、見栄えがスッキリしました。

ウィンドウパネルのメリット① パネルだけの表示でスッキリする

左右両方からサイドバーが突き出ているよりも、右にパネルだけ配置したほうが、スッキリしていい感じです。ウェブサイトを開いている時に、圧迫感を感じなくなりました。

次に解説するタブサイクラーと、スクロールでタブを切り替える機能を併用することで、ウィンドウパネルすらも不要になります。とにかくスッキリさせたい方におすすめです。

タブサイクラー&スクロールでタブを切り替える機能

ウィンドウパネルの良い点…ではなく、単純にウィンドウパネルと相性が良いよーんという紹介です。

設定→タブの中にある以下の3つにチェックを入れます。

  • タブサイクラーを表示する
  • タブサイクラーをリスト表示
  • スクロールでタブを切り替える
Vivald設定:タブ

こうすることで、Altキー、またはマウスの右クリックを押しながら、ホイールを上下に回転させると、タブサイクラーがリスト表示されます。切り替えたいタブの上でAlt、または右クリックを離すと、瞬時にアクティブタブが切り替わります。

実際に使ってみた動画を貼っておきます。

並び順は、タブ設定の「最近使用した順にタブを循環する」にしている場合、関連タブ順で表示されます。

つまり、A→Bのタブに移動して、その後、再びAのタブに戻りたい時は、右クリック+マウスホイールを1回分下に回すだけで、すぐにAタブに戻れます。素早くタブを切り替えられるので、便利です。

垂直タブを使っていた時は、常にタブリストが表示されていたので、使う必要がありませんでした。マウスでタブをクリックするだけです。むしろ、垂直タブで使用していたら、タブ上のホイール回転でページが切り替わらずに、タブが切り替わってしまうので不便です。

ウィンドウパネルにしてから、他のパネルとの兼ね合いで、タブリストを表示していない時が増えました。翻訳パネルを使っている時は、当然ですが、翻訳パネルが表示されて、ウィンドウパネルが隠れます。

この時、わざわざ翻訳パネル→ウィンドウパネル→切り替えたいタブをクリック→再び翻訳パネルに戻って作業…の流れが手間に感じました。

そこで、タブサイクラーの出番です。ウィンドウパネルを表示しなくても、すぐに関連タブ、または別タブに移動できます。

ショートカットキーで、「1つ前のアクティブタブに戻る」を設定してもよかったのですが、1つ前という限定的なので、簡易的なタブリストを表示してくれる「タブサイクラー(リスト表示版)」にしました。

正直、この機能に慣れたら、垂直タブどころかウィンドウパネルも基本的に使わなくなりました。

タブ1つあたりの高さが垂直タブよりもきゅっとなっている

ウィンドウパネルは、垂直タブよりも、1つあたりのタブの高さが狭いので、同じページでも、より多くのタブを表示できます。

比較画像を貼っておきます。

ウィンドウパネルのメリット② 垂直タブよりもきゅっとなって一覧を見やすい

垂直タブの場合、8つのタブが表示されていますが、ウィンドウパネルの場合は、10個のタブが表示されています。より多くのタブを開く方にはありがたいと思います。そうでない方にとっては、クリックしにくくなるので微妙なのかなと思いました。

5.2あたりの垂直タブ諸々不具合が全て解決

現在のVivaldiバージョン5.3では、諸々の不具合が修正されているので、関係ありません。5.2の時は、垂直タブで発生していた不具合が、ウィンドウパネルのほうでは発生していませんでした。

その時には、不具合が発生しないだけで、ウィンドウパネルに移行した甲斐があったなーと感心していました。

具体的には、タブをドラッグ&ドロップしてもスタックできない問題、新規タブを開くと、勝手にページがスクロールして、フォーカスの位置が変わってしまう問題です。

ピン留めが容易。見やすい

ウィンドウパネルは、「ピン留めしたタブ」という名前があり、その下に階層でピン留めタブが表示されています。垂直タブは、ピン留めタブと表示されないので、どれがピン留めしているのか判別しにくいです。

ウィンドウパネルのメリット③ タブのピン留めが垂直タブよりも楽

タブの横に「閉じる」ボタンを表示している場合、ピン留めしているタブだけ、「×」ボタンが表示されないので判別できると思います。

設定→タブ→ピン留めしたタブ→「ピン留めしたタブの下に区切り線を表示する」にチェックすることで、垂直タブでも判別しやすくなります。

ウィンドウパネルの場合、ピン留めしたいタブをドラッグ&ドロップするだけで、サクッとピン留めできます。垂直タブだとできません。ショートカットキー、タブの右クリック、クイックコマンドなどからしかピン留めできません。

ウィンドウパネルで、タブをピン留めしてみたGIF画像

垂直タブに比べて、ウィンドウパネルのここが悪い!

次に、垂直タブからウィンドウパネルに移行して、不便だと思った点を、7つほど書きます。

階層表示のデザインが慣れない

これは慣れの問題ですが、ウィンドウパネルは、ウィンドウ名>タブスタック、またはピン留めタブ>タブ名という階層表示になっています。

タブの左端が揃っていないので、垂直タブから移行すると若干違和感を覚えました。垂直タブは、スタックしていても、アイコンが綺麗に縦で揃っています。

ウィンドウパネルのデメリット① 階層表示が少し慣れないかもしれない

慣れですね。今では、階層表示の方に慣れちゃいました。

他のパネルを開いた時に消えてしまう

初歩的問題なんですが、ウィンドウパネル以外のパネルを開いている時は、ウィンドウパネルが隠れてしまいます。現時点では、パネルを1つしか表示できないので、仕方ありません。パネルの2つ表示とかカオスになるイメージがあるので、今後もこのままだと思います。

