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【Windows11】スリープモードにならない!すぐ解除される対処法

Windows11

Windows11のアイコン画像

この記事では、Windows11でスリープモードにしたはずが、すぐに画面がついてしまう問題の対処法を書きます。

いくつかのパターンが考えられますが、僕の場合はスリープを邪魔するアプリが起動していたのが原因でした。

【Windows11】スリープモードにならない!すぐ解除される対処法

Windows11をスリープモード(スタンバイ状態)にしようと、スタートメニュー→電源ボタン→スリープを押しても、なぜか即画面がついてスリープ解除されることがあります。

Windows11でスタートメニューからスリープする手順画像

マウスやキーボードにうっかり手が触れてスリープ解除されてしまっているパターンなら、触らないようにすればいいだけの話です。

しかし、一切触ってないのにすぐに…文字通り数秒もせずにスリープ解除される…そんな状況を解決するための原因特定方法、対処法についてあれこれ備忘録びぼうろくでメモしておきます。

あくまで僕の環境での解決法なので、皆さんの環境では通用しない可能性も大いにあります。

Windowsがスリープされずすぐに画面がつく対処法

そもそもスリープできるデバイスなのか確認

そもそも自身が使っているPCが本当にスリープできるデバイスなのかどうか調べる方法です。

普段はスリープできていて、ある日突然できなくなった場合は無関係なので、こちらに飛んでください。

コマンドプロンプトを起動します。

Windows11のスタートメニューからコマンドプロンプトを開く手順画像

以下のコマンドを実行します。搭載している電源モードを一覧表示するコマンドです。

powercfg /a

以下のように「以下のスリープ状態がこのシステムで利用可能です」の下に「スタンバイ」って項目があれば、スリープモードを搭載しています。

以下のスリープ状態がこのシステムで利用可能です:
    スタンバイ (S3)
    休止状態
    高速スタートアップ

以下のスリープ状態はこのシステムでは利用できません:
    スタンバイ (S1)
        システム ファームウェアはこのスタンバイ状態をサポートしていません。

    スタンバイ (S2)
        システム ファームウェアはこのスタンバイ状態をサポートしていません。

    スタンバイ (S0 低電力アイドル)
        システム ファームウェアはこのスタンバイ状態をサポートしていません。

    ハイブリッド スリープ
        ハイパーバイザーはこのスタンバイ状態をサポートしていません。


C:\Windows\System32>
Windows11のコマンドプロンプトで「powercfg /a」を実行した画像

「以下のスリープ状態はこのシステムでは利用できません」に「スタンバイ(S1)」、「スタンバイ(S2)」が表示されていたとしても、「スタンバイ (S3)」が利用可能のほうに表示されているならOKです。

もし利用可能な欄にスタンバイが一つもなく、全部利用不可にある場合は、スリープできないデバイスの可能性が高いです。

そもそもスリープになっているか確認

スリープを実行した時、最初モニター画面が暗くなるけどすぐに画面がつく…この場合、システムの挙動的には以下の2パターンが考えられます。

  • スリープモードになっているけど、そのあとすぐに立ち上がっている
  • そもそもスリープモードにならずにそのまま立ち上がっている

どちらかによって対処法が変わってくるのでわりと重要な作業です。まずはどっちなのか特定しましょう。

コマンドプロンプトを起動します。

Windows11のスタートメニューからコマンドプロンプトを開く手順画像

以下のコマンドを実行します。今回PCを起動してから今に至るまでのスリープ解除履歴を表示してくれます。

powercfg /lastwake

以下のように何らかのデバイス名が表示されたら、そのデバイスが原因でスリープ解除されたってことです。つまり、スリープモード自体にはなっています。

C:\Windows\System32>powercfg /lastwake
スリープ状態の解除履歴カウント - 1
スリープ状態の解除履歴 [0]
  スリープ状態の解除元カウント - 1
  スリープ状態の解除元 [0]
    種類: デバイス
    インスタンス パス: USB\VID_046D&PID_〇〇
    フレンドリ名:
    説明: USB Composite Device
    製造元: (標準 USB ホスト コントローラー)

C:\Windows\System32>
Windows11のコマンドプロンプトで「powercfg /lastwake」を実行した画像

この場合は対処が比較的楽です。そのデバイスを触らないようにする、あるいはこちらの設定でスリープ解除できないようにします。

もし、「タイマー: \Device\〇〇\Windows\System32\Tasks\UpdateOrTask」みたいなデバイス名ではなく何らかのパスが表示された場合は、そのプログラムがスリープモードを解除しています。タスクなのかWindows Update系なのかはパスで判断します。

タスクだったらタスクスケジューラを開いて、該当タスクを見つけてオフにします。このパターンはあんまりないと思う(ってか僕が出会ったことがないから詳しいこと言えない)ので、本記事では省略します。

以下のようにパスもデバイス名も表示されないパターンが少々厄介やっかいです。僕のPCがまさにそうでした。

C:\Windows\System32>powercfg /lastwake
スリープ状態の解除履歴カウント - 0
Windows11のコマンドプロンプトで「powercfg /a」を実行して「スリープ状態の解除履歴カウント」になっている画像

