Vivaldiウェブメールの使い方。メールアプリに登録する方法

この記事では、Vivaldiブラウザが提供しているメールアカウント「Vivaldiメール」の使い方・メールアプリに登録する方法について書きます。
Vivaldiアカウントを作成し、電話番号認証をすることで、無料で「ユーザー名@vivaldi.net」のメールアドレスを取得できます。

Vivaldiウェブメールとは、Vivaldiアカウントを作成することで取得できるフリーメールのことです。「@vivaldi.net」というドメイン名になっています。
GmailやYahoo!など他のフリーメールと同様に、ブラウザ上でメールの受信・送信ができます。広告が一切表示されない完全無料のウェブメールです。Vivaldiのメールクライアントや、Windows10、11のメールアプリに登録できます。
以下のような機能を利用できます。
- メールの送受信
- 画像・ファイルの添付
- 下書きの自動保存機能
- 迷惑メール機能
- 印刷
- メールのインポート、エクスポート機能
- 連絡先の作成・管理
- フラグ機能
- カレンダー機能
- 並べ替え(受信日、送信日、件名、発信者、宛先など)
- 絞り込み(日付で範囲指定、フラグ付き、添付ファイルの有無など)
ウェブサイト上で動作するので、ブックマーク(ニックネーム)、ウェブパネル、PWAなどに登録できます。
簡単ではありますが、Googleのフリーメール「Gmail」との比較を書きます。
比較項目 | Gmail | Vivaldi |
---|---|---|
料金 | 無料(有料プランあり) | 無料 |
ストレージ容量 | 15GBをGoogleフォト ・Googleドライブ・Gmailで共有 | 5GB |
添付ファイルの最大サイズ | 25MB | 20MB |
絞り込み機能 | あり | |
絵文字 | 対応 | |
スター、マーク機能 | あり | |
ラベル機能 | あり |
Gmailでできることは、Vivaldiメールでもできるという印象を受けました。良く言えば完成度が高いメールサービス、悪く言えば、他メールサービスからわざわざ移行するほどの特徴・差別化機能はないといった感じです。
メールだけで5GBの容量を使える点が、Gmailよりも優れているかなと思います。Gmailは、フォトやドライブなど他サービスを全部含めて5GBとなっています。
添付ファイルの最大サイズが、Gmailよりも5MB少ない点が欠点かなという印象です。まぁ、画像だけのやりとりだと、ここまで膨大なファイル容量になることはないと思うので、あんまり気にならないかなぁと思います。Excel、Wordなどのオフィスファイルだと困る時があるかもしれません。
結論、Vivaldiブラウザが好きな方に、おすすめです。ドメイン名に「@vivaldi.net」ってつくだけでテンションが上がると思います。機能面では、そこまで大差ありません。
余談ですが、Vivaldi公式に面白いことが書かれていたので、引用させていただきます。
VivaldiメールはIMAPとPOP3をサポートしているので、どんなメールプロバイダでも統合できます。また、多くのユーザーからのリクエストに応え、OperaのM2のメールと連絡先のインポートも可能となっています。その他のメールクライアントからのインポートや、さらなる機能についても取り組んでいます。
Gmailをご利用の場合(古い習慣を断ち切る絶好のチャンス!)は、Vivaldiメールベータ版とVivaldiカレンダーベータ版から、こちらのオプションを使ってGoogleアカウントにログインできます。
Vivaldi 4.0をリリース:待望の翻訳機能を搭載し、ベータ版としてメール・カレンダー・フィードリーダーを公開 | Vivaldi Browser
「Gmailをご利用の場合~」の後に、古い習慣を断ち切る絶好のチャンスって書いてました。Gmailからの移行に適しているということです。操作に大きな違いがないため、Vivaldiに統一してみるのもありかもしれません。
統一することで、管理が楽になります。僕なんか前は、Outlook、Yahoo!メール、Gmail…と色々アカウントを作りすぎてて、わけわからないことになっていました。今では、Vivaldi、Gmailの2つに統一しています。
本当は、Vivaldiに統一したいんですが、Gmailに不満がないので、わざわざ移行していないといった感じです。
利用方法
Vivaldiアカウントを作成して、なおかつ電話番号を認証すると、自動で「ユーザー名@vivaldi.net」のメールアドレスが利用できるようになります。
つまり、条件は電話番号を持っているかどうかです。あ、年齢は16歳以上じゃないとダメらしいです。
本記事は、既にアカウントを作成して、電話番号を認証している前提です。まだ作成していないという方は、以下の記事を参考にしてみてください。
5分もあれば、作成できるかなと思います。