垂直タブの場合は、垂直タブ+パネルと併用できましたが、パネルだけとなると、そうはいきません。ウェブパネルのDeepL翻訳を使っている時、メールパネルを開いている時は、ウィンドウパネルが隠れるので、タブリストが確認できません。

複数選択→マウスジェスチャーが効かない

マウスジェスチャーを頻繁に利用する僕からすると、結構、致命的でした。

垂直タブの場合、タブを3~4つと複数選択した状態で、「タブを閉じる」ジェスチャーを実行すると、全てのタブが閉じられます。

一方、ウィンドウパネルの場合、複製選択できますが、一括閉じが機能しません。複数選択→「タブを閉じる」ジェスチャーを実行しても、最後に選択したタブのみ閉じます。他の複数選択しているタブは閉じてくれません。

実際に比較してみた動画を貼っておきます。

ウィンドウパネルで複数一気にタブを閉じるには、複数選択→右クリックの「タブを閉じる」コマンドから閉じるか、キーボードのDeleteキーを押します。Deleteに慣れれば、なんてことないのですが、今だに慣れていません。

タイル状(4つ)のタイリングが効かない

ウィンドウパネルだと、なぜか4つのタブのタイル状表示が効きません。

タブを4つ複数選択→右クリック→「タイル状に並べる」をクリックします。垂直タブなら、上下左右に配置されますが、ウィンドウパネルの場合は、2つのタブが、左右にタイリングされるだけです。他の2つはそのままです。

実際に比較してみた動画を貼っておきます。

マウスジェスチャーの件もそうですが、ウィンドウパネルは、複数選択に弱いイメージです。2つなら認識できるけど、3つ、4つとなると認識しなくなる…みたいな感じなのでしょうか。

右クリックが一部違う。登録できない

垂直タブのコンテキストメニュー(右クリック)と、ウィンドウパネル内のタブのコンテキストメニューは異なります。どちらも同じように設定から編集できるのですが、登録できるアイテムに差があります。

ウィンドウパネル内のタブは、設定→外観→メニューのカスタマイズ→ウィンドウリストから編集できます。

Vivald設定:外観 メニューのカスタマイズ

代表的な例は、「タブを別ウィンドウに移動」するコマンドです。

垂直タブの場合、移動したいタブを右クリックすると、「アクティブタブが1個あるウィンドウ」といった感じで、他に開いている別ウィンドウに移動できます。

垂直タブにあるタブの右クリックメニュー アクティブタブが1個あるウィンドウ

一方、ウィンドウパネルの場合は、「アクティブタブが1個あるウィンドウ」コマンドが編集画面に用意されていないので、別ウィンドウに移動できません。

「タブを新しいウィンドウに移動」コマンドは用意されています。開いている別ウィンドウに、ピンポイントで移動することができません。

ウィンドウパネルの場合、他のウィンドウに移動できない

他にも「すべてのプログレッシブウェブアプリ(PWA)」などのコマンドも用意されていません。

2022年6月15日追記

Vivaldiの公式フォーラムに、要望としてトピックを立てました。まだ「いいね!」は0票です。皆さん、そこまで欲しい機能じゃなかったということですねー笑あはは。

閉じたタブの確認がめんどくさい

僕は、結構な頻度で、閉じたタブを復元します。

垂直タブの場合、一度閉じたタブは、タブリストの一番下にあるゴミ箱アイコンからサクッと復元できます。閉じたタブリストは、オーバーフローメニューになっているので、現在開いているタブリストをスクロールすることなく、開けます。

垂直タブの場合、ゴミ箱アイコンからサクッと閉じたタブにアクセスできる

一方、ウィンドウパネルの場合、閉じたタブリストを表示するために、一番下までページをスクロールしないといけません。

何百もタブを開いている場合、いちいちスクロールする必要があります。閉じたタブを復元した後は、再度元の場所にスクロールする手間が発生してめんどくさいです。

ウィンドウパネルの場合、いちいち一番下までスクロールして展開しないといけない

タブサイクラーとバックグラウンドタブの相性

これは、ウィンドウパネルの欠点ではなく、タブサイクラー機能とマウスジェスチャーの「バックグラウンドタブでリンクを開く(リンク上)」コマンドとの相性問題です。

個人的に、ウィンドウパネルを使う時は、タブサイクラー機能が必須なので、ウィンドウパネルの欠点とも言えると思い、候補に入れました。

マウスジェスチャーで、適当なリンクをバックグラウンドタブで開きます。バックグラウンドタブを開かずに、タブサイクラーを起動します。(Alt、または右クリックを押しながらホイール回転)

タブサイクラーの並び順を、「最近使用した順にタブを循環する」にしている場合、関連タブ順になっているので、一度も開いたことがないバックグラウンドタブが上位に表示されません。一番下に配置されます。

てっきり、さっき開いたんだから、関連タブ順で上位に表示されそうな気がしますが、実際は一度も開いたことがないので、表示されません。実際の動画を貼っておきます。

バックグラウンドでリンク先を開く方は、タブサイクリング→「タブの順序で循環する」にしてみて、使い勝手を比較してみるといいかなと思います。

マウスホイールを上に回転すると、一番下に移動できるので、結局僕は「最近使用した順にタブを循環する」にしています。

感想

以上、ナポリタン寿司が大好きなブラウザVivaldiのウィンドウパネルと垂直タブの違い、ここが良くて、ここがダメポイントの紹介でした。

今後のアップデートで、色々進化すると嬉しいなと思いつつ、ユーザーが自由に選択できるVivaldiのことを、より一層好きになりました。

既に垂直タブの不具合は修正されているのですが、結局ウィンドウパネルに完全移行しています。

Vivaldi