【Windows11】エクスプローラーのタブ機能を有効化・無効化する方法

この記事では、Windows11の先行バージョンInsiderで実装されたエクスプローラーのタブ機能を有効化・無効化する方法について書きます。
ViVeToolとコマンドプロンプトを使って有効にします。2分もあればできます。

Windows 11 Insider Preview 22572(3月9日公開)から、Windows11のエクスプローラーに、タブ機能が試験的に実装されました。エクスプローラーをブラウザのタブのように操作できます。1つのウィンドウ内(エクスプローラー内)で、複数のフォルダーを開けるということです。
2022年4月時点で、安定版には実装されていません。Insiderと呼ばれるWindows11の先行版でのみ利用できます。さらにいうと、隠し機能としてのリリースなので、先行版を利用している、かつこちら側で有効にしないといけません。いつでも無効化できます。
エクスプローラーにタブ機能を実装すると言えば、フリーソフトで「QTTabBar」というのがあります。まだまだWindows11の標準のタブ機能は安定していないので、それまではQTTabBarで代用するのがいいかなと思います。
それにしても、待望のタブ機能がついに実装されるのか!?といった感じなので、わくわく感がすごいです。このまま、正式機能として実装されてほしいなと思います。
本記事は、Windows Insiderを利用している方向けです。自分がどのチャンネルを利用しているかは設定から確認できます。
Windows11の設定(Windows+I)を起動します。左側の一番下にある「Windows Update」をクリック→Windows Insider Programをクリックします。

自分がどのチャンネルを取得するようになっているか確認できます。2022年4月でベータチャンネルになっていれば利用できるはずです。

Windows Insiderは、誰でも無料で利用できます。詳しくは、「Windows Insider 登録方法」といった感じでググってみてください。
一般ではリリースされていない新機能を試すことができます。ただし、先行版=動作が安定しない可能性があるので、自己責任です。
参考:ASCII.jp:Windows 11のエクスプローラーがタブ化して超絶便利になるかも!?
記事執筆時の筆者のWindows11バージョン:22581.200
手順
以下の手順になります。2分もあればできます。
- 「ViVeTool」をダウンロードする
- コマンドを入力して有効化する
- PCの再起動
ViVeToolとは、Windowsの隠し機能を有効化・無効化できるツールです。インストール不要でサクッと利用できます。
ViVeToolのダウンロード
以下のサイトから、ダウンロードできます。
右側の「Releases」にある「ViVeTool v〇〇〇」と書かれた部分をクリックします。4月3日時点だと、「ViveTool v0.2.1」になります。

「ViVeTool-v〇〇〇.zip」をクリックします。

ダウンロードが開始されます。完了したら、圧縮ファイルになっているので解凍しておきます。右クリック→開くで解凍できます。今後こちらのフォルダーを使うので、分かりやすい場所に移動しておくといいかなと思います。ドキュメントとかです。

有効化
ViVeToolから有効にする…のではなく、Windowsに内蔵されているコマンドプロンプトを使って有効にします。手順は何でもいいのですが、コマンドプロンプトを管理者として実行します。
スタートメニューの検索窓に「コマンド」と入力して、出てきた「コマンドプロンプト」を管理者として実行します。

真っ黒画面を起動できたら、ダウンロードしたViVeToolのフォルダーを指定していきます。恐らく、Dドライブに保存したと思うので、まずはDドライブに移動します。
コマンドプロンプトに「d:」と入力してEnterを押します。半角英字です。「D:\>」と表示されればOKです。

先ほどダウンロードして解凍したViVeToolフォルダーのパスをコピーします。エクスプローラーのアドレスバーをクリックして、全選択したらCtrl+Cを押します。

僕は「ダウンロード」に保存したので、以下のようになります。
D:\ダウンロード\ViVeTool-v0.2.1
コマンドプロンプトに戻って、以下のように入力します。「コピーしたパス」の部分に、先ほどコピーしたViVeToolのパスを貼り付けます。(Ctrl+V)
cd コピーしたパス

僕の場合、以下のようになります。「cd」とパスの間には、半角空白があるので忘れないようにしましょう。
cd D:\ダウンロード\ViVeTool-v0.2.1
ディレクトリ(作業場所)が、ViVeToolのフォルダーになればOKです。

この状態で、下記のコマンドを入力してEnterを押します。
vivetool addconfig 34370472 2
「Successfully set feature configuration(設定に成功)」と表示されればOKです。

成功したら、PCを再起動します。エクスプローラーの再起動だけではダメです。作業中のファイルがある場合は、保存してから再起動します。
実際に使ってみた
再起動したら、エクスプローラーを起動します。タブ機能が有効になっています。ブラウザの水平タブと同じ感覚で利用できます。右上に「+」ボタンがあります。

ライトモードでも利用できます。QTTabBarと違って、Windows標準なので、デザインが美しいですね。Windows11のエクスプローラーに違和感なく溶け込んでいます。

開いているタブが少ない時は、1つずつの横幅が広くなります。多い時はきゅっとなって、さらに多い時は、ページ切り替えできる矢印ボタン(オーバーフローコントロール)が左右に追加されます。

ページ切り替えは、タブ上のマウスホイール回転でもできました。動画を貼っておきます。
僕はそこまで調べていないのですが、以下の2つのショートカットキーが利用できました。これ以外にも、まだあるかもしれません。
Ctrl+W | タブを閉じる |
Ctrl+T | 新しいタブ |
タブは、ドラッグ&ドロップで並び替えできます。
無効化
コマンドプロンプトを管理者として実行します。有効化の時と同じように、ViVeToolのフォルダーまで移動します。移動できたら、以下の無効化コマンドを入力して、Enterを押します。
vivetool delconfig 34370472 2

「Successfully set feature configuration」と表示されたら、PCを再起動します。タブ機能がない状態のエクスプローラーに戻ります。
QTTabBarを利用していた場合、もしかするとQTTabBarのタブが戻らない可能性があります。
その場合、QTTabBar(Windows11用)をダウンロードして、中にある「QTTabBarEnabler.exe」を起動します。

あらかじめセーブデータを保存していた場合は「Load」、保存していない場合は、「Restore」をクリックします。

エクスプローラーが再起動して、QTTabBarのタブ機能が復活します。
感想
以上、Windows11 Insiderに隠されたエクスプローラーのタブ機能を有効化・無効化する手順についてでした。
対応しているショートカットキーが少ない、右クリックメニューには非対応など、QTTabBarの代替案として使えるかと言われれば、微妙なところです。今後の改善に期待ですね。