アカウントを作成することで、メールだけでなく、同期、フォーラム投稿機能が利用できるようになります。特に、スマホとPC間のデータ(ブックマーク、パスワード、メモ、履歴など)の同期が便利です。
使い方
以下のサイトからメールサイトにアクセスできます。
作成したVivaldiアカウントでログインします。

メイン画面
以下のような画面構成になっています。左側にそれぞれの機能にアクセスするボタンが配置されています。受信トレイを選択した場合、右に右に階層が深くなって表示されます。受信トレイ→メール一覧→本文といった感じです。

初期では、英語になっているかもしれません。設定から、日本語化できます。(詳しくはこちら)
新規作成(メールの送信)
左側のメニューのからメールを送信できます。他のメールアプリと操作や外観が違うということもなく、直感的な操作で送信できます。
- 発信者:自分のメールアドレスが表示されている
- 宛先:相手のメールアドレス
- 件名:タイトル
- 内容:内容を入力
- オプションと添付ファイル:画像などを添付できる

連絡先に登録しておくと、次回から入力する手間が省けます。
あまり使う機会はないかもしれませんが、スペルチェックもできます。日本語の場合は使えないのですが、英語だと正しい英単語を表示してくれます。
例えば、「appple」と間違った単語を入力していると、「apple」という正しいスペルが候補として表示されます。英語をよく使う人には便利かもしれません。

途中でメール作成を中断した場合でも、下書きとして保存されています。リアルタイムで保存されているので何かあっても安心です。

送信したメールを、Gmailで確認してみます。ちゃんとプレビュー通りに送れています。

電子メール(受信)
左側メニューので、受信したメールをチェックできます。
メールは、一定時間ごとに自動で受信します。手動で受信する場合は、受信箱のメール一覧上の「再読み込み」をクリックします。

画面右下に「新しいメッセージを確認中…」と表示されている間は、メールを受信しているので待ちます。

自動受信間隔を変更したい場合は、設定→ユーザーインターフェース→再表示(新しいメッセージの確認等)から変更できます。デフォルトでは、5分に設定されています。5分でいいかなとは思います。
フラグを付ける&絞り込み検索
メールの上にマウスを置くと、旗マークが表示されるので、クリックすることでフラグを付けれます。フラグとは、目印とかお気に入りとかの意味です。後日、再び確認するような重要なメールにフラグを付けるといいです。

選択したフラグで絞り込み検索できます。メール一覧の上の矢印ボタンをクリックします。絞り込みのオプションが表示されるので、「種類」を「フラグ付き」にします。

メール一覧にフラグ付きのメールだけが表示されます。戻したい時は、検索窓の右側の「×」ボタンからリセットできます。

並べ替え
受信メール一覧の上部にある「オプション」から並べ替えできます。

以下の項目順に並べ替えられます。それぞれ昇順、降順にできます。
- 受信日
- 送信日
- 件名
- 発信者/宛先
- 発信者
- 宛先
- 写し(Cc)
- 大きさ
ショートカットキー
Vivaldiウェブメールには、以下のショートカットキーが用意されています。もしかしたら、これ以外にもあるかもしれません。
メールパネルを開く | Ctrl+Shift+M |
返信 | R |
スレッド型ビュー | T |
転送 | F |
現在のメールを既読にして次の未読へ | G |
既読にする | K |
送信者ビューを有効にする | E |
スレッドを既読にする | M |
削除 | Delete |
複数メール選択 | Ctrl+マウス選択 |
最初に選んだメールと、最後に選んだメールの間にあるメール全選択 | Shift+マウス選択 |
設定
「ここだけ見ておけばいいでしょ」という項目に絞って書きます。
日本語化
僕の場合、デフォルトの言語が英語になっていました。Vivaldiウェブメールが登場した時で、日本まで手が回っていなかったのかもしれません。現在では、ちゃんと日本語になっているのですかねー。
英語になっている場合は、設定から日本語に変更できます。
左側のSetting→Preferences→User InterfaceのLanguageを「Japanese(日本語)」にします。