この場合は、次の方法に進みます。

イベントビューアーでスリープが実行されているか確認

powercfg /lastwake」コマンドで確認した後、念のためイベントビューアーも見てみます。Windowsのあれこれが記録されている場所です。

タスクバーのスタートボタンを右クリック→「イベントビューアー」をクリックします。

Windows11で「イベントビューアー」を起動する手順画像

左側の「Windowsログ」→「システム」をクリックします。PCのスペックによっては表示にちょっと時間がかかるかもです。

Windows11のイベントビューアーでWindowsログのシステムを開く手順画像

中央上部にログが一覧表示されます。

この一覧の中で、スリープを実行したであろう時間に「Power-Troubleshooter」ってソースの項目がないか調べます。

もし、さっきスタートメニューからスリープを実行したはずなのに「Power-Troubleshooter」なんて項目が見当たらない場合、そもそもスリープが実行されていないことが確定します。

Windows11のイベントビューアーにスリープ(Power-Troubleshooter)履歴が残っていない画像

次の方法に進みます。

ポイント

本来なら、下記画像のようにスリープを実行した日時に「Power-Troubleshooter」と書かれたログが残ります。クリックすると下に詳細な内容が表示されます。

Windows11のイベントビューアーにスリープ(Power-Troubleshooter)履歴が残っている画像

「Power-Troubleshooter」が記録されている場合は、コマンドプロンプトの「powercfg /lastwake」と同様、何の手段でスリープ解除されたか確認できます。

「スリープ状態の解除元」ってところに、例えば「HID 準拠マウス」と表示されていたらマウスによってスリープが解除されたってことです。

イベントビューアーのPower-Troubleshooterでスリープ状態の解除元を調べた画像

「Device -USB Composite Device」は何らかの接続しているデバイス(大抵は有線接続しているキーボード)での解除、「Power Button」は電源ボタンを押しての解除です。

多分一番多いのは「Unknown(不明)」かもです。使っているデバイス・機器によってはそういう表記になります。

スリープをブロックしているソフトを特定する

スリープモードは搭載されている→ある時突然できなくなった→調べてみたらそもそもスリープになってないっぽい…このことから考えられるのは一つです。

スリープモードを邪魔しているソフト・プログラムが実行中ってことです。

コマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。

powercfg /requests

スリープモードを邪魔するソフトやプログラムを表示するコマンドです。

アプリケーションとドライバーの電源要求を列挙します。 電源要求により、コンピューターが自動的にディスプレイの電源を切ったり、低電力スリープ モードになったりしないようになります。

Powercfg のコマンドライン オプション | Microsoft Learn

僕の場合、以下のような結果が表示されました。

C:\Windows\System32>powercfg /requests
DISPLAY:
[PROCESS] \Device\HarddiskVolume3\Program Files\Vidmore\Vidmore Video Converter\Vidmore Video Converter.exe

SYSTEM:
[DRIVER] Realtek High Definition Audio
現在 1 つのオーディオ ストリームが使用中です。
[PROCESS] \Device\HarddiskVolume3\Program Files\Vidmore\Vidmore Video Converter\Vidmore Video Converter.exe

AWAYMODE:
[PROCESS] \Device\HarddiskVolume3\Program Files\Vidmore\Vidmore Video Converter\Vidmore Video Converter.exe

実行:
なし。

PERFBOOST:
なし。

ACTIVELOCKSCREEN:
なし。

僕にとって見覚えある文字がありました。「Vidmore Video Converter」です。以前レビュー依頼があり、その後も個人的に使っていました。動画や音楽の拡張子を別のものに変換できるシェアウェアソフトです。

スリープを妨害ぼうがいしている原因でした。

Windows11のコマンドプロンプトで「powercfg /requests」を実行した画像

以下のようなソフト状況も、同じように邪魔するかもです。

  • VLCメディアプレイヤーで動画をフルスクリーンで見ている時
  • Discordでボイスチャットをしている時
  • OBS Studioで配信中、録画中の時
  • Microsoft Teams、Zoomなどで通話中の時
  • そういう設定になっているSteam・Epic Games・Xboxゲームをプレイしている時

つまるところ、画面表示・音声出力・通信処理を継続的にしないとまずいソフトたちが、スリープになるのを防ぐ設定になっている可能性があります。

もし、「powercfg /requests」で全項目「なし」と表示された場合はすみません。僕には分からないです。少なくとも外部のソフト由来ではなく、もっと根本…Windows由来の原因が考えられます。

スリープできるか確認

対処法はソフトを終了することです。

Windows11で起動している「Vidmore Video Converter」のタスクプレビュー画像

もしかしたらソフトによっては、個別設定で「スリープを許可する」みたいなのがあるかもしれません。そういうのがあるならわざわざ終了しなくてもその設定を調整すればいいかもです。

ソフトを終了した状態で、再度スタートメニューの電源ボタンからスリープモードを実行すると、無事にスリープできました。

スリープ解除した後、イベントビューアーを開いてみると「Power-Troubleshooter」が記録されていました。

特定のデバイスでスリープ解除できないようにする

スリープにはなっているけど、その後すぐにマウスやキーボードをさわった判定になり、スリープが解除されているパターンもあります。

その場合、何がスリープ解除する原因になっているか調べて、そのデバイスからのスリープ解除をオフにすればいいかもです。

以下のコマンドをコマンドプロンプトで実行すると、スリープ解除を許可されているデバイスが一覧表示されます。

powercfg /devicequery wake_armed

詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。

感想

以上、Windows11でスリープモードにしたはずが、すぐに画面がついてしまう問題の対処法でした。

PCってOS(Windows)による問題なのか、それぞれインストールしているソフトによる問題なのかによって対処法が全く異なってくるので、まずは原因探しが大切です。

Windows11

Posted by ナポリタン寿司