【Windows11】エクスプローラーのタブ機能を無効化する方法

2022年4月3日Windows11

Windows11のアイコン

この記事では、Windows11(22H2)で実装されたエクスプローラーのタブ機能を、無効化する方法について書きます。

ViVeTool」とコマンドプロンプトを使います。QTTabBar勢の方、参考にしてみてください。

Windows11 22H2から実装されたタブ機能を、無効化してみた比較画像

Windows11 22H2(2022年10月)から、Windows11のエクスプローラーにタブ機能が実装されました。以前は、「Windows 11 Insider Preview」限定でしたが、一般にも普及し始めています。

エクスプローラーを、ブラウザのタブのように操作できます。1つのウィンドウ内(エクスプローラー内)で、複数のフォルダーを開けます。念願の機能がついに実装という印象です。

エクスプローラーにタブ機能を実装すると言えば、フリーソフトで「QTTabBar」というのがあります。

正直、現時点では「QTTabBar」のほうが高機能です。ショートカットキー、イベント、サブフォルダメニュー、プレビュー、コマンドバーなど、標準タブにはない機能が沢山あります。

僕は、今後の標準タブ機能のアップデート内容にもよりますが、現時点では、QTTabBarを継続利用する予定です。

標準タブ機能と「QTTabBar」を併用していたら、エクスプローラーの動作が不安定になるかもしれません。同じタブ機能なので、競合する可能性があります。「QTTabBar」を使う場合は、標準のタブ機能を無効化したほうがいいと思います。

「QTTabBarを使ってて、これからも使うから、Windows11の標準タブ機能はいらない!」という方、参考にしてみてください。いつでも元に戻せるので気軽に試せます。

記事執筆時の筆者のWindows11バージョン:Windows 11 Home 22H2 22623.870

Windows11標準のタブ機能を無効化する手順

以下の手順になります。5分もあれば、無効化できます。

  1. 「ViVeTool」をダウンロードする
  2. 「QTTabBar」をインストールしている場合は、バックアップする
  3. コマンドを入力して有効化する
  4. PCの再起動

ViVeToolとは、Windowsの隠し機能を有効化・無効化できるツールです。インストール不要でサクッと利用できます。

ViVeToolのダウンロード

以下のサイトから、ダウンロードできます。

「Assets」内にある最新バージョンの「ViVeTool-v〇〇.zip」をクリックします。〇〇には、その時のバージョン名が入ります。下記画像では、0.3.2になっていますが、ご自身がアクセスした時に、新しいバージョンがあれば、そちらを入手してください。

「ViVeTool」の公式サイト画像

「Source code(zip)」や「Source code(tar.gz)」ではないので注意です。

ダウンロードが開始されます。

完了したら、圧縮ファイルになっているので解凍します。今後こちらのフォルダーを使うので、分かりやすい場所に移動します。ドキュメントとかです。圧縮ファイルのほうはいらないので、削除してOKです。

「ViVeTool」を使うまでの手順画像

QTTabBarのバックアップ

QTTabBarを利用している方は、「QTTabBarEnabler」でレイアウトを保存します。万が一、標準タブを無効化した時に、レイアウトが壊れたら大変だからです。

QTTabBarをダウンロードしたフォルダー内に、「QTTabBarEnabler」というソフトがあるので起動します。

「QTTabBarEnabler」でバックアップする手順画像1

もし、ない場合は、QTTabBarの公式サイトから入手してください。

上のほうではなく、下のQTTabBarがWindows11用になります。この中に「QTTabBarEnabler」が入っています。

QTTabBarの公式サイト画像

起動したら、「Save」を押します。

「QTTabBarEnabler」でバックアップする手順画像2

これでレイアウトが保存されます。標準タブ機能を無効化した時に、うまくQTTabBarのタブが表示されない場合は、「Load」を押します。すると、「Save(セーブ)」していたレイアウト情報が復元されて、正常にQTTabBarのタブが表示されます。

タブ機能を無効化するコマンドを実行する

ViVeToolから有効にする…のではなく、Windowsに内蔵されているコマンドプロンプトを使って有効にします。手順は何でもいいのですが、コマンドプロンプトを管理者として実行します。

スタートメニューの検索窓に、「コマンド」と入力して、出てきた「コマンドプロンプト」を管理者として実行します。

Windows11のスタートメニュー画像

真っ黒画面を起動できたら、ダウンロードしたViVeToolのフォルダーを指定していきます。恐らく、Dドライブに保存したと思うので、まずはDドライブに移動します。Cドライブに配置した方は、スルーでOKです。

