【Tver】お気に入りから視聴済み動画を非表示にするJavaScript

この記事では、動画配信サービス「Tver」で2023年11月から廃止されてしまったお気に入りページの視聴済み動画を非表示にする機能を復活させるJavaScript「Remove watched programs for TVer」について書きます。
ウェブサイトに「JavaScript」を適用できるChrome拡張機能・Firefoxアドオン「Violentmonkey」や「Tampermonkey」を利用します。
2023年11月に読者様から「ブラウザ版Tverで以前はあったお気に入りページの視聴済みを非表示にする機能がなくなってしまいました。何か良い方法はありませんか?」という感じの問い合わせをいただきました。
僕は滅多に「Tver」を利用しません。読者様から非表示機能がなくなったとメールをいただくまでは、そもそもそんな機能があったことすら知りませんでした。
調べてみるとお気に入りページ(https://tver.jp/mypage/fav
)に、以前はあった視聴済み動画を非表示にするオプションがなくなったようです。視聴済みの動画にはプログレスバー(進行状況)が表示されています。

パッと見た感じこのプログレスバーで判別すればCSSでも非表示にできそうだなと思いました。だけど僕よりももっと素晴らしい方法を提案している方がいるかもしれないと調べてみると案の定いらっしゃいました。
本記事では上記の方が作成したスクリプトを利用して、お気に入りページから視聴済み動画を非表示にしてみます。いつでもオンオフできます。標準で実装されていた時と比べて使い勝手は悪くなっているかもしれませんが非表示にできます。
本記事はPCブラウザ版「Tver」向けの記事です。スマホやタブレットのアプリ版ではできません。
任意のウェブサイトに自分で作成した「JavaScript」を実行できるChrome拡張機能「Violentmonkey」を利用します。(Firefoxはこちら)本拡張機能以外にも「JavaScript」を実行できる拡張機能はいくつかあります。どれでもOKです。
リリース元:角 征典(GitHub、X)
記事執筆時のバージョン:0.1.3(2025年03月07日)
インストール方法
本記事で紹介する拡張機能以外にも「JavaScript」を実行できる拡張機能はいくつかあります。どれでもOKです。本記事では「Violentmonkey」を紹介します。
Chromeウェブストアからインストールできます。
Firefoxをご利用の方は、以下のFirefoxアドオンストアからインストールできます。
「Firefoxへ追加」をクリックします。
「Chromeに追加」をクリックします。

「拡張機能を追加」をクリックします。

拡張機能のオーバーフローメニュー内に拡張機能ボタンが追加されればOKです。

詳しい使い方については以下の記事を参考にしてみてください。本記事は既にインストールしてある程度使い方を知っている前提です。
スクリプトのインストール方法
「GitHub」からスクリプトをインストールできます。
2025年3月にTverの仕様変更があって使えなくなったんですが、すぐに修正バージョンをリリースされていました。自動アップデート機能はないので各々「あれ?何か使えない?」と思ったら上記ページを開いて更新日が新しくなっていないかチェックしましょう。
新しくなっていたら既存の書き込んでいるコードを上書きで書き換えましょう。
アクセスしたらコードが表示されます。右上にある「Raw」ボタンをクリックします。

「Violentmonkey」や「Tampermonkey」拡張機能を導入している場合は、自動的にインストール画面が表示されます。「インストール」をクリックします。

使い方
「Tver」のお気に入りページにアクセスします。既に開いている場合は一度リロードします。

お気に入りページ(https://tver.jp/mypage/fav
)を開いたら、インストールした「Violentmonkey」拡張機能アイコンをクリックして「Remove watched programs for TVer
」が有効になっていることを確認します。オンになっていればOKです。

オンになっている間は100%視聴した動画がお気に入りページから非表示になります。比較画像を貼っておきます。導入前はキリンチャレンジカップ2023の動画が表示されていましたが、導入後は非表示になっています。

注意点ですが最後まで視聴した動画だけ非表示になります。
ウェブページの開発者ツールで見たときに100%じゃない動画はこれまで通り表示されます。プログレスバーが一番右、つまり100%視聴している場合にコードが発動して非表示(none
)にするようになっていました。

コードを改造することで90%以上視聴している場合は非表示にする…といったように調整できます。ここらへんは分かっている方が、各自調整してみるといいかなと思います。

一時的に「JavaScript」を停止させたい場合は「Violentmonkey」アイコン→登録したスクリプト(Remove watched programs for TVer
)を左クリックします。
オフになるので一度ページをリロードします。リロードした後視聴済み動画が一緒に表示されます。
「あとでみる」で発動させない方法
読者様よりお気に入りページだけで動作させてあとで見る(https://tver.jp/mypage/later
)ページでは除外したいですと連絡いただきました。
本記事で紹介しているスクリプトは僕が作成したものではないので、本来は作者様に対応していただくのが一番だと思いますが、いちお本記事でも紹介しておきます。
スクリプトを書き換える作業が必要なので、ちょっと知識がある方向けです。丁寧に書くのがめんどくさいのでパパっと書いておきます。
上記でインストールしたコードの編集画面を開きます。
恐らく読み取り専用的な感じになっているので「編集を許可」にします。僕は現在「Violentmonkey」を使っているので「Tampermonkey」の画面がどうだったか忘れました。

以下の行を探して、2行のコードに置き換えます。
//以下の行を探して選択する
let elements = document.querySelectorAll("[class^='mypage-content-item_container']");
//代わりに以下の2行に置き換える
let containerSelector = "main:has(ul[class^='MyPage_tabList']>li[aria-selected='true']:nth-of-type(1)) [class^='mypage-content-item_container']";
let elements = document.querySelectorAll(containerSelector);

書き換えたら上書き保存します。
Tverをリロードするとお気に入りページだけで動作するスクリプトの完成です。「あとで見る」ページに切り替えるとコードが発動せず、視聴済みの動画が表示されます。
元々コード自体は「https://tver.jp/mypage/fav
」だけで動作するようになっていたので、「あとで見る」を最初から開いた場合や切り替えた後に一度ページをリロードするとコードが発動しないようになっています。
しかし、お気に入りページを開いた状態で上部のタブボタンから切り替えた場合は更新が入らないので「あとで見る」でも視聴済み動画が消える仕様になっていました。
そこで上記の2行を使って、コードを発動させる対象を「プログレスバーが100%になっている動画」から「お気に入りページにあるプログレスバーが100%になっている動画」に変更してみました。
スクリプトの削除方法
「Violentmonkey」アイコンを左クリック→削除したいスクリプト横の三点ボタン(⋮)→「削除」をクリックします。

感想
以上、動画配信サービス「Tver」でお気に入りページの視聴済み動画を非表示にするJavaScript「Remove watched programs for TVer」についてでした。
「Tver」関連の記事は他にもいくつか書いています。気になった方は参考にしてみてください。