ユーザーインターフェース
タイムゾーンをアジア/東京にしておくといいかもしれません。別に変更しなくても自動識別してくれるそうなので、大丈夫だとは思います。

その他にも、時刻の書式などを設定できます。自分好みのものに変更してみましょう。

「Larry」というスキンに変更することもできます。僕はデフォルトの「Elastic」が好きでした。

受信箱
受信に関する設定ができます。目を通しておきたいのは、「新しいメッセージ」の部分です。
ここで通知に関する設定ができます。音楽を鳴らしたい場合は、「新しいメッセージが届くと音を再生」にチェックを入れます。自分で好きな音にすることはできません。

サーバーの設定
削除したメールに関する設定ができます。とりあえず、「削除済みのメッセージを表示しない」にチェックを入れておくといいかもしれません。

チェックを入れてなかったら、下記画像のように削除したメールも受信箱に表示されるようになります。

便利なアクセス方法
ウェブサイトなので、ウェブパネル、ブックマーク、PWAといった方法を利用できます。自分が使いたい用途に応じて、設定してみましょう。
Vivaldiメールを頻繁に利用する場合はウェブパネル、月に数回程度ならブックマークに登録しておくのがいいかなと思います。
ウェブパネル
Vivaldiには、ウェブパネルと呼ばれる左右のサイドバーに好きなウェブサイトを表示する機能があります。「全然知らないんだけど?」という方は、以下の記事を参考にしてみてください。
ウェブパネルにVivaldiメールを登録しておくと、わざわざサイトを開かなくてもメールの確認・送信ができるようになります。他のサイトを見つつチェックする…といったことができます。

登録方法は簡単です。Vivaldiメールを開いて、そのままタブをパネルの部分にドラッグ&ドロップします。これで登録できます。

ブックマーク
Vivaldiメールにアクセスします。アドレスバー右側のをクリックします。

名前と登録するフォルダーを確認して「完了」をクリックします。

ブックマークに登録されます。起動したい時にワンクリックで開けます。

【ちょっと応用】ニックネーム
ブックマークには、自分で任意の文字を割り当てる「ニックネーム」機能と呼ばれるものがあります。設定しておくと、次回以降、指定したニックネームをアドレスバーに入力することで、素早くブックマークを開けます。
試しに「Vivaldiメール」の頭文字をとって、「VM」とニックネームを付けます。「V」や「M」などの1文字、「メール」や「め」などの日本語でもOKです。

登録できたら、アドレスバーで「VM」と入力して、Enterを押します。

Vivaldiウェブメールが開きます。
PWAを利用してアプリ化
2021年10月7日にアップデートしたVivaldi4.3で追加された新機能です。ウェブサイトを独立したアプリケーション風にできます。Vivaldiウェブメールも同じようにPWA化できます。
サイトにアクセスして、タブを右クリック→プログレッシブウェブアプリ→ショートカットを作成をクリックします。

「ウィンドウとして開く」にチェックを入れて、「作成」をクリックします。

Vivaldiウェブメールが、まるで独立したアプリのように利用できます。サイドバー、タブバー、アドレスバーなど不要なUIが非表示になるので、大画面で堪能できます。ブラウザをメインモニター、メール(PWA)をサイドモニターに配置するといったことも可能です。

タスクバーアイコンの右クリックで、ピン留めもできます。

メールアプリに登録する方法
他のメールアプリに登録することで、より便利に活用できます。
例えば、Vivaldiメールクライアント、Windowsのメールアプリ、Gmailにだって登録できます。
Vivaldiメールクライアントに登録する方法
これが一番オーソドックスでいいかもしれません。「郷に入れば、郷に従え」です。Vivaldiメールを使うなら、Vivaldiに登録しとこう的な…?
設定を開きます。画面左上の→設定か、Ctrl+F12で開けます。一般→生産性機能の「メール、カレンダー、フィード機能を有効にする」にチェックが入っていることを確認します。入ってなかったら、チェックを入れます。