コマンドプロンプトに「d:」と入力して、Enterを押します。半角英字です。「D:\>」と表示されればOKです。

Windows11 22H2のタブ機能を無効化する手順画像1

先ほどダウンロードして解凍したViVeToolフォルダーのパスをコピーします。エクスプローラーのアドレスバーをクリックして、全選択したらCtrl+Cを押します。

Windows11 22H2のタブ機能を無効化する手順画像2

僕は、以下の場所に保存しました。人によって違います。

D:\ドキュメント\フリーソフト\Command-Patch\ViVeTool-v0.3.2

コマンドプロンプトに戻って、以下のように入力します。「コピーしたパス」の部分に、先ほどコピーしたViVeToolのパスを貼り付けます。(Ctrl+V

cd コピーしたパス
Windows11 22H2のタブ機能を無効化する手順画像3

僕の場合、以下のようになります。「cd」とパスの間には、半角空白があるので忘れないようにしましょう。

cd D:\ドキュメント\フリーソフト\Command-Patch\ViVeTool-v0.3.2

ディレクトリ(作業場所)が、ViVeToolのフォルダーになればOKです。

この状態で、下記のコマンドを1行ずつ入力して、Enterを押します。一気ではなく、1行ごと実行します。3回必要ということですね。

ViVeTool /disable /id:37634385
ViVeTool /disable /id:39145991
ViVeTool /disable /id:36354489

一気に同時実行してもいいんですけど、ちゃんと1行ずつ成功しているか確認するために、1行入力→実行がいいと思います。

「Successfully set feature configuration(設定に成功)」と表示されればOKです。

Windows11 22H2のタブ機能を無効化する手順画像4

同じように、残り2行も、1つずつ実行します。全部「Successfully」と表示されたらOKです。

Windows11 22H2のタブ機能を無効化する手順画像5

本記事のコードは、以下のサイト様を参考にさせていただきました。感謝です。

参考:Windows 11 22H2 エクスプローラータブを無効化する方法 : 自作とゲームと趣味の日々

エラーが出る場合

ViVeToolフォルダー以外で、コマンドを入力した場合は、エラーが出ます。

「ViVeToolは、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチファイルとして認識されていません。」エラー画像

管理者として実行していない場合も、同様にエラーが出ます。

「An error occurred while setting a live feature configuration (hr=0xc0000022)」エラー画像

管理者、かつViVeToolがある場所を指定するようにしましょう。

成功したら、PCを再起動します。エクスプローラーの再起動だけではダメです。作業中のファイルがある場合は、保存してから再起動します。

PC再起動後、無効になっているか確認する

PCを再起動すると、タブ機能が無効になっていると思います。標準タブのせいで、余計なスペースをとられていましたが、スッキリしました。

Windows11のタブ機能を無効化した画像

QTTabBarを、これまで通り利用できます。

もし、標準タブ機能を無効化した際に、QTTabBarのレイアウトがおかしくなった場合は、「QTTabBarEnabler」を起動して、「Load」を押します。

「Save」していなかった場合は、「Restore(復元)」をクリックします。QTTabBarの初期レイアウトが自動的に読み込まれます。

Windows11標準のタブ機能を有効化する手順

「やっぱり元に戻したい!」という場合は、無効化する時と同じで、ViVeToolを利用します。今回は、有効化用のコードを3回実行します。

コマンドプロンプトを管理者として実行します。Dドライブに移動する「D:」コマンドを実行します。「ViVeTool」フォルダーのパスをコピーして、「cd コピーしたパス」の形で貼り付けます。

Windows11 22H2のタブ機能を有効化する手順画像1

ViVeToolにディレクトリを移動できたら、以下の3行のコードを1行ずつ実行します。無効化するときは、真ん中が「/disable」(無効化という意味)でしたが、今回は有効化するので、「/enable」(有効化)になっています。

ViVeTool /enable /id:37634385
ViVeTool /enable /id:39145991
ViVeTool /enable /id:36354489

3行全てを実行して、それぞれで、「Successfully set feature configuration(設定に成功)」という結果が得られたら成功です。

Windows11 22H2のタブ機能を有効化する手順画像2

PCを再起動します。再起動は必須です。

元通り、エクスプローラーに、Windows11標準のタブ機能が実装されます。

Windows11のタブ機能を元通り、有効化した画像

感想

以上、Windows11 22H2で実装されたエクスプローラーのタブ機能を無効化する方法でした。

対応しているショートカットキーが少ない、右クリックメニューには非対応など、QTTabBarの代替案として使えるかと言われれば、微妙なところです。今後の改善に期待ですね。

なお、ViVeToolを使ったタブ機能の有効化・無効化は、Windows11のバージョンアップに伴い、動作しなくなる可能性があります。既に、Windowsのアップデートで何回か使えなくなっています。そのたびに新しいコードを探す必要があります。

本記事で紹介しているコードもいつ使えなくなるか不明なので、使えなくなった時は、そういうことなんだと判断して、ネットで調べるようにしてください。いちお、僕が気づいた時に、内容を更新するようにはしています。

2022年4月3日Windows11