アカウントを登録していきます。設定→メールをクリックします。メールアカウントの下の「+」をクリックします。

Vivaldiウェブメールのアドレスをコピーします。Vivaldiメールの電子メールの上の方に表示されています。

ブラウザの設定画面に戻って、コピーしたメールアドレスを貼り付けします。Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付けです。「続ける」をクリックします。

Vivaldiアカウントで作成したパスワードを入力します。12文字以上のパスワードなので、間違いがないように確実に入力します。入力できたら「サインイン」をクリックします。

数秒待つとログインに成功するので、差出人の名前や署名設定を決めます。
デフォルトでは、「Vivaldiメールから送信されました。Vivaldiはvivaldi.comから無料ダウンロードできます。」と宣伝メッセージが設定されています。最初は消していましたが、最近はあえて布教しようと思い、消さないようにしています。
ログインに成功しない場合は、パスワードが違うとかの案内が表示されると思うので、それに従ってみてください。パスワードを忘れた場合は、以下のサイトの「ログイン問題」という項目をチェックしてみてください。変更できます。
「続ける」をクリックします。

登録完了しました。「×」で設定を閉じてOKです。

メールが利用できるようになっているかパネルから確認してみます。パネルを開きます。(デフォルトだとF4)
メールアイコンをクリックします。正常に、Vivaldiメールアカウントが追加されています。

Windows10のメールアプリに登録する方法
Windows10で標準搭載されているメールアプリにも登録できます。2022年3月にWindows11で試したところ、Windows11のメールアプリにも正常に登録できました。方法はWindows10と一緒です。
スタートメニュー→メールをクリックします。

起動したら、アカウント→「+アカウントの追加」をクリックします。

「その他のアカウント POP、IMAP」をクリックします。

Vivaldiのメールアドレス、パスワードを入力して、サインインをクリックします。

「すべて完了しました。」と表示されたら成功です。「完了」をクリックして、確認してみます。

特に違和感もなく、メールを確認できました。

Windows10のメールアプリの感覚で送受信できます。Vivaldiウェブメールの外観に慣れていないという方は、こちらの方がいいかもしれません。ご自身が使い慣れたメールアプリに登録してみましょう。

Gmailに登録する方法
「脱・Google」をほのかに匂わしていたVivaldiですが、(詳しくはこちら)Gmailに登録することも可能です。まずは、Gmailにログインします。
ログインできたら、画面右上の設定アイコン→すべての設定を表示をクリックします。

アカウントとインポートタブをクリックします。名前欄の「他のメールアドレスを追加」をクリックします。

名前(自由)と、Vivaldiのメールアドレスを入力して、「次のステップ」をクリックします。

パスワードを入力して、「アカウントを追加」をクリックします。

この時、自動でSMTPサーバーとポート名が入力されていると思いますが、もし入力されていない場合は以下のように入力してください。
メール送信
SMTP: Server: smtp.vivaldi.net
Vivaldiのウェブメールに関するすべて | Vivaldi Browser Help
Port: 587
追加できたら、入力したVivaldiメールアドレスに数字がかかれた確認コードが届くので、確認コードを入力します。(Vivaldiメールはこちらからログインできます)

確認コードを入力して、確認をクリックします。

無事に、名前欄のところにVivaldiのメールアドレスが追加されているかと思います。

感想
以上、Vivaldiウェブメールの使い方、VivaldiメールクライアントやWindows10のメールアプリに登録する方法についてでした。
今の時代、LINEで済ますからメールなんて使わないという方が多いかもしれません。だからこそ、気軽に無料で利用できるメールアドレスが便利かもしれません。キャリアメールだと、どうしても利用料金がかかってしまいますもんね。
Vivaldiウェブメールは、簡単・手軽・機能も十分で便利でした。Vivaldiブラウザを使っていて、メールアドレスに迷っている方、ぜひ試してみてください。